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雪深い秋田県F町F小の3学期が始まりました 2学期にメモで残していた日記を記事としてアップしたいと思います 3学期が始まった今 メモで残していた記事と 連動するようなことが起こったのですが その話は また次回 (以下、二学期「つなぎ言葉」の学習) 日本語の時間でもよくやります つなぎ言葉・・・つまり接続詞の問題 小学4年生の国語で出てきます 中国出身Kくんも「だから」「しかし」「それとも」の区別はよくできます。 日本人の子どもたちも同じく その3つはよくできています。 本日学習した教科書の問題で正答率の低いのがこちらの3つ ※( )内は Kくんの答え 健康をたもつには、充分なすいみんが欠かせない。 ( でも )、栄養のある食事も必要だ。 答えは(それに) 今年も決勝戦で敗れた。 ( だから )、二年連続で二位ということだ。 答えは(つまり) この話は、ここまでにしましょう。 ( このあと )、明日の牧場見学の話をします。 答えは(さて) あらかじめ自分の解答を書いてから グループでその理由について話し合う、というものでしたが Kくん、なかなか自分の考えをうまく言えませんでした 日本人の子どもたちも 悩んだようですが 割と近い答えをいれている子どももいます。 子どもたち同士の話し合いの内容も 「 2位ってことは準優勝なんだから 準優勝が嬉しいのか悔しいかで ここに入るつなぎ言葉は変わるんじゃないか? 」と結構高度 Kくんが何を悩んでいたのかというと・・・・・ 健康をたもつには、充分なすいみんが欠かせない。 K「先生、欠かせないって どういう意味?」 ( でも )、栄養のある食事も必要だ。 K「(【栄養】を指さして) これってなんだっけ?」 これまでの日本語の学習では 雨が降ってきた。( )雪も降ってきた。 というような前後の文章のレベルが、4年生になると 出てくる文章のレベルつまり 熟語や語彙がそのまま4年生レベルに上がるということです 説明をしているのか、さらに付け加えているのかを考えるまえに その前後の文章の意味そのものをまず理解できなければいけないのに そのための日本語力が不足している・・・・という状況でした 日本人の子どもたち小学校4年生が 日本で生まれてからずっと自分の中に積み上げてきたであろう語彙の中で 日本の小学校4年生の国語や算数や社会の教科書が作られているために 外国にルーツを持つ子どもたちにとって 国語の教科書=日本語の教科書とはならない理由がこのあたりにあります 日本語の学習4年目となったKくんは現在、国語の時間は 学習内容を見て その都度担任の先生と 取り出しにするか、一斉学習とするかを決定しています 国語と日本語のマッチングが図れる授業 今日のつなぎ言葉の授業の時などは 一斉授業の中に入れて 様子を見るようにしています Kくん自身に 日本語の学習と教科学習は全く違うものではなく この二つは繋がることを理解してもらうことも大切です 「どうして僕だけ日本語の勉強をするの?」 「教室をぬけるのが嫌」という子どもたちの存在を研修会で聞いたことがありますが 一斉学習に戻った時に 日本語の学習が教科学習に役に立つこと 日本語の学習は 外国にルーツを持つ自分にとって必要であることを 子どもたち自身が理解する力をつけさせるのも 指導者側に必要なことだと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月26日 11時49分04秒
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