テーマ:フランス文学(162)
カテゴリ:文学
東京日仏学院(以下IFJT)にてR.先生の講義。第8回。
印象に残ったことをメモしておく。 頓呼法とアレゴリーが作中で用いられているとの解説。 ふと思う。パソコンなどのデジタル通信機器を用いるメディアでは上記のような修辞がほぼ死滅しているのではないか。 一部で社会現象とさえ言われる『Facebook』や『Twitter』で修辞が望まれる場面は皆無に近いだろう。それもそのはず。こうしたソーシャル・ネットワーキング・サービスは“インタラクティブ”が目的なのである。そこでは言説が自己完結することは好まれない。読者に「なるほど」と思わせてしまうようなことが書かれているよりも「そうだそうだ」と同情を喚起したり「そうじゃないだろう」と議論を引き出すようなことが書かれている方が好まれる。 『Yahoo!知恵袋』のようなサービスになれば修辞は一切不要になるだろう。そこでは具体的な質問に対する具体的な回答だけが望まれているのである。 修辞という行為が消える日が近いうちに来るのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.13 13:06:16
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