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静岡県の臨時教職員制度の改善を求める会ブログ

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木村裁判

2011年12月15日
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カテゴリ:木村裁判

12月15日、静岡地裁で、2004年に新規採用半年足らずで焼身自殺された小学校教師木村百合子さんの公務災害認定を求める裁判の判決がありました。静岡地裁には木村さんの支援者約60人が集まり、傍聴席が54席しかなかったために抽選が行われるほどでした。またマスコミも大勢集まりました。

支援者たちが息を呑んで見守る中、裁判長が判決を読み上げました。「被告が下した処分を取り消す。」という勝利判決。わずか数秒の時間でしたが、裁判長が判決文を読み終わると、傍聴席全体にホッと安堵の吐息、「やった」と小さく叫ぶ声などが広がりました。原告のお父さん、ご家族のみなさんの目からは涙があふれました。

その後、弁護士会館で行われた記者会見では、テレビ局のカメラがズラリと並びました。

SH3B0367.jpg

その中、原告代理人の小笠原弁護士による報告、お父さんとお母さんへのインタビューなどが行われました。

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弁護団と支援する会の声明文を紹介します。


 

  

2011年12月15日

木村百合子公務災害認定裁判

原告・弁護団・支援する会

 

1 本日静岡地方裁判所は、新規採用教諭であった木村百合子先生が、指導困難児への対応と担任学級の運営に苦悩して着任後わずか6ヶ月で自死した事件において木村先生の死は公務が原因であると判断し、公務外の死亡であるとした地方公務員災害補償基金の認定を取り消す判決を下した。原告、弁護団及び支援する会は、この判決を高く評価する。              

 

2 本件は、新採教諭であった木村先生が、同僚教諭らによる有効な支援体制がない中で、担任学級に在籍する多動性・衝動性が顕著で発達障害が疑われる児童を適切に指導しろと言われ、学級がうまく機能しない状況にも対処することを強いられてうつ病を発症し、保護者からも抗議の手紙が寄せられるなどして更に精神的に追い込まれ、この手紙を受け取った翌日、自家用車の中で灯油を被って焼身自殺したという痛ましい事件である。

 

3 本判決は、木村先生は着任後わずか2ヶ月足らずでうつ病に罹患したと認定した上で、「木村先生が担任していたクラスは、指導に困難を要する複数の児童らの問題が当初から顕在化し、数々の問題行動が発生していた」「着任してわずか1ヵ月半程度の期間に、数々の問題が解決する間もなくたて続けに生じた点に特徴がある」とし、多動性・衝動性を示す児童についても「学級担任を勤める教師として通常担当するであろう手のかかる児童という範疇を超えた、専門的個別的な指導・対応を要する児童であったというべき」「新規採用教員に対し高度の指導能力を求めること自体酷」とし、木村先生は「苦悩しながらもできる限りの努力や責任感を持って同児童に対応していた」と評価している。              

 また支援体制についても「こうした状況下にあっては当該教員にたいして組織的な支援体制を築き、他の教員とも情報を共有した上、継続的な指導・支援を行うことが必要であるところ、本件全証拠をもってしても、かかる支援が行われたとは認められない」としている。

 このように本判決は、木村先生が置かれていた状況について具体的な事実を丁寧に認定し、木村先生が負っていた業務の精神的負荷の大きさについても、同種労働者の中でその性格傾向がもっとも脆弱である者を基準とするのが相当であるという基準を立て、本件公務は新規採用教員であった百合子にとり、「上記公務は緊張感、不安感、挫折感等を継続して強いられる客観的にみて強度な心理的負荷を与えるものであった」として新採教諭の立場に立った視点で的確に評価している。

  このように本判決は具体的な事実を認定し、その事実に対する的確な評価を与えている点で、極めて説得力のある判決である。    

 

4 本件において、新採教諭が指導困難児の対応に苦悩し、学級の機能不全に陥っていることを認識しながら、新採教諭の指導力の問題であるとして場当たり的な対応に終始し、教諭間の連携や支援体制が全く構築されなかったのは極めて異常な事態であり、このような支援体制不足を隠蔽しようとした校長をはじめとする管理者・学校関係者に対しては、改めて抗議の意思を表明する。

  また、遺族らがこの裁判への支援を求めたにもかかわらずこれを拒んだ静岡県教職員組合役員に対しても、強く遺憾の意を表明せざるを得ない。

 私たちは、被告である地方公務員災害補償基金が、このような異常な事態における業務の困難性を的確に認定した本判決を真摯に受けとめ、控訴しないように強く求めるものである。

 現在、長時間過密労働や教育行政の種々の変化により、教員間に深刻な疲弊と動揺があると聞く。そして精神疾患で休職する教員数はこの10年間で2.4倍と増加の一途を辿っている。

  木村先生が直面した困難な事態は決して特殊事情ではない。多くの現場教諭が,強い肉体的精神的負荷に耐えながら教壇に立っているのが現状である。

  私たちは、本判決が教職員全体の労働環境の改善に資することを強く望むものである。

 

                                                               以上


今後は被告の公務災害基金がこのまま控訴しなければ、勝利判決が確定します。基金に控訴させないために、「控訴せず、判決を真摯に受け止めよ。」の声を基金に集中させる必要があります。控訴期限は二週間だそうです。

下の宛先に、みなさんからファックスやメールを送るよう、お願いします。


〒420-8601静岡県静岡市葵区追手町9番6号

地方公務員災害補償基金静岡県支部長 川勝平太 様

     FAX 054-221-3142

        E-mail fukurikousei@pref.shizuoka.lg.jp







Last updated  2011年12月15日 19時48分38秒
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2009年10月29日
カテゴリ:木村裁判

今日は木村裁判の7回目の口頭弁論でした。

口頭弁論自体は、いつものとおり書面のやりとりの確認だけであっさりしたものでしたが、実は今日のメインイベントは別にありました。

というのは、昨日、最高裁判所から、はままつ合同法律事務所に連絡があり、9年間闘ってきた尾崎裁判の上告審で「上告棄却」の判決が出たというのです。

尾崎裁判について詳しく知りたい方は、静岡市教職員組合のブログに詳しく紹介してありますので、そちらをご覧ください。

 

静岡市教組ブログ http://shikyoso.blog.so-net.ne.jp/

 

簡単に紹介すると、小笠地区の小学校で特別支援学級の担任をしていた尾崎善子さんが鬱病を発症し自殺した事件のついての、公務災害認定訴訟です。静岡県の公務災害基金は、尾崎さんが鬱病を発症したのは担任としての業務が過重だったからではなく、尾崎さんが几帳面な性格で何事にもまじめに取り組みすぎたためで、普通の教員だったら同じような状況に置かれても鬱病などにはならなかったはずだ、つまり業務の過重性が問題なのではなく尾崎さんの性格に問題があったのだから、公務災害ではないと主張していました。

静岡地裁では、裁判官は基金側の主張を丸ごと受け入れ、公務災害には当たらないとの不当判決でした。しかし控訴審での東京高裁判決は、地裁判決とまったく同じ事実確認をしたうえで、鬱病罹患の原因は業務の過重性にあるとして公務災害を認定するべしという逆転判決でした。そして、基金側の上告による最高裁判決で上告棄却となり、私たちの勝利が確定したわけです。

自治体や国を相手取った行政訴訟で、最高裁で国民側が勝利判決をとるというのは滅多にないことです。過労死などの労災訴訟ではおそらく初めてではないでしょうか。

 

で、今日の口頭弁論ですが、なんと、基金側の弁護士、そして裁判長、どちらも尾崎裁判の時に担当した人物なんです。この2人が今日どんな顔をして入廷するのか、それが楽しみで傍聴に行きました。

 

口頭弁論の最後に原告代理人の塩沢弁護士が尾崎裁判最高裁判決を受けて、被告がこれまで繰り返し主張してきた「普通の人なら発病しない程度の業務過重性なら公務災害とは言えない。」という認定基準は覆された、その点を踏まえて再度原告としての主張を再検討したいと申し出ました。すると基金側の弁護士が、「私たちが上告したのはこの裁判の手続きに問題があるので裁判そのものが無効だという点からであって、最高裁判決もその点についてのみ出されたものだ。高裁の判決がずさんな事実認定によるものであるということには変わりがない。」と苦しい言い訳をしました。(だったらちゃんと、高裁は事実認定を謝っていると言って上告しろよ!と突っ込みたくなりました。)

 

今回の尾崎裁判勝利が木村裁判に与える影響は大きいと思います。

次回の口頭弁論は1月21日(木)11:30~と決まりました。忙しい中ですが、ぜひ多くの方の傍聴をお願いしたいと思います。







Last updated  2009年10月29日 23時30分31秒
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2009年04月12日
カテゴリ:木村裁判

<文責;長澤裕事務局長> 

4月9日(木)、木村百合子さんの公務災害認定訴訟第4回口頭弁論がひらかれました。

今回は待ちぼうけ 

今回予定されていたのは、被告が主張する「百合子さんは自殺当時、正常な判断能力が十分にあり、自殺とうつ病とは関係ない。」ということを証明する医師の意見書についての確認でした。前回(2月12日)の公判で被告弁護人が3月半ばには意見書を提出すると言ったので今日のこの日程が決まったのですが、結局今日になっても意見書が提出されず、今回は何も新しい進展はありませんでした。

被告弁護人ははじめ、「もう3週間待ってくれ」と言い、その後「やはりあと1ヶ月」となり、結局今日の内容は6月18日まで持ち越しとなりました。傍聴した人たちは仕事を休んできているのに、「貴重な休暇を返せ!」と言いたい気持ちでした。

それにしても、そもそも「自殺当時正常な判断能力があったから自殺とうつ病とは関係ない。」言い換えれば「百合子さんは自分の意思で勝手に死んだんだから、それを補償する必要はない。」という被告の主張が理解できません。百合子さんは敬虔なクリスチャンでしたし、念願かなって正規採用になったばかりの人が自殺すること自体、正常とは言えないでしょう。正常な判断能力が失われた状態だから自殺という行動をとってしまうのではないでしょうか。

被告が医師の意見書を提出するといいながら約束の期限を守れないのは、その主張にあまりにも無理があるために意見書を書いてくれる医師がなかなか見つからないからでしょう。被告弁護人は「今、書いてもらっている最中なので必ず提出する。しかし、その医師も忙しくてすぐには書けないのでもう少し待ってほしい。」と言いましたが、どこまで本当だか怪しいものです。

結局、今回は私たちは待ちぼうけを食わされたことになりました。法廷では、被告のあまりのいい加減な対応に原告弁護人の塩沢弁護士が思わず大きな声で抗議する場面もありましたが、私たちも許されるなら傍聴席から思いっきりブーイングを送りたいところでした。この次の公判がどんな内容になるのか、次こそは何らかの進展を望みたいところです。


静岡県教組はなぜ支援を断るのか?

木村百合子さんの裁判を支援する会は、百合子さんが所属していた静岡県教組に対し、裁判への協力を求める手紙を送りました。ところが静岡県教組からの返事は「心情的には理解しますが、組織として支援することはできません。」という簡単なもので、なぜ支援できないのかという理由すら書かれていませんでした。自分たちの仲間の死に対してどうしてそんなに冷たくできるのか、不思議でなりません。

この裁判は百合子さんの自殺の原因が公務上の困難さにあったことを明らかにするものであって、当時の校長や教頭などを個人的に糾弾するためのものでは決してありません。

裁判で明らかにされるとすれば、それは初任者研修の問題点や同僚性が十分に発揮できないほどの職場の多忙、特別支援教育体制の不十分さなどでしょう。これらが裁判で明らかにされれば、県教委も今まで以上に真剣に職場環境の改善や教育条件整備に力を入れなければならなくなり、その結果、多くの教職員や子どもたちが救われることになります。

教職員の命と生活を守り、子どもたちの「教育を受ける権利」を守ることは教職員組合の最も重要な使命です。静岡県教組が本物の教職員組合であるならば、この裁判は静岡県教組が中心となって支援するべきではないでしょうか。







Last updated  2009年04月12日 09時15分16秒
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2009年02月14日
カテゴリ:木村裁判

2月12日(木)、静岡地裁で行われた木村百合子さんの公務災害認定を求める裁判の第3回口頭弁論を傍聴してきました。

木村百合子さんは磐田市の小学校教諭に採用されたばかりの2004年9月29日早朝、自家用車の中で灯油をかぶって焼身自殺しました。残されたノートや携帯メールなどから、彼女が受け持ちのクラスが学級崩壊状態になっていることや、クラスに指導の困難な児童がいてその子の指導や保護者との関係で苦しんでいたこと、初任者指導担当の教諭や教頭からの支援がほとんどなかったばかりか、「おまえの指導が悪いからこうなるんだ。」「アルバイトじゃないんだぞ。」などと暴言を吐かれ、孤立感を深めていたことなどがわかっています。

ご両親は百合子さんの公務災害を申請しましたが却下され、今回の裁判に踏み切りました。せっかく教員採用試験を乗り越えて正式採用されたのに、半年もたたないうちに自らの命を絶つまでに追いつめられてしまった百合子さんの苦しみ、残されたご遺族の方の悲しみを思うと言葉が出てきません。

百合子さんの死を無駄にしないために、このようなことが二度と起こらないよう、百合子さんの置かれた状況がどのようなものだったのか、教育委員会や管理職の措置に問題がなかったのか、事実を明らかにし、今後の教訓にするべきだと思います。

前置きが長くなりましたが、以下は裁判でのやりとりの一部分です。裁判官席や代理人席にはマイクがあったのですが、小声で、早口で、しかも専門用語も混じってのやりとりなのでもしかしたら(というか多分・・・)正確でないところがあるかもしれません。もし、関係者の方がこれをお読みになり、間違いに気づかれましたら遠慮なく指摘のコメントをください。


原告「被告の答弁書には百合子さんのクラスのMくんは専門機関の診察を受けた時すぐにADHDではないと判定されたというように書いてありますが、そうなんですか?」

被告「いや、そうではないと思います。すぐに判定が出るということは普通ありませんから、しばらく後だと思います。」

原告「でもすぐに出たように書いてある。」

被告「多分、(公務災害不認定の)裁決書にそうあったのでそのように書いたのだと思います。」

原告「MくんがADHDではないと判定されたというのも確かではありませんね。どなたがそのように証言したのですか?」(教育委員会はMくんの障害についての情報提供を拒否しています。)

被告「それも裁決書に書いてあったのを私どもが読んだだけで、誰の証言かはわかりません。」

原告「それでは、判定された、というのではなく、判定されたようだ、ということですね。」

被告「はい、そうです。」

裁判官「あのお、それでは答弁書の書面をもう少し正確に書き直していただけますか?」

被告「はい、わかりました。」


被告のというのは静岡県側の代理人ですが、「この仕事、本気でやってるの?」と聞きたくなるやりとりでした。東京の弁護士で、公務災害認定の裁判をいくつも手がけているようですが(すべて雇い主側)、世の中、こんな弁護士もいるんだなぁと暗澹たる気持ちになります。

被告側が提出しようとしている意見書(百合子さんが自殺した当時十分に判断能力があり、うつによる自殺とは言えない、という医者の見解)の準備に後一ヶ月もかかるということで、つぎの公判は4月9日(木)となりました。

こうしたやりとりがあと何回行われるのでしょうか?そのたびに心の傷をえぐられ、思い出したくもないようなことを何度も聞かされるご遺族のことを思うと、被告側のいい加減さ、やたらのんびりした対応に心底怒りがわいてきます。ていねい、かつ迅速な裁判で、一日も早く解決されるよう、私たちも応援していきましょう。


木村百合子さんの裁判を支援する会にぜひご入会ください。

年会費1000円です。下の連絡先にメールで申し込んでいただけたらと思います。

iwatach@hotmail.com

あと、次の口頭弁論が4月9日(木)13:30と、現職には難しい日程ですが、条件のある方はぜひ傍聴に来てください。静岡地方裁判所5階第6法廷です。傍聴席を埋め尽くすことが裁判官へのアピールになります。ぜひお願いします。







Last updated  2009年02月14日 08時59分49秒
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