Ｋｏｉｃｈｉのきまぐれダイアリー　－助走中－

出向元の同じチームに一つ上の先輩がいる。
この先輩は今俺が出向してる会社の職員で
俺の会社に出向してる人だ。
つまり俺とは立場が似てて逆方向の出向者ってことになる。

この先輩が次年度から遂に出向解除になって元の会社に戻ることになった。
それと同時に大阪の本社から地方の支社へ異動となった。
○○生命の熊本支社だ。

俺が新人のときは目の上のたんこぶと言うか、あまり好きではなかった。
俺とは正反対のバリバリの体育会系。
仕事では頼りにならないし、勢いだけで仕事してる様な人だった。

俺が２年目のときにチームが分かれて結構せいせいしてた。
３年目のときにまた同じチームになったんだけど、
チームが離れてた１年のうちにものすごく成長されてた。
いつの間にか特定の領域では有識者になってて、頼れる先輩になってた。

俺が３年目の後半にある案件の統括を任されたとき、
この先輩が俺の配下メンバーになった。
俺の方が後輩だけどプロジェクトとしては俺の方が立場が上。
でもそんなこと気にしないでかなりの力を発揮してくれた。
身につけた知識と持ち前の社交性を武器にクライアントと数々の調整をしてくれて
この人に全てを任せることができた。
安心してこの人の上で働けた。

せっかく頼りになる先輩に思えたのに今年度は俺が出向してしまったせいで
ほとんど関わることがなくなってしまった。
そうこうしているうちに熊本なんていう遠くへ行くことが決まってしまった。

寂しい。
後１年の出向期間が終わって、元の会社に戻ったら
また一緒に仕事できると思ってた。
その頃には更に頼れる先輩になっててお互い切磋琢磨できると思ってた。

でも、よく考えてみれば俺達は元々違う会社なんだよな。
先輩後輩の仲とは言え、いつまでも一緒には働けない。
ホントはお互いに成長した状態でレベルの高い案件を
一緒に悩みながらクリアしていきたかった。

先輩が出社するのも今週いっぱいだ。
来週からは異動の準備などでもう会社には来ない。

今日、社内メールで話してて、いなくなる実感が急激に湧いて
寂しさがこらえきれなくなった。