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コイケランド

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koike1970

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2006.11.18
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カテゴリ:文学
 IFJTにて、R.先生の講義、第7回
 「マチルド Mathilde」と「金庫 Le coffer-fort」と「ブルータスのように Comme Brutus」と「にんじんからルピック氏への書簡数篇とルピック氏からにんじんへのいくつかの返信 Lettres choisies de Poil de Carotte à M.Lepic et quelques réponses de M. Lepic à Poil de Carotte」の解説。
 例によって、講義でのメモを残す。

・「マチルド」では、少年の女子に対する意識・性の意識が描かれている。次の「金庫」も同様。
・自然豊かで騒々しくなく、花々あふれる情景を描くところは、コレット Colette のような田園文学 littérature bucolique の性質が見える。
・田舎の子供は、家畜などの生殖行為を幼い頃から目にしていることもあって、肉体的な交接の認識が幼い頃からある。男女間の愛情について認識するのは、それよりも後である。
・田舎の子供は、都会の子供より男女の交わりの真実にショックを受けないのではないか。
・「マチルド」に姉・エルネスチーヌが出てきており、マチルドとにんじんが戯れていることを母親に告げ口する。妬みによる行動と言える。
・エルネスチーヌは、二人の弟のうち常にフェリックス(=にんじんの兄)の肩を持っていたが、「マチルド」ではそうではない。ただし、にんじんの肩を持つわけでもない。
・「金庫」で、にんじんが「Lustucru」というキー・ワードを口にする。これは、「L'eusses-tu cru ?」をもじったものである。
・「ブルータスのように」では、にんじんが古典を引用する場面がある。当時、学校でこうした古典が使用されていたが、国語・言語の教育としての意味に加え、道徳教育・啓蒙としての意味も付されていた。しかし、ダダイスムやシュールレアリスムの運動によって、その流れは変わった。
・「にんじんからルピック氏への書簡数篇とルピック氏からにんじんへのいくつかの返信」には、にんじんの成熟が現れている。特に、“もの書き”としての才能を発揮しているところが見える。

 この日の講義も約30分の延長。
 11月25日(土)、12月2日(土)は休講。次回は、12月9日(土)。






Last updated  2006.11.30 10:04:04

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