古布工房はやかわ録

2009/10/28(水)20:58

ハチミツが流れるような

時間が過ぎ去り 本日はちょっと、 腑抜けて過ごしました。 外には秋晴れと 窓際に日だまり。 ● おととい母の誕生日に、 父は晩酌の準備を整えて さぁ、というそのとき。 〔わりごはいねがーーー〕 と聴こえた気がする(ないけれど)。 玄関チャイムのあとに、 どやどや入ってくる人たち。 手には日本酒の一升瓶を持って、 にわかに始まる宴会。 合間にケーキを食べながら、 母と、もてなしごったく(仕事) しました。 ● 集落をまとめる 〔区長〕指名の様子です。 仕事が始まるのは6ヶ月後。 大小さまざまなイベントを 切り盛りするほか、 冠婚葬祭全てに出席したり。 前触れなしに 指名されるのがお約束。 急な訪問と宴会に失礼だと怒る人、 〔やりたくない〕と泣く人、 最後までごねて受けない人や、 気がついて裏口から逃げた人とか(笑) 年ごとのドラマを 耳のはじっこでかいつまんでると あなおそろしや。 いや、面白かったです 夜半過ぎに帰ってゆく 今年の役員さんたちが 笠子地蔵みたいでした。 置いていったのは 金銀財宝ではありませんが… 片付けをしながら、 改めて母の生まれた日を 祝いましたとさ。 ● 翌朝は、 開店前に峠道を超えて、 買い出しへ。 紅葉がまだほんのり。 仕事で年に何度か 中国にゆくという方のお宅。 〔航空会社選べないチケットなら、 安いとき9,000円、今なら20,000円。 最近はJALが続いた。成田から3時間。〕 という情報が。すばらし。 〔インドも行ったけど、中国の方がラクかも。〕 ほんとでしょうか。行きたいな… 木造建築とか、棚田とか、布とか。 ● いつのまにやら 開店時間オーバー。 急いで帰宅すると、 戻りかけてた方とすれ違う。 その後は 夕方まで少しずつ丁度よく、 会話を楽しめるペースで来客が続いて 布の持ち込みもありました。 また、それらのタイミングが 仕組まれてるのかしら~と 思うようなもので。 不思議なご縁ラッシュが、 買い出しから戻ると一ヶ月ほど続きます。 毎回そうなので、 ガネーシャ神様(学問や商いの神様!)、 もしくは足下のネズミさん(ガネシュジーの乗りもの)が 私の肩に乗って、日本見物してるのかしら… と空想しています ● 閉店後、近くのお宅へ。 おじいちゃんのサンパクや、 (農作業に使う、もんぺみたいなパンツ。  ローカルな魚沼の衣料かも知れません) ボロな野良着の袖だけとか 最近では珍しくなった 色更紗の布団ハギレなど、 素敵なものが少量ですが 手に入りました。 お話しを聞いていると、 戦後しばらくまで 瞽女(ごぜ)宿だったとか、 富山の薬売りさんも投宿しながら 集落を回ったという、素敵なお家でした。 昔は近くに小学校があって、 校長先生から先生みんなが 二階に住んでいて そこから出勤していたので、 学校から帰っても学校に行っても 先生といつも一緒だったんだ~と、 気さくな家主さんが笑います。 話が、お、面白い。 キリが無いので退出。 ● すこし遅くなってから 所用があり友達の家へ。 もの作りをしつつ、 もの選びもうまい 彼女たちの会話は心地よいな。 そうしながら 手は何かを生み出しているし。 ● 帰国から1週間が経ちました。 あっという間。 海外で暮らしている方、働いていた方、 1年ぶりに訪れた北米のバイヤーさん、 そんな来店者が続きました。 向こう側と繋がっているみたい。 根っこはここ(地元)にあることも 実感させてくれる秋の景色。 ● もっと買ってくれば良かった! と思うのが、 インドの手作り木のおもちゃ。 輪投げ人形とかパズルなど。 カルナータカ州、 チャナパトナ村のものです。 色彩が良いです。 作りも丁寧だし、価格もお手頃。 我が家のお客様には、反応が良好でした。 すでにあと2つ。 これはまた次回ですね。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る