【しげちゃんのレモン♪】【2008年8月23日まで有効】しげちゃんのレモンの木♪ ★除草剤・防虫剤・殺菌剤を一切散布していない畑で少しずつ育っています★ ☆★☆2007年度 自然勇気農園 みかん栽培履歴☆★☆ ★以下の情報は、しげちゃんのレモンに施した肥料や世話の記録を纏めたものです★ 2007.2月12日 - 施肥(石灰カルシウムとしてカキ殻を粉砕したものを使用) 3月18日 - 施肥(春肥えとして有機肥料を使用) 4月23日 - 除草・枯れ枝摘み・柵とネット補強・施肥(牛糞堆肥) 5月11日 - 「カニ殻木酢」の下準備として木酢液にカニ殻を漬け込む 5月22日~6月15日 - 灰カビ病対策として「魚腸木酢」「カニ殻木酢」500倍を混用散布 6月16日~26日 施肥(米糠・焼成骨粒・カニ殻・カキ殻・海草・たばこくずを混ぜたもの) 8月1日~2日 - 除草作業 8月13日~16日 - 除草作業・樹勢維持の為に木酢液(魚腸・大蒜・唐辛子を漬けたもの)500倍を散布 8月21日~29日 - ボカシ肥作り(米糠・魚粉・骨粉・油粕・カニ殻・カキ殻・海草・タバコくず・EM活性液) 他、除草作業・ボカシ肥作り・柵とネット張り・苗木植栽・剪定など随時。 ※米糠ボカシ肥…米糠・魚粉・菜種油粕・EM活性液などを混ぜて作ったボカシ肥。 ****************************** レモンの一年とは・・・ ここで少し過去に撮影した画像で、レモンがどの様に育つのか見てみましょう。 使用している画像は昨年から今年にかけて撮影したものです。 しげちゃんのレモンもこれらの木と同様の成長を続けています。 ●春…他の柑橘類の木に先駆けてレモンの新芽が出始めます。 レモンの新芽にはアントシアニン色素が含まれているので、 画像の様に赤紫の色をしていますが、成長するにしたがって 徐々に深い緑色へと変化して行きます。 殺虫剤・殺菌剤を散布していないので、色々な虫が寄生しています。 しかし、葉っぱに御注目!! クモの巣が…。 そうです、このクモがあちこちに巣を張り巡らせる事で害虫が自然に駆除されているのです。 薬を使わずにレモンを育て続ける事が出来るのも、 こうした縁の下の力持ち・天敵となる虫達のお陰でもあるのです。 ●気温が高くなるのと同時に新芽も徐々に成長し、 あるものは葉っぱ、またあるものは花芽となって行きます。 前述の通りアントシアニン色素が含まれているので 花芽も最初はこの様な赤紫色~ピンク色をしていますが、 開花が近づくにつれてこの色も段々と白へと変化して行きます。 ●そして開花★ 柑橘類特有の純白の花です。 そっと近づくと、ほのかにレモンの香りが致します。 ●通常柑橘類の木は春に開花・結実、夏の間に栄養分を吸収して実を太らせ、秋~冬に収穫をします。 レモンの場合も同じサイクルですが、唯一他の柑橘類と異なる所があります。 それは他の柑橘が春にだけ開花(金柑は夏)するのに対し、 レモンは春~秋の間という長期間、何度か花を咲かせます。 勿論、春に開花・結実したものが一番成績が良いのですが、 それ以降に開花・結実したものも環境が整っていれば良い実が育ちます。 それでこの画像の様に一本の木で大きな実と花、 そしてこれから成長することになる小さな実を同時期に見る事が出来るのです。 レモンの木ならではの楽しみの一つ、というわけですね♪ こうして結実したレモンの子達、これから暑い夏を元気に乗り切って収穫の秋を迎えます。 ****************************** 今年はこれまでに2度大きな台風が日本列島を直撃しました。 台風が再接近する時はいつも満潮の時刻と重なりますね。 そんな時、畑では何が起こっているのでしょうか。 強風が海水を巻き上げ、畑に吹き付ける事があるのです。 そして長時間その様な海水を浴びると『塩害』で木が枯れてしまう事も。 かつて台風19号が瀬戸内を通過した際、その『塩害』で大きな被害が出ました。 しかし今回は強風が吹き荒れただけで『塩害』は出なかった様で一安心。 画像は8月23日に撮影したものです。 記録的な猛暑の今年、干ばつで各地の農園では みかんの木が枯れたり実がシワシワになっている所もありますが 自然勇気農園の畑ではどの木も元気いっぱいです。 農薬を一切使用していないので時にはこのような『かいよう病』が出ます。 風に乗って胞子が飛んで行くので、台風後に被害が拡大する事が懸念されましたが 普段からこまめに『かいよう病』になった葉っぱを除去しているので かいようのレモンが比較的少ないような気がします。 ※『かいよう病』は皮の表面に丸くて固いコルクの様なものが出来ますが 中の実まで侵食しているのではないので、普通に切って食べる事が出来ます。 みかんやネーブルなどの木はよく見える枝の外側に実が成り 沢山の日を浴びて育つそれらの実が良いと好まれますが レモンの場合、外側になるものは直射日光に当たりすぎて日焼けしたり 強風でスリ傷が付きやすくなるので、木の内側で静かに成長を続ける いわゆる『内なり果』が良いとされています。 それでもレモンの木には「トゲ」がありますから 『内なり果』でもトゲや周囲の枝で擦れてスリ傷が付く事があります。 自然のままに育ったレモンってそんな姿をしているんですよ。 8月23日現在、春に開花・結実したレモンはこの位の大きさにまで育っています。 猛暑・干ばつの続く中で、よくこれだけ育ったものだと感心しますね。 ****************************** ●8月21日~29日 - ボカシ肥作り (材料:米糠・魚粉・骨粉・油粕・カニ殻・カキ殻・海草・タバコくず・EM活性液) 9月に与える肥料の準備です。 通常、農家は市販のみかん専用の肥料を購入して撒くのですが 自然勇気農園では「自然のものは自然に返す」をコンセプトに 出来るだけ自然のものを資材として使いたいと考えています。 それで窒素・リン酸・カリのバランスを考えて上記の様なものを 肥料の材料として集めて、少しずつブレンドして作っています。 ◆ここで少し肥料の資材として使用しているカニ殻について御説明致します◆ 自然勇気農園では農薬の代わりに以下のものを使用しています。 ・木酢液に魚のアラを漬込んだもの ・木酢液にニンニクを漬込んだもの ・木酢液に唐辛子を漬込んだもの ・木酢液に牡蠣殻を漬込んだもの ・木酢液にカニの殻を漬込んだもの ・EM活性液にみかんを漬込んだもの 唐辛子入り木酢は夏~秋のダニ対策に 牡蠣殻入り木酢はカルシウム補給に そしてEM活性液にみかんを漬けた『みかん酢』は梅雨の灰カビ病・サビダニ対策に それぞれ使用しています。 これらはどれも自然のもの。 カニの殻から溶け出すキチンキトサンや魚のアラから出るアミノ酸 木酢液を水に薄めると主成分の酢酸がクエン酸などの有機酸に変化するなど 植物や微生物の働きが活発になるのに役立つものが沢山含まれているのです。 これにより良い菌が増えて悪い菌を食べたりして退治することで土や木が元気になるし 液肥を混ぜた強い農薬を毎月散布しながら木のバランスを取ろうとする必要もなくなるのです。 ◆カニの殻について…自力で農業資材としてのカニ殻を大量に集めるのは困難です。 牡蠣の殻や海草は自分達で海岸へ行って少しずつ集めていますが カニ殻の多くは自然勇気農園でみかんを購入して下さった方々で 極力農薬を使わないで安心して食べられるみかんを育てて欲しいと このブログを見て私達の育て方に賛同して下さった方々の御協力により 北は北海道、南は九州・福岡の日本各から そして遠くアメリカ・メリーランド州から寄せられたものです。 【2006年12月15日の日記】 最初に届いたカニ殻…詳しくは↑こちらをクリックして御覧下さいませ。 ****************************** ◆夏の終わりから時々様子を見て行なっている事柄があります。 それは伸びた夏芽や秋芽を摘み落とすという作業。 折角伸びた大事な新芽をどうして全て摘み落とすのか?と不思議に思われるでしょう。 実はこれには理由があるのです。 夏芽や秋芽は柔らかく、エカキムシ(ハモグリガの幼虫)が寄生しやすいのです。 このエカキムシが葉っぱの内部に幼虫が侵入してそこから侵食していきます。 そうするとこの虫が寄生した葉っぱに『ナスカの地上絵』によく似た模様が出来上がり 更にはこの虫が侵食した部分から病原菌が増え広がる経路ともなってしまうのです。 エカキムシについては当ブログの過去の記事を参照下さい。 こちらをクリック♪⇒☆★☆いろいろ画伯の正体とは!? 高根のみかんやネーブルにも居るの?☆★☆ 現在、エカキムシに有効とされる特効薬はありません。 また自然のもので何か良い対策はないものかと探しているのですが どれもイマイチで、まだ見つかっておりません。 それで出来るだけ病原菌が広がらないよう、その経路を断つという目的で 夏芽や秋芽を摘み落としてしまうのです。 勿論、エカキムシが侵食していない葉っぱは残すように努めていますが。 それから夏芽や秋芽を摘み落とすもう一つの理由は それらの芽が春芽に比べると弱いので、成績が芳しくないという事。 しっかりと大きく元気な木へと成長させる為には 春芽だけを残してそれを活かし、本当に少しずつ大きくさせていく事が大切なのです。 それがレモン栽培のキ・ホ・ン…と言えるかもしれません。 ****************************** ●9月17日 除草作業・施肥(米糠ボカシ肥) 雨が続き仕事が思うように捗らなかったのですが、この日の午後より一気に除草作業。 雨上がりで湿度の高い蒸し暑い中、ブィ~ンブィ~ンと草刈り機を使うと 作業服が汗でビショビショで、絞ると雫がボタボタ落ちそうなほど。 鳥が運んできたヒルガオやアサガオの種が増え広がってしまったので 予想以上に手間がかかってしまいましたが、しかしゲンキなレモン達。 どれもピカピカ輝いて、スクスク育っています。 先月作って寝かせておいたボカシ肥を草刈りの後にたっぷり与えました♪ 本来ならそろそろ収穫が始まる頃なのですが、今年は干ばつがひどかったので もう少し長く木に成らせて果汁を蓄えるまで待つ方が良いと判断しました。 焦らずゆっくりしげちゃんのレモンの成長をもう少し見守ってみましょう。 …ところで、しげちゃんのレモンの木の足もとには沢山のクローバーが。 クローバーの仲間は地表を覆うので適度な水分を土中に蓄え、 暑い日でも水分蒸発を防ぐ役目があります。 それからもう一つ。 空気中の窒素を取り込んで土中に供給するという何とも興味深い役割を果たしているのです。 自然って面白いですね~~~~~(^◇^) ****************************** ●10月…しげちゃんのレモンは大変順調に育っています。 この時期は特に何かをする必要もなく、人間はただただじっと成長を眺めるばかり。 夏の間の干ばつに耐え、その後の秋雨で少しずつ水分を補っています。 先月同様、おびただしい数の蚊と戦いながら秋芽を除去してキレイサッパリ♪ 10月も半ばになると朝晩涼しく、時には寒いと感じる程過ごしやすくなりました。 朝晩の気温が下がる=紅葉が始まる…秋が深まってきましたね。 柑橘類もこれから徐々に糖度が増して、着色が進んで行きます。 レモンは年内いっぱいは緑色。酸味も強くて若いな~という感じの味。 12月下旬辺りから徐々にレモン色(黄色)へと着色が進み、糖度も増します。 …そうそう、しげちゃんのレモンの木に新しい花が咲いていましたよ♪ (※画像は後日掲載予定) ****************************** ●12月…黄色く色付いて丸々としたキレイなレモン達がしげちゃんの元へ。 春からこまめに続けてきた枯れ枝除去作業。 そして木酢液にカニ殻を漬け込んだものなどを散布した事。 それから愛情…でしょうか!? とにかく今年の暑い暑い夏を乗り切って、秋雨で潤い 少しずつ成長を続けてきたしげちゃんレモンはどれも美しい。 傍に立つとレモン特有の香りがし、キラキラしたレモンが沢山。 育てている者は自然と内なる喜びが沸き起こります。 丁寧に箱詰めしてオーナーの元へ。 しげちゃん達もきっと届いた箱を開け、レモンと御対面した時に 大きな感動と歓声が湧き上がった事でしょう。 そう、それが自然がもたらす喜びなのです。 しげちゃんレモンは今、どうなっているでしょうか。。。 これからの季節、特に何もする事がなく、 時々枯れ枝を除去したり、徐々に大きくなる実を順に収穫してやります。 大きな実を摘んでやれば、次に成っている小さな実に栄養が送られ それだけ残っている小さな実の成長を早める事になるからです。 また夏以降少しずつ行ってきた夏芽や秋芽の除去作業。 これらは実は完了していません。・・・なぜ? 全てを完璧に行うというのは気持ちが良いかもしれませんが 先を見越してあえて行わないという賢明さも時に必要です。 つまり、これからの季節、1月・2月頃に大寒波がやって来て雪が降るかも。 そうなると寒さに弱い柑橘類は大ダメージを受ける事になります。 特に雪にやられると、中身がダメになってしまうのです。 そんな被害から出来るだけ遠ざける為に我々人間が出来る事は何でしょう。 そう、上方に伸びる秋芽だけをあえて残しておくのです。 そうする事でもしも雪が降ったとしても、秋芽の部分にだけ雪が積もり その下の実や他の大切な枝葉が守られるという訳です。 だからしげちゃんのレモンの木はサイドだけスッキリ剪定され 上部は秋芽がフサフサ…ちょっと鶏のトサカみたいな感じです。 でも、先程説明した通りの理由がありますから、春までこのまま…ね(^_-)-☆ ****************************** ●2月下旬~3月上旬 雪が3度降り積もりました。 ここ数年暖冬が続いていたので今年も大丈夫だろう… 自然はそんな人間の都合の良い様には参りません。 しっかり降りました!積もりました!真っ白になりました! でも御安心下さい。外なりの実こそ若干雪の影響で外皮が赤みを帯びた感じになりましたが それ以外は枝も葉っぱも内なりの実も元気そのものです。 上方に残しておいた夏芽・秋芽が傘の様になり、各部分を保護してくれたようです。 ****************************** ●4月3日 剪定(夏芽・秋芽・枯れ枝の除去) ようやく暖かい春となり、新芽が出始めました。 花冷えの時期ではあるけれど、これならもう剪定しても大丈夫。 昨年夏以降に伸び始め、これまで残しておいた夏芽・秋芽を一気に剪定。 しげちゃんレモンも随分スッキリとしました。 レモンの木のみならず柑橘類の木はどれも弱い夏芽・秋芽を残しておくと そこからハモグリガの幼虫(通称:エカキムシ)が入り込み、 それが「かいよう病」が増え広がる経路となってしまいます。 ですから剪定によって強い春芽だけを残す事で、 より確実に元気な木へと育てて行く必要があります。 時間は掛かりますが、薬を撒かずに育てるにはこうするのが良いのです。 剪定作業をしていると、冬の間にいつの間にか開花し、結実した実が幾つも見つかりました。 また、最近伸び始めた赤紫の新芽、開花間近の花芽なども。 しげちゃんの木は本当に元気そのものです。 ****************************** ●5月の大型連休中の様子 咲きました★ ・・・よく見ると、ハナムグリ(カナブンの仲間)が。 ****************************** 5月18日の様子 発送の為、大きなレモンを収穫しているところ 6月4日 葉っぱが多くフサフサとしてきました(夕方、蚊の大群に腕を刺されながら撮影) 春に咲いた花が結実し、現在こんなグリーンレモンとしてスクスク育っています。 ****************************** 8月20日の様子 猛暑を乗り越えた逞しい姿です 連日の猛暑と干ばつが続いたので暫く草刈をせず自然のままにしておきましたが 盆を過ぎた頃から少しずつ気温が下がって人間が凌ぎやすいと感じる様になったので この日、久しぶりに草刈をしました。 他の農園では干ばつで木が弱り、葉っぱがくるりと巻いた状態の所もありますが しげちゃんレモンの木は画像の通り大変元気でピンピンしています。 これは普段から草生栽培をしている事が乾燥を防いだものと思われます。 画像ではちょっと分かりにくいですが、葉っぱが巻いた様になっているのは 柔らかい夏芽だけで、それ以外の葉っぱはどれも濃い緑色をして元気です。 また春以降に開花・結実した実もこの様に沢山成っています。 初夏の頃、まだ少し青みがかった若い実を摘まずに置いておきました。 葉っぱの木陰に守られてスクスク育ち、ほんのりレモン色でよい香り。 高温で自然落果したものも幾つかありますが、それでも枝に残っているものは どれも弾力があり水分がしっかり実に保たれています。 この日の夕方、木酢液(魚のアラ・唐辛子・大蒜・牡蠣殻を漬けたもの)と 海岸で汲んできたばかりの海水を混ぜたものを散布してやりました。 通常灌水は水だけやるのですが、元気をつけてやる為にちょこっとプラス。 人間で言うところの栄養ドリンクやポカリみたいなもの…でしょうか。 たっぷり灌水してあげたので、暫くまた元気に過ごせそうです。 一年前と同様、また夏芽が沢山伸びてきました。 これから少しずつこれらを剪定し、米糠その他で肥料を作って与えます。 こうした作業を繰り返し、毎年ちょっとずつ立派な木へと成長して行くのです。 ****************************** 2008 Newしげちゃんレモンの木に続く・・・ ジャンル別一覧
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