漁師3年目の収支は大赤字
ご愛読ありがとうございます。皆様新年あけましておめでとうございます。さて2024年度決算報告です。漁師3年目の水揚高を集計したところ、漁業売上高つまり漁業収入は\685,462でした。出港回数は高知中央地区で上位だと思います。費用は船舶燃料費は\457,341、損害保険料\246,734(遊漁船保険を含むため少し高めです)、支払手数料\126,371、消耗品費は\1,026,125でした。主たる売上と経費による収支は△\1,171,109でした。今年は曳縄漁仕掛けの最適化も進みある程度の漁獲量を上げられた状態であったので、この赤字をカバーできるだけの漁業売上高向上を今年以降見込んでいくのは非常に厳しいと言えると思われます。全国の皆さん、これが高知中央地区の独立漁師の現実です。今年はこれに積み重なってエンジンオーバーホール代が\1,500,000程かかりました。こんなんで食えるわけないですよね。漁業の赤字額を遥かに超える漁船の修理費用です。これから高知中央地区で独立漁師を目指す方へ。申し訳ない結果ですがこれが現実でした。しかしなぜこんな状況で私は漁師を辞めないのでしょうか?いろいろ考えてみたのですが、この仕事が一番楽しいからだとしか言えません。独立漁師であることの自由さ、仕掛け最適化継続による漁獲量向上はもちろんですが、カツオやマグロが食ってきたときの仕掛けを引く手ごたえが何物にも代えがたいのです。こればかりは漁師になって続けてみないと分からない喜びだと思うのです。