TOYOTA BIG AIR観戦記2010~その3
観戦レポ第3回、今回は予選ラウンドの模様をお送りしますです。先に、全ラウンド共通となる採点方式についての説明を。 *採点は全体総括の『ヘッドジャッジ』1名&採点担当『フリースタイルジャッジ』3名で行なう。 *1本のエアをジャッジ1人が100点満点で採点し、3名のジャッジのスコアを合計。なので、1本のエアの最高得点は300点満点となる。 *採点基準は「エアの空中姿勢」「着地姿勢」の2つ。仮に難易度の高いトリックを決めたとしても、着地で失敗すると大きな減点となる。 予選スコアでは全16名が2回ずつ飛び、2本のエアの点数の高いほうが採用となるベストポイント制で争われます。 ここで16人から本戦進出の8人へ一気に人数が半分に削られるので、みんな本気! 最初はまずウォーミングアップといったところで軽く流す技を決めた後、2度目のエアで勝負をかける大技を見せていました。 その中でも群を抜いて凄かったのは、前回王者のイェロ・エッタラ選手と、今回初登場のピートゥ・ピロイネン選手!王者の風格ここにあり、なエッタラ選手は、2本目で287pt.をたたき出し、一気にトップへ!後を追うピロイネン選手も283pt.で予選2位、3位のアンディ・アウティ選手が266pt.ということで、いきなりこの二人が予選ラウンドからぶっちぎり状態。前回王者とオリンピックの銀メダリスト、半端じゃない…と目を丸くしました。 そして、決勝ラウンド進出者は以下のようになりました。(【】内は予選でのベストポイント) 1) イェロ・エッタラ【287P】 2) ピートゥ・ピロイネン【283P】 3) アンディ・アウティ【266P】 4) セップ・スミッツ【255P】 5) マルク・コスキ【252P】 6) カビチェーリ・ジャンルーカ【239P】 7) ティム・ハンフリーズ【236P】 8) 藤本広海【231P】 …しかし…過去大会の決勝ラウンド常連だったリスト・マティラ選手が予選10位で惜しくも敗退、さらに昨年7位の中井孝治選手はわずか3Pの差で決勝への切符を逃してしまうなど、早くも大番狂わせな状況に。バンクーバー五輪の日本代表組の村上&工藤両選手もここで敗退となってしまいましたが、短い調整期間でこの舞台に立ってくれた2人に、開場からは大きな拍手が巻き起こりました。(また、このとき来賓席には、同じ日本代表で出場した国保選手の姿が。 日本代表選手の3ショットという貴重な場面も見ることが出来ました。) といったところで、決勝ラウンドに行く前にライブアクト3組目「dustbox」が登場。ここまでいっぱい騒いだし、日も落ちてお腹がすいてきたので、この間に何か食べておかないと…と、友人たちをブレーキングゾーンに残し人ごみを抜けてフードコートへ。ちょうど夕飯時なので、どこのお店も人だかり。 なるべく片手に持ててボリュームがあるものを、と探していたら、たまたまから揚げ串のお店の列が空いていたのでそこへ駆け込みました。「から揚げ串4本、お願いします!」受け取ったくしを持って、人ごみの中みんなの待つ場所へ。どうぞ、と串を手渡してみんなでまぐまぐといただきました。 そして…… ライヴでヒートアップした後は、いよいよ決勝ラウンドの始まり。大型ディスプレイにスタッフ渾身のPVが流れる中、始まりを告げる花火が冬の夜空に打ち上げられます。その後、改めて決勝に進む8選手の紹介ジャンプが行なわれ、舞台は全て整いました。 ここからは1対1のガチンコ勝負。 PVの最後に表示されたメッセージは…… 「もうひとつの頂上決戦、バンクーバーよりアガろうぜ!!」(その4へ続く。)