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カテゴリ:古墳・遺跡【中国・四国】
◇弥生中期末~後期初頭
県埋蔵文化財調査センターは19日、今治市朝倉下の弥生時代中期末の集落遺構「朝倉下経田(あさくらしもきょうでん)遺跡」から、青銅製祭祀(さいし)具の平形銅剣が垂直に突き刺さった状態で見つかったと発表した。銅剣は通常は横になった状態で出土し、垂直に刺さった状態で確認されたのは全国で初めてという。 同センターによると、銅剣は、弥生時代中期末~後期初頭にかけて集落の中央に作られたとみられる柱穴状の穴(直径約35センチ、深さ約30センチ)から、剣先を下に垂直に向けた状態で見つかった。幅は約4・6センチで、柄の部分はなくなっており残存する長さは約21・1センチ。銅剣の周囲の土は黒褐色に変色しており、木製の箱や布に包まれて埋められていた可能性もあるという。 銅剣の周囲からは、竪穴式住居6棟の跡が見つかっている。銅剣が集落内から出土するのも珍しいといい、同センターは「垂直に刺さった状態で集落内から見つかるのは極めて特異な例。今後、銅剣を使った祭祀を調査していく上で重要な資料になる」と話している。(毎日新聞より) ---------------------------------------------------- □現地説明会 ---------------------------------------------------- 21日午前10時~午後3時 ---------------------------------------------------- □参考図書 ---------------------------------------------------- 弥生文化の研究(第8巻)第2版 祭と墓と装い 著者:金関恕 /佐原真 出版社:雄山閣 サイズ:全集・双書/238p 発行年月:1996年11月 税込 3,675 円 弥生時代の祭祀や呪術などに用いられた道具や、土器に描かれた絵画、墓地の変遷などを手掛りに、現代社会に残っている祭祀や葬制の源流をさぐる。 【目次】 1 総論/2 楽器の世界/3 武器形祭器/4 「銅鐸文化圏」と「銅剣銅矛文化圏」/5 鏡/6 刻骨・卜骨/7 分銅形土製品/8 抜歯/9 墓地/10 縄文と弥生の墓―民族学的解釈/11 装身具/12 弥生人の美意識/13 弥生から現代へ―民俗の系譜 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.21 18:52:22
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