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オレンジムーンストーンの指輪になります。
大きく纏めると、ラブラドライトやアマゾナイト、サンストーンやアンデシンも含んで、フェルドスパーグループと言うことになります。石英よりはやや柔らかくて、硬度は6~6.5、層状になった組織に沿って割れたり潰れたりするので圧力を掛ける動きには弱い石です。 石留もそれを頭に置いて、気を付けて打たねばなりません。 ところで、このリングは腕の部分もかなりボリューミーに作っています。甲丸の変形に属すデザインですが、その甲が高いんですね。ワックスモデリングですからリングの内側も削っています。それで甲が高いので結構な空間が指輪と指の間に有る事になります。 これは結構大事なんですよ。 時々、指輪が抜けなくなる事故を聞きますが、あれは上記の指の周りの空間が無くなった指輪で起きます。甲丸じゃなくて平打ちでも良く起きるのですが、要するに、真空になって外から圧が掛かって吸い付くんですね。 ですから、少しでも、平打ちでも薄く内側を削って、空間を作るのは大事なことです。 この指輪の場合は、更に、外側と内側の空間とをつなぐ透かし穴が開いていますから、先ず、抜けなくなることは有りません。 以前、指輪が貼り付いて怖い思いをなさったことの有る方は、こう言う透かしの指輪を探すと良いかも知れませんね。夏の厚い時、汗で貼り付くのも防げますし。 お洋服もカジュアルが中心ですし、それに合わせてジュエリーもどんどんシンプルなデザインになっています。その分、指輪も細くなって、腕の内側に彫り込みのない物も多くなってはいますが、事故を防ぐためには省いてはならない作業ですね。 実際は、細い指輪でも内側のドームは作れますし、その分、地金が減りますから、お値段も安くなる筈なんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 9, 2022 08:20:56 PM
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