小学4年生 算数 中国出身Kくん「大きな数」について学びます
Kくん 4年生算数の教科書の初めに日本、韓国、バーレーン、カナダの4つの国の人口が載っています大きな数の最初の授業は日本の人口 126919288人を一億二千六百九十一千万九千二百八十八人と読んで書いて理解する学習母語が日本語ではない子どもたちある程度母国で算数の学習をしている子どもにとって算数の授業が難しいところは。。。算数の計算問題で例えば ノートに書いた459×41 などの計算はできてもよんひゃくごじゅうきゅうかけるよんじゅういち という日本語を聴いて理解できなければ算数の授業についていけませんしかも授業では 日本独自の九九の読み方も憶えていなくてはいけません先生 「ろっぱ?」こどもたち 「しじゅうはち」日本の九九の勉強は2年生ですから来日して 小学3年生以上に転入る外国人の子どもは593×443などの計算問題が解けたとしても授業で話される「ろっぱ」が「6×8」であることが分からないので授業では「?」となるはずです1,2,3,・・・ いちにさん、と読めただけでは日本語での算数の授業にはついていけませんひとつ ふたつ・・・いっぽん にほん ・・・・いんいちがいち はっぱろくじゅうし・・・・算数の授業を受けて理解するためにはその前に まず日本語が分からなければなりませんKくんはこの3年間 日本語の時間に日本語で聴いて数を書いたりその逆(数を日本語で読む)をして学んできました最初は キャッチボールをしながら数を数える授業をしましたっけそして 来日4年目 大きな数は千万の位まで学習してきた中国出身Kくん 教科書を見て「どうして中国の人口が載ってないの?」「Kくんは中国の人口がどれくらいか知ってる?「知らない」「じゃあ あなたのお母さんは きっと知っているはずだから お母さんに聞いてごらん」と、しました彼にとって母国である中国のこと中国人であるお母さんが中国のことをよく知っていることはもちろんですが彼のお母さんから答えを聞いてくることで「お母さん すごい! さすが!」ってKくんが思ってくれたらいいなという気持ちもありました3年生の時も 社会の宿題などで「お家の人に 地域の祭りや昔の暮らしについて聞いてくる」というのがありましたが文化や歴史の違うKくんのお母さんには難しいことがありました中国人にとっては 音読みとく訓読み、送り仮名まで求められる小学4年生レベルの漢字も だんだん難しくなりますし算数も日本語でやらなければならなくなってきます。中国人のお母さんでは宿題を見るのが難しくなってきた今彼が中国のお母さんを「すごい、さすが」と誇らしく思えることってとても大切だと感じます担任の先生は 今年もラッキーなことに持ち上がりです今年は国際理解と称して中国や韓国など 身近な国について皆で考える機会を設けたいとおっしゃっていました「Kくんのお母さんにも協力をお願いできたらいいのだけど。。。」ぜひクラスのお友達や Kくんのお母さん初め保護者の皆さんも巻き込んで実現できたらいいなと思っています