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カテゴリ:MBA留学
金曜日。次々と、お気に入りの授業たちが最終回を迎えていきます。
Building and Sustaining a Successful Enterprise メルクの元CEOのレイ・ギルマーティン教授が仕切る授業。 去年僕のセクションのオペレーションを教えていたときは、まだケース方式に慣れておらず大変そうでしたが、 今年は、完璧にクラスの議論を仕切り、さすが元CEOの貫禄をいかんなく発揮しています。 一方で、授業に奥さんをつれてきて、勝手にのろけ話を披露したりする「お茶目さ」は健在。 クラスの女子たちからは、「The cutest man I ever met(今まで出会った男性の中で最もキュートだわ)」との声も聞こえてきます。 そんなギルマーティン教授の最後のメッセージは相変わらず格調の高いものでした。 1年生のときのオペレーションの最後のメッセージと共通ですが、何度聞いても、感動するので、もう一度書きます。決してこのメッセージを忘れることがないように。 「仕事をする上で一番大切なのは、Value(価値観・倫理観)とIntegrity(高潔さ・誠実さ)だと思う。仕事をする上で、時には倫理的に微妙なことをやってしまいたくなるときもある。そして、そこで踏みとどまるのは決して簡単なことではない。でも、リーダーの行動が組織のカルチャーを決めるし、みんながリーダーであるあなたを見ていることを忘れてはいけない いかなるときも、周りの人に対する敬意を持ちなさい。もし、自分を攻撃する人がいたら、怒りをもって返さず、なるべく建設的に、真摯に、そして謙虚に対応するようにしなさい。これらを実行していれば、いつか必ず周りの人に助けられる日がくる。 最後に一番大事なのは、家族だと思う。これまで私は、いろいろな人から「仕事の家庭との両立」について聞かれると、「バランスが大事」だと答えてきた。でも、もう一度よく振り返ると、結局私は家族を一番にするというはっきりとした優先順位をつけてきたのだと思う。みんながどういう優先順位を取るかはともかく、家族を大事にしながらでも仕事はできる。」 結局、ギルマーティン教授が、ビジネスパーソンとして成功できたのは、 この愚直なまでの謙虚さと誠実さなんだろうと僕は思っていて、 そんな彼の生き様は、同じく愚直に生きようとしている僕に、ものすごい勇気を与えてくれるのです。 Institutions, Macroeconomics and the Global Economy コスタリカ人の激ぬるなアルファーロ教授が仕切るマクロ経済の授業。 「みなさんは、この難しい経済環境の中、社会に出て行くわけだから、なかなか甘くはないわね。 でも、私も今年はこの学校でのTenure(終身雇用権)が取れるか、クビになるかの瀬戸際なのよ。お互い厳しい職場環境で働くものとしてがんばりましょうね(クラス一同爆笑)。 80年代にまだ子供だったあなたたちには、今渦巻いているサブプライム危機や不況の影は、はじめて味わう深刻な経済環境でしょう。 でも、最後は、市場の力を信じてほしい。 もちろん、状況を打開するには、政府の介入や政策も大事。 でも、過去の歴史を振り返ると、人間は危機に瀕しても、知恵を絞ってイノベーションを起こして危機を乗り越えてきたわ。 だから、みんなは、明日に対して強い希望をもってほしいし、そして世界をもっとよくしていこう、という気持ちを失わないでほしいわ。 半年間、どうもありがとう。 Ciao!」 さすが、ラティーナらしい、楽観的で明るく、でも熱いコメント。 こういうキャラが大好きでした。 さあ、あとは、来週月曜日と火曜日のマートン教授の「神の声」の2回を残すのみ。 最後のケースは、かの伝説のヘッジファンド”Long-Term Capital Management”です。 これも、(もしちゃんと内容が理解できたら)リポートしますので、お楽しみに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 28, 2008 06:09:04 AM
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