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中学へ進んだKちゃん
この4月から 私は教育委員会からの要望でKちゃんのために中学校へも週に数回 朝の読書の時間の15分間、Kちゃんのために通っています。 学校としては、環境ががらりと変わる大切な時期こそ Kちゃんの支援をしてほしいから、との理由でした。 中学校では 小学校からのKちゃんの申し送りもあったでしょうが どれほどの日本語力なのか、どういう支援が必要なのかは よくわかっていないようです(当たり前といえば当たり前) 中学校へ初めて出向いた時に 校長先生からも 「では実際 Kちゃんの日本語能力ってどのあたりで 先生はどのような支援をするのでしょう?」と聞かれました ・ 授業中にぴったり寄り添うような形の支援は本人も希望しないし必要ないでしょう ・ 読書が好きなので、教科書などの文章を読みすすめていくことは得意 ・ むしろ先生の話している指示がわからないことがある ・ 私が来る時間も限られるでしょうから、授業以外の時間で面談できるのがよい などなど ざっくり話をしておきましたが 早々に 事件発生! 2回目の訪問日 教室へ行くと・・・・ Kちゃんだけが登校していませんでした まわりのクラスメイト (F町に小中校は各1校のみ、つまりわたしも彼ら全員を先月卒業式で送ったばかり)に Kちゃんのことを聞いても 誰も事情がわからず そうこうしているうちに担任の先生が来ました いろいろ話してわかってきたこと・・・・それは 元々この日は中学総体の振替休日に当たるはずの日で 町民カレンダー(全戸配布で学校の各教室にも掲示してあるもの)にも「中学校休業日」とあるし 入学早々に渡ったお便りにも「休業日」と書いてありましたが せっかくのゴールデンウィークをまとまった休みにするために お休みの日を急遽変更し 担任の先生が昨日の帰りの会で 皆に口頭で連絡したとのこと 口頭で・・・・連絡・・・・ やはりKちゃんにだけ 指示が通っていませんでした 隣の席の女の子が 「あたし ちゃんとKに【明日休みだよ】って伝えたんだけど!」というので 「Kさん、なんと答えたの?」と聞いたら 「【あー・・・・・】って言ってた」とのこと。 私はこう思いました。 ( みんな 明日休みだって言ってるけど、よくわかんないや。 うちに帰って お便りをよく見てみよう ) ところが 書面で確認できる町民カレンダーも学校からのお便りも 明日は「休業日」 ( なーんだ、やっぱり明日はお休みなんだな )と思って安心してお休みしたのではないでしょうか。 ほんの15分間の面談時間のため この日はKちゃんに会わずに小学校へ行きました。 後から聞いた話では Kちゃんに電話連絡したところ 急いでタクシーに乗って学校に来たそうです。 入学早々 ちょっとした事件 奇しくも学校側にKちゃんの実態がわかるようなエピソードになってしまいました。 聞く能力、話す能力、書く能力、読む能力は、別々のもの。 学校のテストだけでは わからないのです。 Kちゃんの支援は続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月07日 07時44分32秒
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