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Oct 8, 2022
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今朝出した記事で、蒸着石を取り上げました。その時に、序でと言っては何ですが、楽天さんで取り扱いの有るルースを幾つか引用させて貰ったんですが、私の記憶にあるお値段と余りにも違うものですから、一寸、調べさせてもらいました。

 今朝方上げた、
これに使用している4mmラウンドのミスティックトパーズ、調べたら2010年に購入していまして、ペアで680円也。三ケタですね。

 大体、ベースのホワイトトパーズ自体が安かったですもんね。トパーズと言う石は、比較的に大量にどこでも採れる石でして、実は日本でも彼方此方で採れます。ただ、商業ベースで採算に乗る石が少なくて、綺麗なシェリー色、ブルー(後付けの照射ではないブルーも有ります)、ピンク、ブラウンと言った石が高く、それ以外の黄色やカラーレスは二束三文で捨てられてしまいます。持って帰ってカットするだけ無駄と言う感じなんでしょうね。
 今、一寸、見てみたら、2012年に買った5ct強のトパーズが600円でした。3㎜ラウンドでペア300円も買っていました。そんなもんです。

 それで、産地では、沢山出て来るカラーレストパーズに付加価値を付けるために、色々と工夫をして来たんですよ。カットを工夫してフラワーカット等のファンシーカットにしてみたり、カジュアルな小さな石を出してみたり(以前は、トパーズと言えばマダムの宝石のイメージでしたから、10ct以上が普通でした)ですね。

 2000年位でしたか?もっ一寸前かな?
 照射のブルートパーズが沢山出まして、スイスブルーとかロンドンブルーと言った名称もぱっと広がりました。シンプルな銀台に金鍍金を掛けて、5ct位の一粒石の「なんと、9800円!」企画がテレビショッピングでどんどん出ていました。シトリンと組ませて売ってた覚えが有ります。これも付加価値の為の一手ですね。

 蒸着トパーズもその中の一つです。この前の記事にも書きましたが、蒸着技術自体は、カメラレンズや半導体制作のために元々有った技術です。それをカラーレスのトパーズに施すことで、鮮やかな色を付けて、高く売れるように工夫したのですね。
 アゾテックと言うアメリカの会社が有名(ミスティックトパーズと言う名称は此処の商標名です)ですがスワロフスキーもやってますね。他にも作ってるんじゃないでしょうか?
 それで、その頃の業者さんの言葉ですが、「これで屑同然の石が、1ct=1ドルになりましたもんね。有り難いことですよ」でした。

 で、今ですね(笑)。
 ここで、楽天さんの売り物を引用してしまうと、結構、大変そうなので、あれであれしますが、相場は爆上がりですね(笑)。以前から、需要と供給で宝石の値段が左右されていて、安い石を選ぶことがお財布に優しい作品作りに繋がる話を何度もしてきましたが、これもその例になるんでしょうか?
 
 今現在、円安だーとかコロナで貿易が滞ってるーとか言われてはいますけれど、1900年が1ドル≒145円、2000年が1ドル≒108円なんですよ。そんな桁が違うような移動は無いですからね。その分はどこに消えているのか興味深いことでは有ります(笑)。





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Last updated  Oct 8, 2022 11:01:24 AM
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