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Nov 5, 2022
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 二本組みました。白っぽいのは楠のビーズで濃い色がリグナムバイタになります。楠の方は割と形も穴の開き場所も揃っていました。リグナムバイタはちょっと歪ですし、穴の位置もずれているのが有ります。
 極々シンプルに繋ぎ目のない糸通しをしています。以前は、麻糸で通したりしていたのですが、この頃は、30番の木綿糸を二重にして通しています。その方が締まり過ぎずに、自然に胸元に垂れるので。

 ウッドビーズは、その人に似あう色も形も大きさも長さもそれぞれ違います。例えば、上の二本を5個ずつ交互に入れて長く作るとか、留め具を付けてねじって使えるようにするとか、そういう工夫も出来ますし、それが似合う人もいます。
 私の場合は、本当にシンプルにハイネックの胸元に収めるのが落ち着くので、簡単に簡単に纏めています。

 材質の話です。
 リグナムバイタは癒瘡木(ゆそうぼく)とも呼ばれまして、大昔は、梅毒の特効薬だと言われていました。とても固くて比重の重たい木です。大きな船のスクリューの軸受けに使われていたそうです。と言うのも、樹脂がたっぷり含まれていまして、特段に工業油を塗らなくても滑らかに回転できる素材だったからだそうです。
 樹脂は良い香りがして、酸化すると緑掛かった灰色になります。

 楠は、とても大きくなる木ですね。九州には楠の大木が沢山あります。樟脳が採れる木です。昔は、季節の変わり目に、子供たちが拾ってきた葉を箪笥に入れていたそうです。それで十分に虫よけの作用が有ったと聞きました。
 また、筑後の大川家具では、嫁入り箪笥をこの木で作ってもいたそうです。これも大層重たい木ですが、貴重な絹を虫に食まれてしまわぬようにと考えたのでしょうね。昔は、嫁入りの時に、残りの半生の分の衣装はすべて持って行っていたと言いますから。
 こちらも良い香りがします。

 こう言う、ちょっと、特殊な材料は、材料屋さんで探しても見つからないことが多いのです。仏具屋さんや唐木屋さんなどで、数珠を探してみると、手に入ることもあります。

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Last updated  Nov 5, 2022 09:23:47 PM
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