立つんだ、ジョーーーぉぉぉおおおお!!!(T▽T)
1月のスペースバトルシップヤマトに続き、映画鑑賞日記でございます。あしたのジョー給料日前の金欠状態や夫ぶーの腎臓結石騒ぎを何とか乗り越えやっと、やっと、見てまいりました。率直に言って漫画やアニメの実写版はたいがいがっかりさせられる……。という期待?を見事に裏切ってくれる素晴らしい出来!と思います。個人的には。鑑賞後、思わずプログラム買ってしまいました(*^_^*)こちら↓六百円也(^_^)他社サイトの映画のレビューを見ると・「矢吹丈」の性格が、「力石徹」が死ぬ前にしては暗すぎる・山下智久氏(ジョー役)と香里奈氏(白木葉子役)が本人丸出しである・香川照之氏(丹下段平役)はあそこまで扮装しなくても……・脚本がよろしくない・「白木葉子」の生い立ちが納得いかない・ボクシングシーンが今ひとつなど、不満な声もあるようではあります。幸いなことに?私はアニメ「あしたのジョー2」からのファンであり、加えて普段の山下氏や香里奈氏をほとんど知らないので、それらはあまり気になりませんでした(笑)。それでは今回映画化された部分のお話はいつ知ったのかというと「2」放映後に書店で立ち読みしたのだったと思います。(本屋さんごめんなさい(汗))長いお話を2時間弱にまとめるには、「お話」が薄っぺらになったり設定が多少変わって違和感があったりするのはしょうがないんでしょうね。しかし!それらを吹き飛ばしてなお見応えのあるものにしたのは何だったのかと考えると、まず、伊勢谷友介氏(力石徹役)と山下氏のカラダ!!ボクシングのシーンをハイスピードカメラ(スローモーション)で撮影(CG無しですって!!)しても鑑賞に耐えられるあの筋肉の鍛えようときたら!!それだけで感動です。別に、普段ボクシングやってるわけでもないのに、たった2時間かそこらの映画のためにそこまでするのか……と。特に、伊勢谷氏!!計量日のシーンの上半身は、「骸骨に薄く肉と皮をのせました」という感じで、肋骨の下なんて「べこっ」って引っ込んでいて、本当に見ていて痛々しい体つき。さすがに、これはCGだろうと思って帰ってパンフを読んだら、実物だそうです……。「試写を見たら、故意に腹をへこませてているように見えたので、逆にCGで腹に肉を盛ろうかと思ったぐらい」とは曽利文彦監督のお話。約1か月の間、乳製品・炭水化物・揚げ物・甘いもの禁止、水分も1日1L以下で、毎日トレーニングとのこと。「力石徹の減量」はそのまま生身の伊勢谷氏の減量に重なるので、それはそれは迫力があります。鼻が高くて目がぎょろっとしているところは「力石」そのものな感じですし。……いや、漫画の「力石」より数段男前(*^_^*)聞けば「龍馬伝」に高杉晋作役で出ていたと言うじゃありませんか!しまった、見とけば良かった……!!って感じです。いや、山下氏も同様の減量とトレーニングをしているのでスゴイのですが、山下氏26歳に対して伊勢谷氏の実年齢は34歳。34歳にして、この過酷な減量……。撮影が終わったとたんリバウンドしておデブさんになってしまわないかとても心配です(笑)。それにしても、生身の人間の鍛え抜かれた肉体が発する迫力というものは、話がどうとか設定がどうとか演技力がどうとか、そういったことは「些末なことである」と思わせるほど圧倒的に語りますね。2人がこの映画にどれだけ真摯に取り組んだか。段平役の香川氏に「食事1食抜いたら、興行成績1億円増だぞ!!」と発破をかけられていた、という話もあるそうですが(笑)振り返って、自分の未だ続いている「ダイエット」を考えてみるに、いつまでもたいして痩せないというのは、言ってる割に本気じゃないとうことがバレバレですね。心を入れ替えて少しがんばってみようと思います。……思いますが、花粉が、飛んでいるんですよね……外は……。いや、自分の話はいいとして。打ち合いのシーンが今ひとつという批評もありますが、ボクシングをよく知っている方からするとそうなのかもしれません。でも、素人目には十分許せる範囲と思います。「許せる」どころか「役者なのによく頑張りました!」と言いたいぐらいでした。原作に人気があるので安易に実写化した「○ータローまかりとおる!」(←遙か数十年も前の話ですが)や「○ースを狙え!!」の何十倍も何百倍もマシ。……っていうか、比べること自体が失礼な話ですね。もう「ごめんなさい。参りました。」っていう感じです。そして、2つ目には、やはり香川氏の熱演。特殊メイクのおかげもあって「丹下段平」がそこにいる!っていうぐらいそっくり。ちょっと華奢ですけど(笑)(頭の骨格的には竹中直人氏の方が似てたかもしれない?)決して、声優の藤岡氏を真似ているわけではないんだと思うんだけど、無類のボクシング好きだそうで「あしたのジョー」も愛読・視聴していたんでしょうね。「藤岡『段平』」のイメージがもう体や意識にしみついていて、それがにじみ出てくるというか、いや、そんな生易しいものではなく、ほとばしり出てきているというか。おおむね大変OKなのですが、時々真面目なシーンになると「香川氏」が垣間見えるのが残念といえば残念。(これは……、ワタクシが山下氏や香里奈氏の世代ではないということの現れか??(笑))ご自身もボクシングの経験があるということは区報で区長との新春対談を読んで知っていましたが、普段はよぼよぼでも昔取った杵柄でチンピラを倒すシーンや、ジョーとのスパーリングのシーンなどはさすが経験者!と思いました。今回の撮影日誌を書き下ろしたそうなので読んでみたいです。 ↓↓↓【送料無料】慢性拳闘症価格:1,470円(税込、送料別)楽天ブックスでは3月10日現在売り切れ中のようなので、とりあえず、図書館で借りて(^^;)なんでも、山下氏と伊勢谷氏のボクシングシーンに一番ダメ出しをしていたのは、監督ではなく香川氏だったとか(笑)そっくりといえば、マンモス西役の勝矢氏もイメージ通りで好演していました。さて。同時期に、同じ芸能事務所のタレントを起用して、同じテレビ局の作品を実写化したために、なにかと引き合いに出されて、最近、逆に気の毒な感じがする「例の作品」ですが。。。なぜそんなに酷評されるのか、両作品を見た結果「例の作品」が負けていたと思うのは、1 原作とそのファンを大事にしているか2 原作が実写に耐えられるリアリティーと迫力を持っているか3 俳優をはじめ制作サイドの熱意が伝わるか、だったのかなぁと……。なかでも原作がある作品で一番大事なのは、やはり「1」でしょうか。「例の作品」は、夫ぶーの話によると、日本のみならず「海外にも通用するSF映画」を狙ったらしいです。その中途半端な姿勢が「森雪」のキャラを変え、ひいては「古代進」のキャラを変えることにつながったとか。このことが日本の原作ファンには「原作無視」「ファン無視」とうつったものと思われます。そうなったら、「2」「3」がいくらあってもファンとしては納得できないでしょうね。ファンはあくまでも「原作を」リアリティーをもって再現してもらいたいわけで、世界に通用しようがしまいがそれはあまり重要でないというか、通用するのに越したことはないけれど、それは、原作を逸脱してまで追求してもらっちゃ困るわけです。話をミックスさせるのはまだしも、主人公や主要人物の性格を変えてしまったらそれは全然別の物語になってしまうということなんでしょうね。夫ぶーの話が本当なら、海外で「通用している」のであれば、まだ立つ瀬もあるというものですが、果たして「通用している」のかどうか……知るよしもありませんが。興味深いのは、「ジョー」の撮影監督の橋本桂二氏は「例の作品」の撮影にも参加しているということ。橋本氏には、この2つの作品、どう映ったのか聞いてみたいところです。……ということで、とりとめのないことをけっこうな時間をかけてダラダラと書いてしまいました。最後に、「ジョー」のパンフを見て気になったことが1つ。。。映像では全くわからなかったのですが、山下氏、伊勢谷氏のトランクス姿の全身写真を見ると、二人ともおへその上に黒い「点」があるのに気がつきました。えーーーーーー、これって、もしかして へそピ跡ぉぉ???またしても、余計なところに気が回ってしまうアタクシ……。(ちょっとがっかり?)でも、来週もまた見に行きますよ~~ん!!(なぜ来週かというと、毎週水曜日は1000円DAYだから(^o^))