2010/03/16(火)21:40
「のぼうの城」と「ジョーカー・ゲーム」
のぼうの城
ジョーカー・ゲーム
職場の同僚から借りて読んだ本。最近、主腐本ばかり読んでいるので、たまにはふつーの本でも読まないと、と思い読んだ。どちらもベストセラー本。かえるのRin、基本的にはベストセラー本は、数年経ってからでないと読まない。だってひねくれもんだからさ~(笑)
で、書評でわりと評判のよかった「のぼうの城」。
歴史ものは嫌いではない。マイナーな登場人物も大好きである。
でも……なんか、最初から最後まで物語世界に入り込めない。それぞれのキャラはたっているし、話の展開も面白いはずなんだが、かえるのRinにしては珍しいことに、どの登場人物に対しても共感を覚えないのだ。センテンスの短い文章で、普通なら1、2時間あれば読み終わる話を、1日かけて読み終わった。
なんでこんなに読むのに苦労するんだ。
主腐本ばかり読んでいるからか、とも思ったが、次に借りた「ジョーカー・ゲーム」を読むと、こちらは活字の量もそこそこあるし、戦前のスパイ養成の話で(フィクションだけど)これまた男くさ~い物語なんだが(ちなみに同僚は女性です)、すすす~っと物語世界に浸ることができた。これは文句なく面白いと思った。
好みの問題も多分にあると思うのだが、読者を物語世界に引き込む文章力って大事だな~。
でも、どうして「のぼうの城」が駄目だったのかは未だに謎である。生理的に受け付けないわけではないんだけどね。