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開発・環境問題

December 19, 2007
XML
カテゴリ:開発・環境問題

明日はタフツ大学のミクロ開発経済の試験
教科書もノートも持ち込み一切禁止なので、ガリ勉中です。
そして、壊れ気味です

暗記drivenな日本の受験市場で戦ってきた経験値を見せ付ける予定です。。。ってうそぶいてみるももの、てんで自信なし。


勉強していたら、クラスのアイドル、バービーちゃんが面白い記事を送ってくれました。

"Ending Famine, Simply by Ignoring the Experts"

http://www.iht.com/articles/2007/12/01/africa/02malawi.php?page=1



記事は、度重なる飢饉に苦しめられてきたマラウイのお話

これまで、マラウイ政府は、世界銀行のアドバイスにしたがって、市場原理主義的な考え方で、農業への補助は一切やっていなかったそうです。
ところが、2005年の大飢饉で壊滅的な被害を受けたマラウイは、経済専門家たちの意見をぶっちぎって、農業への補助金の導入に踏み切ることにしました。

具体的には、農民が肥料を購入する際に、購入費用を政府が一部肩代わりすることになったのです。

この政策が大ヒット。
2006年と2007年には、マラウイは記録的な豊作を記録したそうです(もちろん、単に雨が多かったという要因もあるが、専門家の調査によれば肥料効果も大きかったそう)。
穀物の値段も下がり、一般の消費者もハッピー。


ここまでは割と普通の話ですが、マラウイ政府も予算がたいしてあるわけではないので、農民全員には補助金は出せず、補助金を受けられる農民を選ばないといけません
誰が補助金を受けるか、というのは、各村の寄り合いで決められるようですが、記事に書かれている、ある村での逸話はちょっと泣けます


詳細は、読んでのお楽しみ。

Malawi

注) 写真はNY Timesより。



*         *         *



タフツでのミクロ開発経済の振返りを軽く。



シャッフナー教授は、ぬるーいノリでトークを繰り広げるおばちゃんで、よく授業中寝てしまったりしました。。。(すんまそ)


でも、ロジックの斬れ味は大変鋭く、一番叩きこまれたのは、一見「イイコト」をしていても、必ずそこには何らかのコストが発生する、ということ。
とても当たり前のことだけど、いろんな開発政策を批判的に見るのは、大切なことだと思います。

もちろん、批判的になりすぎて、何も行動を起こさなかったら、本末転倒。そこには何も生まれない。
だから、行動はしたい。
でも、自分の行動が、どういったコストや、externalityや、あるいはspill-over effectを産むのか、行動を起こす前にベストを尽くして考えたい
(もちろん僕らは神様じゃないから、完全な予測を立てることは不可能だけれど)

そう思うようになりました。


*         *         *


また、教授は、なんか最近のマイクロファイナンスブームに懐疑的らしく、やたらマイクロファイナンスを焼いていたのも印象的でした。

「あなたねえ、お金を借りるってことは、利息を上回るリターンが出る投資対象がないと借りる意味がないのよ。」
とよくおっしゃってました。

そりゃそうだ。


よくマイクロファイナンスはfinancially sustainableだぜい!なんていわれるけれど、実は多くのマイクロファイナンス事業者は赤字で、ドナーからの寄付金で損失を埋めている、ということもよく言っていました。

たしかに、融資って、案件一件あたり、それなりの固定費のかかるビジネスですよね(審査のための費用とか)。
だから、金融機関は、なるべく金額の大きなディールをやりたがるわけです。
ところが、マイクロ・ファイナンスだと、そういった規模の経済を取るのが難しい

しかも、貧しい人ほど、投資によって出せるリターンは少ないという現象があるそうです。
(規模の経済がないとか、インフラが未整備で市場へのアクセスが難しいからモノを売るためのコストが余計にかかるとか、いろいろ原因があって、貧しさと投資リターンが反比例する現象は、「貧困の罠」の理由のひとつだそうです。)

そうなると、本当に貧しい人にサービスを提供することにこだわるのであれば、銀行は、利率を下げるしかなくなります。
でも、そうすると、銀行の運営コストがカバーできなくなってしまう

こういうジレンマって、よくわかります。
僕も別件のレポートで、マイクロファイナンス事業の財務モデルを組んで、普通の前提で組むと、どうやっても赤字になって悲しい思いをしたことがありますし。


で、教授が熱弁していたのは、

「そりゃあなた、マイクロファイナンスがビジネスとして成り立てば、すばらしいのよ。
でも、本当に貧困層をターゲットにしようとすると、銀行は赤字になってしまいがちなのよ。
そして、赤字の事業を続けるには、ドナーからの援助が必要
だから、マイクロファイナンスは援助の形態の一つなのよ。

そうなると、援助金を使うという意味では、マイクロファイナンスも、貧困層へのcash transferも、農業への補助金も、インフラ整備も全部一緒
だったら、単にマイクロファイナンス、マンセーっていうんじゃなくて、本当に貧困層にリーチして、援助1ドルあたりの貧困削減効果が高いのはどの手段なのか、考えなきゃいけないのよ。

場合によっては、マイクロファイナンスをやる前にインフラ整備にお金を使ったほうが、貧困層がビジネスをしやすい環境が整って、その後のマイクロファイナスがうまくいきやすいってこともあるでしょう。」


(筆者注: もちろん、貧困層じゃない人たちにファイナンスを提供して、彼らのビジネスを伸ばすことで、雇用を生み出させて貧困層を雇う。。。みたいなspill over effectを狙うという考え方は、ありなんだと思いますが。
また、貧困層向けのローンでも赤字幅が少ないのなら、単なるcash transferに比べて、援助1ドルあたりでリーチできる人数は多くなる、という考え方もあると思います。)


でも、授業の最初のほうで、教授が補助金やcash transferの説明に時間を割きまくっていた理由が、よくわかった気がします。

市場原理主義者の僕としては、
「補助金とcash transferかよ。ふっ、時代遅れな。
これからは、ビジネスと貧困層へのリーチを両立させるのが、かっこいいのさ!
コバカにしていましたが
よく考えると貧困層をターゲットとして、事業を収支トントンにするのは簡単なことではないんですよね。
そうなると、収支トントンにしようとして、気づかないうちに、途上国の上・中流階級にサービス提供してました、なんていう「Mission Drift」は要注意だと思いました。

そして、貧困層をターゲットして、赤字になって、ドナーの援助に頼るのならば、自分のビジネスの赤字を埋めるというのが援助のもっとも効果的な使い方か、ということを真摯に問わなければいけない。



ちなみに、この授業で僕のチームが書いたグラミン銀行とダノンのヨーグルト事業に関するレポートも、そういう結論になりました。
(レポートの背景・テーマの詳細は、こちら: http://plaza.rakuten.co.jp/kocchan0826/diary/200709250000/


カナダ人医師ニーナの分析によると、バングラディシュの貧困層の子供たちは毎日ヨーグルトを食べないと、今の栄養失調状態から抜け出せない。

ところが、気鋭の中国人エコノミストのウェイの分析によれば、今の貧困層の所得を考慮すると、現状のグラミン・ダノンのヨーグルトの価格(一応市場価格よりは低い)では、貧困層が毎日ヨーグルトを買うのは無理

ってことは、この価格のままでは、せっかくのヨーグルトも、ヨーグルトを普段から食べられるバングラデシュの中流階級が、価格低下の恩恵を受けるのみでありましょう。
もちろん、ヨーグルト工場ができることで、雇用を生み出したり(※ただこの地域の失業率はそんなに高くないから、単に雇用を生み出すだけでなく、高い給料を払えないと、benefit創出にはならない)、酪農産業が地域に形成される、というインパクトはある

でも、栄養失調の子供をもつ本当に貧しい人たちが、このヨーグルトを買えないのであれば、この事業は、「Mission Drift」しているのかもしれない

じゃあ、グラミン・ダノンがヨーグルトの価格を下げると、会社の収益はどうなるか、ということを、僕が財務モデルを構築して分析。
どうコスト削減をしても、どんな好意的なシナリオを組んでも、会社は毎期2千万円程度の赤字になる。
ってことは親会社のグラミン銀行とダノンが、この2千万円の損失を埋める必要あり。
(初期投資は1億円だから、ROIはマイナス20%だ)

じゃあ、毎年2千万円をたれ流して、ヨーグルトを作り続ける意味はあるのか?
栄養失調問題を緩和するというmissionを達成するために、もっと効果的な2千万円の使い方はないのか?

ニーナの、「2千万円でビタミンやヨードなどの栄養素をたくさん買って、それを貧困層の食べる米に加えたほうがよっぽどdirectな効果があるんじゃん」、という渋い提案でレポートは校了したのでした。
チーン。



うーーん、難しい環境の中で、限られたリソースで結果を狙っていく開発業界って、大変な業種ですよね。。。


来学期、「Business at the Base of the Pyramid」という授業を取る予定ですが、様々なsocial entrepreneurたちが、こういう問題をどう乗り越えているのか、いい学びになるといいなと思ってます。



*         *         *



試験はあとひとつ!

そしたら、日本だ。
はやくラーメンと焼肉が食べたいっす。







Last updated  December 19, 2007 09:45:54 AM
December 16, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

Earth Color飲み会の日程が決定です。

1月9日(水)にします。
(一応この日が多くの方のご予定に合いそうだったので。ご希望に添えなかった方、ごめんなさい。。。)
場所・時間等は、ご連絡頂いた方にメール差し上げます。


今のところ、20名弱の方が参加予定で、結構アットホームな飲み会になりそうです。
学生・社会人は、7 : 3くらい、男女比も、7 : 3くらい、という感じです。

開発学を勉強されている方や、フィールド経験のある方が多く、むしろ僕が参加者の方々から教えて頂くことのほうが多そうです(お手やわらかに。。。汗)。


まだ、参加表明間に合いますので、ご興味のある方は引き続きご連絡お待ちしています!
earthcolor@hotmail.com




*           *           *




さて、Business Weekに熱い記事が載っていたので、ご紹介。

Can Greed Save Africa

Can Greed Save Africa? – Fearless investing is succeeding where aid often hasn’t
http://www.businessweek.com/magazine/content/07_50/b4062046700574.htm


High Returns, and Low Volatility? - Africa’s unlikely investment proposition is opening eyes
http://www.businessweek.com/magazine/content/07_50/b4062052715835.htm




前者の記事は、最近のアフリカ投資ブームの様子がなかなかリアルに描かれています。
投資->産業振興というやり方で本当に経済が持続的に伸びていくのか、それとも、この投資ブームは単なるバブルで、今のコモディティー・ブームが過ぎ去ったら(もし過ぎ去るとすれば)はじけてしまう短期的なトレンドなのか? 
考えさせられます。


後者の記事は、世界が相互依存を強め、色々な国の経済の連動性が強まる中、アフリカの経済は独自の動きをしている。他の経済とのcorrelationの少なさは、アフリカ投資を魅力的にする理由の一つだと述べています。
同級生の「投資の虎」こと@Sushiが、世界経済のcoupling/decouplingについてペーパーを書いているようなので、その分析結果なども待ちたいところです。



*            *            *



ボストンはおとといからどか雪
昨日は落ち着いていましたが、明日はもう一嵐くるらしいです。

Snow in Baker


昨晩は、日本人同期&奥さんsで忘年会
焼肉を食いまくったあと、二次会はボーリング、そのあと朝4時くらいまで飲んでました。

ボーリングは、大学生のとき以来で、しかも球技は苦手なはずなんですが、なぜか何かに取りつかれた感じで絶好調で、人生最高スコアを記録しました!
スペア2つのあとにストライク2連発、みたいな。
勉強もこのくらいヒットするといいんですが。。。


レポートは3本(国際金融、リーダーシップ、ミクロ開発経済)書き終わり、あと1本(”Entrepreneurship in Social Sector”のビジネス・プラン)の仕上げを残すのみ。

試験もあと2つ(ビジネスと環境、ミクロ開発経済)。

もう一踏ん張りです。







Last updated  December 16, 2007 11:41:00 AM
December 13, 2007
カテゴリ:開発・環境問題
今学期のヒット授業、「ビジネスと環境問題」の授業が終わりました。


最後の授業の内容も、相変わらず深遠な感じでありました。


教授が盛んに言っていたことのひとつは、「持続可能な形で経済を成長させていくには、環境インパクトを織り込んだ会計システムを考えることが大事だ」ということ。


いわく、
「GDPなどの経済指標の多くは、企業でいうと損益計算書みたいなもんで、単年度の指標である。
単年度の指標だけ見ていては、その事業(この場合は国)が長期的に持続可能かどうかはわからない
なぜなら、その単年度のベネフィットが、次の年も、その翌年も、更にその先も続く、という保証はどこにもないから。
長期的な持続可能性を考えるには、その国の”Asset”がどうなっているかということを考えるのが大事。
だから、国全体のバランスシートを考えろ。」


ふむう。


で、教授が国全体のバランスシートとやらを、黒板に書き出した。


ステップ1:

国の中にいるいろんな経済主体(家計、企業、政府、などなど)のバランスシートを、取得簿価ベースから、時価ベースに引きなおす
つまり、それぞれの資産が将来どのくらいのベネフィットを生み出すのかというのを現在価値に直して、資産の価値を出す。

で、そのときに、それぞれの資産が持つオプション価値も一緒に考える。

例えば、トウモロコシ畑は普通に考えると単なるトウモロコシ畑なんだけど、もしかして将来石油が足りなくなってきて石油価格が高騰したら、トウモロコシとして売るよりも、トウモロコシからエタノールを作って売ったほうが儲かるかもよ。
そんな時代がきちゃったら、トウモロコシ畑は、単なるトウモロコシ畑以上の価値を持つかもしれない。
この「将来、石油価格が高騰したら、畑の価値が上がるかもー」という部分を、リアル・オプションの考え方で経済価値に直すことは、なかなか複雑だけど、できるかもよ。

いずれにせよ、例えば、「トウモロコシ畑を工業地帯に変える」、という意思決定のコスト・ベネフィットは、単にトウモロコシ畑の価値がなくなって、工業地帯から出る価値を手に入れられる、ということだけじゃなくて、エタノールで儲けられるかもというオプション価値を失うことも含まれる、ということが言いたいようです。


ステップ2:

すべての経済主体のバランスシートを連結していく。そうすると、誰かさんが国内の他の誰かさんに対して持っているお金の貸し借り関係や出資関係は消去される。(企業会計で子会社を連結するときに、親子間の融資/借入や出資/資本が内部消去されるのと同じ)

そうすると、国のバランスシートができあがる。

左側は、資産(畑、工場、天然資源、美しい森林、などなど)と、外国に対する債権、から成ります。
右側は、外国からの債務と、その国の純資産、から成ります。

Country Balance Sheet

ここまで整理したうえで、

国(あるいはその国の中の経済主体)が、なんらかの意思決定をするときは、その意思決定の影響で、国のバランスシートの中の純資産がどう変動するのか(つまりネットで増えるのか、減るのか)、ということを考えて、意思決定すべきなのではないか、だってさ。



普段このブログでは、自分がクリスタル・クリアに理解できていないことは書かないように心がけているのですが(I know what I am talking about!ってやつっす。)、
今回のコンセプトは、考え方自体はわかるんですが、現実世界にどう落ちていくのか、いまひとつぴんときませんな
まあ、よくわからんことも、将来何かを考えるときにもしかすると役に立つかもしれないので、あえて書いておくことにしました


まあ、頑張って例を考えてみると、こんな感じかしら?
ある石油王が、国内の油田から石油を掘って、そのお金でフォアグラをたくさん買って食べてしまったら、国の資産は純減する。
でも、石油王が、石油で儲かったお金を再投資して、新たな油田を掘り当てるとか、新たなエネルギー源(例えば風力発電所)を作れば、国の資産は減らない(場合によっては増えるかも)。
うーーん。。。



結局教授がいいたかったことは、自分の意思決定が、どういうインパクトを及ぼすのか、ということを少しでもイメージしやすく考える努力をするというのは大事だってことなのかなあ。。。



*           *           *



で、前述のステップ1で、資産価値を出すときに使う割引率ですが、教授は、社会的な価値にかかる割引率は、普通の企業で使う割引率よりも低くなるはずだ、といってました。


理由は、

1) 普通の人たちは、経済変動に伴う富の再分配(例えば為替が安くなると、輸出業者は得をして、輸入業者は損する、みたいな)によって、得したり損したりするけど、社会全体を考えるときには、そういう再分配リスクは関係ない。だから、再分配リスクが関係ない分、割引率も低くていい。

2) 普通の人たちは、税引後の割引率を考えるけど、社会全体で見ると税金もベネフィット。だから、税前の割引率を使えばいい。

3) 高い割引率を使うのは、倫理的に問題があるんじゃないか(将来起こる環境問題のインパクトは、今は関係ないさ、といってしまっていいか?)。



*           *           *



最後に、教授はこんなことをいってました。


「歴史上、すべての世代は、自分たちの世代が人類の歴史上で一番重要な世代だ、と思ってきただろうけど、君たちの世代は本当に人類の歴史にとって重要だと思う。

なぜなら、今後人類が幸福に生きていき続けるための仕組みがまだできていないからだ(”Institution that will ensure human wellbeing to be continued is not created yet”)。

この時代に生まれて、学問を学んで、これから社会に出て、大きなチャレンジに向かっていく君たちは、ラッキーだと思ったほうがいい。」



*           *           *



いやー、それにしても複雑な授業でした。
今いち、この授業で習ったことが頭の中で整理しきれていません。

この調子で最終試験に臨むと爆死かもしれませんけど、今日・明日でもうちょっと整理して戦いたいと思います。






Last updated  December 13, 2007 07:21:32 AM
December 7, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

最近、このブログを見てくれた何人かの学生さんたちから、途上国開発に関するキャリアプランについて相談を受けたりしてます。

途上国開発を目指す人にお会いできるのは勇気づけられることですし、もし、そういう人たちに、同じ志を持っている僕の話が少しでもお役に立てているとしたら、本当にうれしいことです。



思えば、自分が学生のときも、頼れる社会人の先輩たちから、いろいろと相談にのってもらったものです。
やはり、学生だと見えている世界が限られていて、社会人と相談することで、自分が思っていたよりいろんな選択肢がありそうなことがわかったし、道が開けそうだ、と思ったのを覚えています。

また、社会人になってからも、国際協力の世界で活躍されている方々にお会いできたのは、大いに刺激になったりしました。

Mozambique Kids



で、もう少し「人の輪」を広げられないか、と思っています。

具体的には、年明けに東京に行くので、将来途上国開発の方向に進みたい(あるいは関心を持っている)学生さん、若手社会人(注)の方々向けに、飲み会を開催しようと思います。

僕の片寄った意見を聞くもよし、他の開発志望の人たちと交流を深めるもよし、まあ、それなりに意義のある飲みになるのでは、と思っているのですが、いかがでしょう。

日時は、おそらく1月7日(月)から10日(木)までのどれかの日になると思います。
場所は都内の飲み屋になります。

もし、ご興味のある方は、以下のメールまでご連絡くださいね
earthcolor@hotmail.com



以下の情報を書いて、12月24日(月)までにメールを頂けるとありがたいです。

(1) 氏名(実名でお願いします)
(2) 所属(学校、会社、職業など)
(3) 1月7日(月)から10日(木)までの候補日の中で、参加可能な日
(4) 飲み会で話題にしたいこと


もし、数名でも来ていただけるのなら、開催したいと思いますので、宜しくお願いします。
詳細は日時・場所等は、メールを頂いた方に返信を差し上げます



ちなみに、G社の人や僕の親友たちは、別途ご挨拶に伺いますので、冷やかし参加は控えてくださいねー(どうもいつもの面子だと、内輪ネタや毒ネタで盛り上がってしまうので)。

あと、万が一にも「参加者多数!」みたいな場合は、僕の知り合いの開発系のみなさん、応援をお願いするかもしれませんので、よろしくです。

 

注) 「若手」社会人という言葉があいまいなので、とりあえず国連競争試験を受けられる32歳以下ということにしましょうか。なので、社会人の方のご参加もお待ちしてます!







Last updated  December 8, 2007 11:38:55 PM
December 5, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

よく友達から「性格よさそう」といわれたりしますが、まったくそんなことはなくて、いやなことがあると結構根に持つネクラな私です。

なので、就職活動で落ちた会社なんかのことも、よく覚えていたりします。


去年、サマーインターンの職探しをしているときに、Developing World Marketshttp://www.dwmarkets.com/)という会社にレジュメを送りました。

Developing World Marketsは、「途上国企業のための投資銀行(財務アドバイザー)」を標榜する会社。
“今注目の社会企業!”みたいな感じでいろいろなメディアでも喝采を浴びています。

「むむう。。。投資銀行の仕事はもう嫌だけど、途上国企業を助けるというためにやってるんなら、過去の経験も生きるし、いっちょ一肌ぬぐか!」と思って、意気揚々と応募したのでした。

ところが、待てど暮らせど、返事はありませんでした


別に異業種の会社から書類で落とされるのは、まったく仕方がないと思うのですが、
投資銀行で5年も死ぬ気で働いた僕を、同じ投資銀行が書類で落とすなんて
「あー、やっぱ僕程度じゃ、アメリカではやっていけないのね。。。」と著しく凹んだし、
自分のバンカーのはしくれとしてのプライドも傷ついて、ちょっと許せませんでした



で、本日、そのDeveloping World Marketsのパートナーが講演をしにHBSに来たので、
「よし、考えうる限りもっとも聞かれて嫌な質問をしてやろう。」と手ぐすねひいて、講演会に向かったのでした。



講演がはじまると、パートナーが、過去にやった案件の説明を長々とはじめたのですが、
出てくるのは、マイクロファイナンスをやっている途上国の銀行の、ローン・ポートフォリオの証券化案件(今大変なことになっているCDOってやつですな(毒))ばかり。

つまり、マイクロファイナンス銀行のローン・ポートフォリオをSPC(特定目的会社)にぶち込んで、そのローン・ポートフォリオから出てくるキャッシュフローを裏付けとした証券を、先進国の投資家に販売する。
これをやることで、マイクロファイナンスをやっている途上国の銀行はバランスシートを軽くできるし、先進国の投資家はマイクロ・ファイナンスへのエクスポージャーを持って「いいことしてるぜ!」という満足感も得られるし、リスクに応じたリターンも取れる。

ってことらしいんですが、仕組み的にはまったく目新しいことがなくて、まあたいしたことなしこじゃん。



質問タイムになった瞬間、真っ先に手を挙げてみました。
で、考え抜いた激焼きの質問はこちら。

「おたくがやってるのは、所詮、マイクロファイナンスのローン証券化案件だけじゃないですか。
本当に、途上国企業のための財務アドバイザーだと名乗るなら流行のマイクロ・ファイナンスだけじゃなくて日は当たらないんだけど、雇用を生み出すなどの開発効果があって、しかも資本市場へのアクセスが必要な業種の企業の案件をやらんかい(たとえば、住宅とか、水とか、農業とか)!
しかも、Asset back系のリスクとリターンが分かりやすく売りやすそうな案件だけじゃなくて、株とか無担保の社債とかも気合出して引き受けたらんかい!



狙い通り、パートナーのおじさんは、一瞬「むぎゅー」とうなり、僕のパンチは見事にみぞおちをヒットした模様。

しかし、そこはさすがに百戦錬磨のビジネスマンで、あっさり焼き返されました

「君、誤解してもらっては困るが、うちはNGOじゃないんだぜ
こっちだって、商売でやってるんだから、あまりにもチャレンジングすぎて、募残が出そうな案件は引き受けられんのじゃ。
もちろん、もし今後マイクロ・ファイナンス以外の業種も日があたってきたら、やりたいと思っているが、今は時期尚早。

君が言うような農業などのチャレンジングな業種は、まずは、開発金融機関や非営利でやっているファンドがお金を入れていけばいいんじゃ。
むしろ、マイクロ・ファイナンスみたいにモメンタムがついてきて、民間がどんどん参入してきている市場で、IFCみたいな開発金融機関がいまだに公のお金を使ってプレーしているのは、いい迷惑だ

いくら、「開発」だとか「途上国向け」といっても、ナイーブになりすぎては、商売は成り立たないんじゃ、わかったか!



ううむ、一理も二理もあります
ついでに僕がひいきにしているIFCも一緒に焼かれました。。。

完全な一本負けでした。



開発効果が高く、市場としても軌道に乗ってきて採算の取れそうなマーケットで、民間企業としていち早く参入し、first mover advantageを取りつつ、もっと市場を大きくしていこうという、開発と純粋なビジネスの水際でプレーする戦略は大いにありと思いました。

真の「途上国企業のための財務アドバイザー」というゴールに向けて、どういう成長を遂げていくのか、これから注目したい会社のひとつとして、チェックリストに入れておこうと思います。







Last updated  December 5, 2007 09:23:21 AM
December 4, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

今日の「ビジネスと環境問題」の授業は、ゲスト・スピーカーによる講演会。


ゲストは、ノーベル賞のアル・ゴア氏とつるんで、「持続可能な」企業の株式に投資をするファンドを立ち上げた、David Bloodさんというおじさん

ファンドの名前は、Generation Investment Management (http://www.generationim.com/) 。
これからは、絶対に環境の時代になる。だから「気候変動」、「AIDSなどの病気」、「貧困」、「安全な水」など、環境に重要な分野で専門性を持ち、力を発揮している企業に投資すれば、絶対に儲かるはず
しかも、そういった企業に投資をすることは、環境問題にまじめに取り組んでいる企業を応援することにもなる。

そういったモチベーションで投資活動を行い、運用資産は約2,000億円
今のところは実際にかなり儲かっているようです(何%くらいのリターンなのかは教えてくれませんでしたが)。



うーーん。。。
かつて(大学生の頃)日興ビーンズの「エコ・ファンド」http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0052260000)を、「これからは環境がくるんだよ!」と親父に勧めて、でも結局ファンドの価格は下がりまくり塩漬けになった挙句、親父に焼かれまくった僕としては、かなり興味のあるテーマです。



David氏は、ゴールドマン・サックスのご出身。

HBSを卒業してからはゴールドマン一筋で、投資銀行部門、資本市場部門、トレジャリ-など、様々な部門を渡り歩き、最後はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの共同CEOを務めたそうです。

ずっと、環境投資をやってみたかったらしく、2003年にゴールドマンを引退して、すぐにこのファンドを立ち上げたそうです。
ちょうど同じ頃にアル・ゴア氏も、環境ファンドを立ち上げたいと思っていて、ゴールドマンに環境ファンドを立ち上げようと働きかけたところ、ゴールドマンは即座に断ったものの(爆)、David氏をゴア氏に引き合わせたそうで、そこからこの二人の二人三脚がはじまったそうです。

Gore and Blood

注: 写真はまたどっかのサイトからぱくりました。いつもすいません。。。


「でも、アル・ゴアと一緒にいると、俺はいつも目立たなくて、悲しいんだけどね。」と自分を落とす系の笑いを取って、講演を始めたDavid氏。



David氏がいうには、

質の高いマネジメントがいて、いいビジネスモデルを持っている企業に、適切なバリュエーションで投資をする、というのが、ファンドの基本戦略。
ただ、それに加えて、持続可能な環境戦略を持っているかどうかを見る、というのが、うちのファンドにしかない考え方だ。
素晴らしい企業が、適切な環境対策をしていれば、長期的に、競合に対して高い競争力を持ち、より大きなキャッシュフローを生み出すことになる。
企業価値の70 – 80%は、長期のキャッシュフローから成り立っている(筆者注: DCFのターミナル・バリューってことか)。
だから、普通に見ても素晴らしいんだけど、それに加えて環境対策もがんばっている企業に投資をすれば、長期的には、より高い投資リターンが生み出せるのだ。」

「また、環境問題という複雑怪奇な問題に対して、うまく対策ができている企業は、環境以外の複雑怪奇な経営問題に対しても、適切な対処ができるはず。
だから、”環境”というレンズは、経営力の高い企業を見分けるレンズにもなるのだ。」

「うちのファンドは、92社の企業を14人のプロフェッショナルで分析しているから、一人6-7社くらいしかカバーしていない。その代わり、ものすごい気合の入ったリサーチをして”持続可能性”の観点の分析を加えているのが強みだ。」

「ビジネス界における、環境への取り組みは、みなさんが思っているよりも速く動くだろう。本気で、“Low Carbon Economy”に移行したかったら、20年かけて対策を打っても遅すぎる。次の5年から10年の間で何とかしなければならないし、そのくらいのスピードでビジネス界の動きもスピードアップしてくるだろう。」(筆者注:だから、今、環境投資をしている俺は正しい!というインプリケーションとみた。)



*           *           *



ひととおり、David氏の主張が終わると、まってましたとばかり、学生からの焼きが入る。

一番論点になったのは、
結局あんたのファンドって、経験値の高いファンドマネージャーやアナリストが、しっかりビジネスを分析して、投資をしているから、いいリターンを出してるだけじゃん”環境”だとか”持続可能”という基準があることによって、そういった基準を用いていない場合に比べて、どのくらい高いリターンが出せているのか、定量的に説明できるのか?」、という点。


これに対しては、あまりちゃんとした答えなし。

いろいろ言っていたけど、結局、投資は最後は気合だ!みたいなことをいっていた。

僕の英語の聞き取りに間違いがなければ、こんな感じだった。

結局、人間は間違ってばかりなのさ
だって、投資銀行でいくら精緻に財務予測モデルを組んでも、結局その予想ってはずれるだろ(笑)。
だから、もちろん全力で分析するんだけれども、最後の最後は神様が見てると思って、信じるものに投資をすればいいんだと思うよ。」


たしかに、これはとても共感。
金融の仕事って、分析しまくっても、未来なんて誰もわからないんだから、最後は、”感覚”とか、”アート”とか、”神様”の世界になるんだと思う。

どういう戦略で投資をするかって、結局のところ、どんな世界観を持っているか、あるいは何を強く信じているのか、ということなのかもしれない。
どうなんだろう。。。



*           *           *



僕も、焼きトレンドに乗って、
「環境で企業がメリットを受けるには、結局政府のレギュレーションが効いてくるわけで、ってことは、おたくはレギュレーションの方向性にベットするファンドってことですか?
という辛めな質問をしてみたが、これはかわされました。


「Domini(http://www.domini.com/)とか、Innovest(http://www.innovestgroup.com/)みたいな、他の社会責任投資をしているファンドとはどう差別化するんですか?

とか、

「本当に企業の環境戦略にインパクトを与えるのなら、なぜアクティビストみたいな活動をやらないんですか?

みたいなことも聞いてみたかったが、その後は手を挙げても当ててくれませんでした。



*           *           *



あと、個人的におもしろかったのは、David氏が、昨今の株式市場に見られる短期志向性を、批判しまくっていたこと。

「投資家が短期的な利益にこだわることで、アメリカの資本市場はひどい状況に陥っている。
マッキンゼーの調査によれば、
”ある投資機会があったとして、その投資のNPVがプラスなんだけど、その投資をやることで次の四半期の一株当たり利益が数セント下がるとしたら、あなたはその投資を実行しますか?”
と問われて、たしか70%くらいのCFOが”投資はしない”と答えたそうな。
これはきちがい沙汰以外のなにものでもない!」

「昔、ある顧客が俺に電話をかけてきて、
"これから毎月、月次で一番リターンがよかった10社と、悪かった10社のリストと、その理由を説明した書類を送ってほしい"
と言ったけど、俺は、
"なら今すぐ説明してやるぜ。紙とペンを用意しな。リターンがよかった銘柄は、SellerよりBuyerが多かった。悪かった銘柄は、SellerのほうがBuyerより多かった。以上だ。"
と言って電話を切ってやったぜ!」
(筆者注: かっこよすぎ!!!)

「個人的には、株式を上場せずに非公開のままでいたほうがいい業種とかもあると思うし、俺はゴールドマン・サックスはほんとは上場させたくなかったし(爆)、自分のファンドは死んでも上場させたくない。」



*           *           *



喧々諤々のディスカッションが続きましたが、時間切れで講演会は終了。

まあ、何が正しいかはよくわからないけれど、彼の「信仰」に神様が報いてくれるように、祈りたいと思います。







Last updated  December 5, 2007 09:51:11 AM
November 28, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

レポートに追われる今日この頃です。
特にグループでやるレポートは火がついてます


今日はリーダーシップの授業のレポート作成のためにチームで集まったのですが、
ある女子が、「やっぱこのレポートの構成はいけてないわ。私はこういう構成がいいと思ってタイトルだけ書いてきたんだけど(筆者毒:変更を提案するのなら、タイトルじゃなくて、内容まで書いてこいや)、どうかしら。」とのたまう。

それに乗じて、別の女子が、「そうね、それはいい考えね。っていうかこれまでコメントをした男子たち(筆者注:っていうか、それ俺なんだけど)は、何をみてたの?あんたらの目は節穴よ(筆者注:意訳)。」

男子一同沈黙。

もともとの構成を考えた女子の目がウルウルしはじめて、「助け舟を出してよ」って感じでこっちを見てます。

いや、たしかに君はよく働いて性格もいいし同じ留学生だから助けてあげたいと思うのは山々なんだけど、ヒステリーになりかけのアメリカ人女子と言い争えるエネルギーは今の僕にはないのだよ、ごめん。



で、今日明日でそのレポートの手直しにやたら時間をとられる予定だぶつ。



まあ、HBSで二年目にもなってリーダーシップの授業を取っているような奴らに限って、本当にリーダーシップのある奴は少ないのだよ(猛毒)
じゃあ、俺は何なんだって感じだけど。
(でも、いやな性格してる奴に限って、リーダーシップ系の授業を2つも3つも取ったりしてるのは事実なんです。)



*      *      *



そんなこんなしてるうちに、就職活動も山場を迎えつつあります。
いまのところの戦況はこんな感じ。


IFC(国際金融公社)

最終面接が今月頭にワシントンDCでありました。

開発へのコミットはもっとも突っ込まれたポイントの一つ。
なんで開発やりたいのかからはじまって(注:やった人ならわかると思うけど、この問いって意外に答えにくい。なぜならどう答えてもちょっとかゆい感じになるから。。。)、途上国の現場経験の深さもほじられ、なかなか打ち込まれました。
まあ、IFCをプライベートエクイティーと勘違いして、入社した後、よく考えたら開発にあまり興味がなくて痛む人もいるらしいから、reasonableな問いなのかもしれないけど。

あと、なぜかスポーツネタについて、やたら聞かれました。
前職のG社とIFCの仕事のやり方をそれぞれスポーツに例えると何か?(わけわかめ)
空手をやってたことは、ビジネスに何か役に立ったか?(たたんっつーの!まあ、あえていうなら、ガッツとタイミングの大切さを学んだか)


なんか、学生時代のG社の最終面接を髣髴とさせる。。。
あれはこんな感じだった。

  社長: 「君はスポーツやってたの?」
  僕: 「はい、空手です(押忍)。」
  社長: 「ところで、世界バレーボール選手権(筆者注:当時やってた)は見てる?
  僕: 「もちろんです。僕の高校は中垣内の母校なんで(プチ自慢)!
  社長: 「ほー、君、熱いねえ。。。日本調子いいからこのままいってほしいよね(筆者注:当時はよかった)。」


まさか、この年になっても、似たようなノリの面接を受けることになるとはね。
まあ、面接を受ける側としては、楽でいいのですが。

っていうか、内定くれー。


Endeavor

Endeavorは、先日書いた(http://plaza.rakuten.co.jp/kocchan0826/diary/200710230000/)途上国向けのベンチャー・キャピタル事業をやっているNGOです。

HBSにはLeadership Fellowというおもしろい制度があって、選考をパスすると、卒業後の1年間、学校が指定したNGOのマネージャークラスのポジションで働くことができます。
(普通に卒業後NGOにいくとエントリーレベルで入ることになるので、この制度を利用するとマネージャーとしての経験ができるということがポイント。)
しかも、金銭的にもおいしく、NGOの安い給料に学校が上乗せをしてくれて、なんと年収1000万円になるようにしてくれるとのこと。

これのEndeavor版に応募しているわけです。
募集しているポジションは、海外展開担当のディレクター
Endeavorは、現在中南米中心の10カ国で事業展開していますが、これからはアフリカ、中東、東南アジアにも進出していくとのこと。
このポジションで雇われると、新しく入っていく国で、現地事務所の立ち上げ(役員、スタッフなどのリクルーティング)、ドナーの発掘、投資先のアントレプレナーの発掘、などなど、かなりアントレ的な動きができるようです。

面接官は、HBS1985年卒業のCOOが自ら出てきて、重厚な感じでした。
これまで大企業で働いていた僕が、アントレ的に自発的に行動できるのか?という点がものすごくつっこまれました。

でも、学生のとき新潟にホームステイしたことがあるらしく、米と日本酒の話で盛り上がりました!
北陸万歳!

うまくいくといいな。


Acumen Fund

こちらもNon Profitベースの途上国ベンチャー・ファンドの大御所。
Webで空席募集があったので、応募して、一時選考をパスして、面接までこぎつけたのだが、
なんと「来年の1月から入社してくれないと取ってあげない」とのこと。
俺の卒業は6月なんじゃー、ってことで、成仏。


国際協力銀行

ボストン・キャリアフォーラムで面接受けてきました。
年末に最終面接を受ける予定。


某戦略コンサルティングファーム ジャカルタ事務所

これは内定済み。

(よく考えると、去年の今頃は、ケースインタビューで、「日本全国に信号機は何台?」と聞かれて、「えーとぉ。。。ざっと5億台くらいっすかね。」とか、「ダンキンドーナッツの経営をどうしますか?」と聞かれて、「客を増やすためには、やっぱ飲茶でしょ!」などと、即答・即死していた僕が、コンサルの内定を取れるなんて、時代も変わったもんだ。ケースインタビューの特訓をしてくれたコンサル出身の同期たちに感謝。)


この間祝いにシャンパンが送られてきた。
貴重なインドネシアの外貨をこんなことに使うんじゃねえ!と思いましたが、おいしかった。

シャンパンだけではなく、仕事内容も、東南アジア全域のプロジェクトに関われるので、おもしろそうではあります。



*      *      *



ここしばらく諸般の事情により精神的にやられていたし、サンクスギビング休暇中アルコール漬けだったこともあり、就職活動で今一度自分の志を見つめなおすのは、結構カンフル剤になります。

がんばりまーす。

Thanksgiving Chicken_2

99.99 Wine

注) 写真はサンクスギビングでJ&A夫妻がつくってくれたチキン(激うまだった!写真はAさんのブログ(http://blog.livedoor.jp/ayako_lala/から無断拝借)と、別の飲み会で飲んだ一本99.99ドルのワイン。なかなかでした。







Last updated  November 29, 2007 01:38:30 PM
November 7, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

最近、当ブログは、僕の授業ノートと化しつつありますが、どうかお付き合いを。。。



今日のInternational Financial Managementのケースの舞台は、いとしのモザンビーク

「モザル」という、モザンビーク経済を大きく変えたアルミニウム精錬所を建設するときの資金をどうやってアレンジするかという、プロジェクト・ファイナンスのお話です。

Mozambique Map


こんな文章でケースがはじまります。

1997年6月IFC(国際金融公社)サブサハラ・アフリカ部門のTakuro KimuraとAkbar Husainは、モザンビークのアルミニウム精錬所「モザル」に融資を行うかどうかを判断するかどうかをIFCの取締役会に諮るべく、取締役会資料の最終ドラフトを確認していた。

投融資の総額は、14億ドル(約1,500億円)で、実行されればIFCが過去に行った投融資の中で最大のものになる。しかも、当時のモザンビークのGDPはわずか17億ドル

しかし、巨大な金額以外にも、KimuraとHusainの頭痛の種は山のようにあった。
モザンビークは、当時世界最貧国のひとつ。しかも17年にわたる内戦が終結したばかりであった。」


あなたが、IFCの取締役会メンバーだったら、投融資を許可しますか?というのがケースの問い。


*       *       *


プロジェクトの資本構成は、以下の通り。
株式(5億ドル)
Gencor Corporation (南アフリカの金属会社) 25%
Industrial Development Corporation (南アフリカの開発銀行) 25%
未定(三菱商事などに出資を打診中) 50%

融資・メザニン(9億ドル)
IFCやその他の開発金融機関



IFCを含めたプロジェクト・ファイナンスの当事者たちは、緻密なストラクチャリングで、プロジェクトのリスクを最小化していきます。

アルミニウムの原材料であるボーキサイトは、プロジェクトの株主となるGencor Corporationが保有するオーストラリアの鉱山から25年の長期契約で調達
アルミニウムはそれなりの価格変動のある金属ですが、アルミニウムの市場価格の変動に応じてボーキサイトの調達価格も変動させる契約を結ぶことで、価格変動リスクをヘッジします。

アルミニウム精錬には大量の電力が必要ですが、これは、Eskomという南アフリカの電力会社と、モザンビーク電力公社が、南アフリカの発電所から送電。
これも25年の長期契約。
数年後には、Eskomとモザンビーク電力公社は、モザンビーク北部のザンベジ川に水力発電所を建設し、そうすると世界最安値レベルの安い価格で電力が調達できるようになる予定。

完成したアルミニウムは、世界各国に輸出。
原料を輸入し、完成品を輸出するということは、売上もコストもドル建なので、為替リスクは一切なし

また、輸出の際大事なのが、精錬所の近くに大きな港があること。
「モザル」の近くにあるマプト港は、天然の良港。
巨大なバルク船も余裕で入れます。

プラントの建設は、Gencor Corporationが取り仕切ります。
Gencorは、このプロジェクトの直前に南アフリカのHillsideというところに当時世界最大級のアルミ精錬所の建設しています。
なので、「モザル」のプラント建設には、このGencorの経験が生きまくり、安く、かつ早く建設ができる予定です。


ところが、こうやって、ビジネスのリスクを最小化しようと努力しても、結局おそろしいのが、カントリー・リスク

いちおう、モザンビーク経済の命運がかかっているので、モザンビーク政府も最大限プロジェクトをサポートするというコミットメントを見せていますが、
まあ、数年後に何が起こるかなんて、誰もわかりません。
いきなり狂った独裁者が政権を取って、プラントを国有化しちゃうかもしれませんしね

あと、内戦が再発するのも怖い
内戦時代の元反政府ゲリラたちは、モザンビーク北部で力を持っており、内戦が再発したら、北部のザンベジ川の水力発電所から南部の「モザル」への送電設備は真っ先に破壊されるでしょうな。

そのほかに、そもそも、こんな貧しい国でプロジェクトやって大丈夫?ちゃんとまともに教育を受けた労働者を雇えるのか?などという不安もあり。



*       *       *



授業では、激しい議論が展開。


「成功すればモザンビーク経済の発展に貢献するという社会的意義もあるんだから、投資しようぜ!」という意見がある一方で、

「プラントの財務予測を基に株式投資家のIRRを計算してみたら一桁台だぞ。こんな恐ろしげなモザンビークなぞにお金をぶち込むのに、リターンが小さすぎるんじゃないか?先進国のビジネスで出るリターン + Sovereign Spreadくらいのリターンはないとやってられん。」
という至極もっともな意見も出る。



ところが、アルゼンチン人のアンディーが、値千金な焼きを入れます。

「確かにカントリー・リスクもあって、ハイリスクな投資なんだから、ハイリターンが欲しい気持ちはよくわかる。
それに見合ったハイリターンを得たら、政府に目をつけられて結局プラントが国有化されちゃったりするんじゃん?
そうすると、ハイリターンを狙ったつもりが、ローリターンになってしまう。
だから、実は最初からロー・リターンで我慢しておいたほうが、カントリー・リスクを食らう可能性が減って、最終的なリターンは、むしろ高くなる、というパラドックスが起こるのではないか。」


むむー、さすが、厳しいマクロ環境で生きてきた人たちだけあって、コメントの切れ味が違います。
サッカーだけじゃないです、アルゼンチンは



教授は、「わが意を得たり」という感じで大喜び。

下のような図を黒板に書き出しました。

Country Risk Mitigation


なんか有名な経済学者が考えた説だそうですが、この図の心は?

途上国政府が、外人によるプロジェクトを見た場合、ベネフィットは時が経つにつれ下がっていき(技術移転も、プラント建設による膨大な雇用創出も、プロジェクトの初期段階で起こる。その後、プラントは一定数の労働者を雇用するのみ)、コストは時が経つにつれて上がっていきます(プロジェクトから得た富が外人に流れるということへの積もる不満)。
そして、国有化などの悲しいイベントは、途上国政府にとってのコストがベネフィットを上回ったときに起こる、とのこと。
(この図では、ベネフィットの線と、コストの線の交点)


なので、ハイリスクに見合ったハイリターンを求めると、コストの線が左斜め上にシフトして、予定よりも早く成仏(チーン)。


一方、あまり欲張らずに、現地政府や現地の人々にベネフィットを提供し、彼らにとってのコストを下げる努力をすれば、国有化は起こりにくくなる

だから、例えば、現地政府を株主に迎えたり現地のサプライヤーを使ったり儲かったお金の一部分を地域開発NGOに寄付したり、などの施策は有効なんじゃないか。
あるいは、一気に巨大なプロジェクトをやらずに、プロジェクトをフェーズに分けて徐々に拡大していったほうが、ベネフィットが長期的に続いているように見せることができるんじゃないか。

地域社会と共に生きていく - なんかLCA(ビジネス倫理)の授業で出てきたようなコンセプトだなあ。
まあ、そういうのは大いに共感。



しかしですよ。。。

じゃあ、結局、途上国投資って、あんまり儲からないってことじゃん


まあ、プロジェクト・ファイナンスの場合は、スポンサーが、サプライヤーだったり、顧客だったりして、財務リターンとは別のところでベネフィットを得ているんでしょうけどねえ。

みなさん、どうしてるんでしょうねえ。。。



ここで頭をよぎるのが、「Fairness(公平性、妥当性)」という観点

「途上国投資といっても、カントリー・リスクをうまくハンドルすれば、実はみんなが思っているほどハイ・リスクでもない。だから、先進国における同様のリスク・プロファイルのプロジェクトで求めるリターンを狙うのが妥当なのかもしれないし、投資家と途上国という関係から見てFairなのかもしれない」、というあたりがTake Awayでしょうか。

だからこそ、IFCも、「Fairなディールをつくるのが我々の仕事」といっているんでしょうね。




今日は、成仏でした。おやすみなさい。







Last updated  November 7, 2007 10:41:19 PM
October 25, 2007
カテゴリ:開発・環境問題

Q&Aの内容も面白かったので、メモしておきます。


投資をするのはいいけど、
Exitはどうするのか?

アフリカ大陸には17の証券取引所があり、どれもすごい勢いで整備が進んでいる。

とはいえ、アメリカなどの先進国に比べて、Exitが難しいのは事実。

ただ、アフリカだろうが、アメリカだろうが、
お金を持っている人の周りには、起業家が集まってくるし、
同じように、いい会社を保有しているファンドには、その会社を買いたいという他の会社がアプローチしてくる、というのは自然な流れだとは思わんかね?

ちなみに、アメリカのベンチャー・キャピタルの目標リターンは、年率30 - 40%。
さすがにこれをアフリカでたたき出すのは、今は難しいと思うので、投資家には年率一ケタ台後半だと説明している。
一ケタ台後半というのは他の市場に比べて低いが、それでも、アフリカの経済に貢献するという意義のある投資ならば、低いリターンでもよい、という投資家は存在する。



あなたのファンドの投資家は具体的に誰なんですか?社会的意義があれば、低いリターンでよいと言っている投資家の顔が見てみたいんですけど?
(僕の質問)

具体的な名前は言えない。
世界各国の開発金融機関(例えばIFCなど)と、アメリカの慈善事業を行う財団(例えばロックフェラー財団、ゲイツ財団など)が中心だ。
今のところ、通常のベンチャー・キャピタルの投資家として入ってくるような機関投資家は[ほとんど]いない。

(筆者感想: やはり、社会的リターンとファイナンシャル・リターンを混ぜて考えるというPropositionは、通常の機関投資家には受け入れられづらいのね。。。)



投資対象として、着目している業界は?

全部だ。

人が生きていくためには、靴も必要だし、ランプも必要だろう。
つまり、アフリカが経済発展していく中で、ニーズが出てくる産業はすべて見るつもりだ。

ただ、農業ビジネスは確実にヒットすると思う



Acumen Fund
Endeavorなど、非営利ベースで途上国ベンチャー投資をやっている団体をどう見ますか?

大きな違いは、
1)      私のファンドの投資判断基準は、財務リターンの最大化。しかし、Acumen FundやEndeavorなどは、社会的インパクトの最大化を目指している
2)      私のファンドは、より広い業界をカバーしている。

Acumen Fundの創業者とはとてもよい友人だが、彼女は、投資対象を狭く見すぎているのではないかと思っている。
もちろん、Acumen Fundが、安全な飲み水の整備、住宅など、社会的意義の大きい産業に限って投資しているという志は立派だと思う。

ただ、途上国では、雇用を生み出す企業は、すべてSocial Enterpriseといえるのではないか?

だから、私は、すべての産業を対象に投資を行おうと思っている。



IFC
についてはどう見るか?

IFCは非常にいい仕事をしている。

彼らは、これまでDebt中心にやってきたが、やっと、途上国に本当に必要なのはEquityだ、ということに気づきはじめ、私の考えに賛同しはじめている。

(筆者注: これの回答に一人でうけてました。)



Country Risk
についてはどう考えるか?

Country RiskはOECDが提供している保険で基本的にカバーできる。

ただ、仮に保険がかけられなくても、Country Riskはあまり深刻視していない

かつて、多くの途上国投資がこげついたのは、ビジネスが失敗したとか、為替でやられた、とかの理由が多い
政府の介入で投資が失敗したという例も、もちろんあるが、それよりも他のリスクをまずはしっかり見ることが先などではないか?



アフリカでのベンチャー・ファンドが成功するために何が一番大事だと思っているか?

1)      Make it local - 外人のエキスパットではなく、現地のビジネスをよくわかっている人で運営する。これまで多くのファンドが失敗したのは、外人中心の経営で、現地をよくわかっていなかったからだ

2)      Keep your cost low - ベンチャー・キャピタリストというと、豪華な生活を起こっていそうなイメージがあるが、倹約をして、運営コストをおさえるのが成功の第一歩







Last updated  October 25, 2007 12:37:55 PM
カテゴリ:開発・環境問題

今日は、世界的に有名なベンチャー・キャピタルであるApax Partnersの創業者のAlan Patricof氏がキャンパスで講演
Apaxの講演といっても、アメリカのベンチャー・キャピタルの話ではなく、アフリカの話。

Patricof氏は、60歳近くのおじいちゃんで、アメリカで最もキャリアの長いベンチャー・キャピタリストの一人。
彼は近々、ケニア、タンザニアなどの東アフリカの国々を対象にしたベンチャー・キャピタルを立ち上げるらしく、その意気込みについて語ってくれました。

 

僕が、HBSに来て、最高の講演のうちのひとつでした。
僕の途上国ファンド設立の夢は正しい方向にあるよ、という風に後押ししてもらったようで、本当に嬉しい気持ちになりました。

以下、感動がさめないうちに、講演内容をメモしておこうと思います。

 

*           *           *

 

Patricof氏は1969年にApax Partnersを創業し、その後40年以上投資活動に従事。

昨今のApax Partnersは、投資金額の大きい案件のみにフォーカスして、しかもベンチャー投資から、既存企業のバイアウトにシフトしつつあるそうです。

そういうトレンドの中、かつて中小企業に数百万円レベルの投資をしていた頃のベンチャー・キャピタリストとしての初心に戻りたい("Going back to "real venture capitalist")という志で、4年前、自分のベンチャー・ファンド(アメリカの企業向け)を立ち上げたそうです。



アフリカ投資に目が向くきっかけになったのは、母校コロンビア・ビジネス・スクールのアフリカ出身者向けに講演を行ったのがきっかけ。

Patricof氏が、「君たちは卒業後にアフリカに戻らないのか?」と問いかけたところ、アフリカ人学生たち全員が、「母国に帰ってもビジネスで成功できる可能性が低いし、アメリカの一流企業に就職したい」と答えたそうです。
これを聞いたPatricof氏は、「優秀な人材がアフリカに戻らなければ、アフリカが発展するのはまず無理だ」と感じ、とてもショックを受けたそうです。
そして、優秀なアフリカ人たちが、母国に戻って成功できるような環境づくりに貢献したい、と思ったそうです。

 

では、なぜ、アフリカ出身の学生たちは母国に戻らないのか?

Patricof氏の考えだと、いいビジネス・アイディアがあっても、起業しにくい、だから母国で自分の夢をかなえにくい、というのが阻害要因ではないかとのことです。


アフリカで自分の事業を興そうと思ったら、地元の銀行に行って、自分の家を担保に入れて、保証人もつけ、山のような借金をかかえて、初期投資を打たなければならない。
万が一、失敗したら、借金の返済に追われ、二度とリベンジの機会はない。


これでは、誰もリスクを取って起業しようとは思いません。
誰も起業しなければ、新しい産業も起きないし、技術革新も起こりません
そうすると、国が発展しない



で、思い返すと、Patricof氏が、アメリカでこれまでに投資してきたほとんどの会社の資本構成は、100% Equityだったそうです。
100% Equityだったからこそ、起業家は思い切ってリスクを取り、成功することができた


そう考えると、アフリカ経済発展を妨げる最大の問題のひとつは、Equityを出してくれる投資家がいない、ということなのではないか?


それで、自分のベンチャー・キャピタリストとしての経験を生かして、アフリカの起業家たちにEquityを提供するベンチャー・ファンドを作ろうではないか!と思ったそうです。


ちなみに、Patricof氏によると、ベンチャー・キャピタルとプライベート・エクイティーは、アフリカにおいては、役割が大きく違うそうです。
このブログにもかなり書いていますが、アフリカ向けのプライベート・エクイティーなら、たくさん存在します。
ただ、Patricof氏いわく、「いくらアフリカとはいえ、成功している大きな会社にお金が入るのは当たり前まだどうなるかわからないベンチャーに数百万円規模のEquityが入るようになってこそ、アフリカ経済に火がつくのだ。
まったく同感です!!

 

ただ、アフリカ、というと危なげな感じだし、自分のアイディアを投資家に売り込むのはかなり大変だったようです。
まさに宣教師になったみたいだった、とのこと。

説得材料は、かなり単純なロジック。
1)      アフリカの経済は成長している(GDPの伸び率が1ケタ台後半から2桁台)
2)      国内市場が巨大。例えばナイジェリアは、人口1億6千万人で、これはロシアと同じ人口。もちろん貧しい人が多いけれど、昨今「Bottom of The Pyramid」という言葉がはやっているとおり、貧困層をきっちりとターゲットして、彼らのニーズに応える適切な商品・サービスを編み出せば、かならず売れるはずだ。


もちろん、リスクは山のようにあります。

ただ、かつてのアメリカ(第二次世界大戦直後)でも、ベンチャー投資は一種の博打みたいなに認識されていて、今みたいにベンチャー投資がもてはやされるとは誰も思わなかった、とのこと。
しかし、その中で、最初にメロン財団みたいな慈善事業を行う財団がお金を入れて、実績をあげ、ベンチャー・キャピタル業界が形成されていったそうです。

だから、誰かが先駆者になることが必要



あと、熱かったセリフはこちら。

Microfinance will NOT save the developing world!

曰く、
「マイクロ・ファイナンスのワン・ショットの貸出額は、100ドルから200ドル。この金額では、零細な家族経営の会社が生き残るために必要な資金を提供できるという程度で、国の中で新しい産業を興しうるようなパワーのある会社成長エンジンを与えることはできない

途上国の成長エンジンは、零細企業ではなく、中小企業だ。
彼らが、産業を興し、技術革新を起こし、雇用を生み出し、関連産業を作り出していくのだ。
更に、資金と同時に正しいアドバイスを与えれば、これらの中小企業が、ワールド・クラスの素晴らしい会社になることも可能なのだ。
(例として、アフリカの携帯事業者のCeltelを挙げる。Celtelはベンチャーからスタートし、いまやアフリカ大陸最多の加入者を持つ事業者。政府に賄賂を一銭も払わないというポリシーを持つなど、ガバナンスも強い)

これらの中小企業にお金と知恵を入れることこそが、途上国の経済成長に貢献する、ということだと思う。」

 

「最後に、若いHBSの学生たちには、ぜひ卒業後にゴールドマン・サックスやマッキンゼーにはいかず、途上国に飛び込んでほしい。
ベンチャー・キャピタルじゃなくても、自ら、途上国で事業を起こすのでもいい。
それこそが世界を変えていくということなんじゃないか?」
という熱いメッセージで講演は締めくくられました。


(続く)







Last updated  October 25, 2007 12:43:41 PM

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