恋する着物生活

2005/06/02(木)21:41

日本映画の中の着物

きものめぐり(54)

今週号の「週刊文春」の巻末には「生誕百周年 女優で綴る成瀬巳喜男の世界」という、映画監督、成瀬巳喜男の映画作品のワンシーンのグラビアが載っています。  日本映画に疎いわたし。 それでも目にする姿は、高峰秀子や山田五十鈴、原節子など、知らない名前はない往年の大女優ばかり。 スクリーンに留まった若いころの彼女たちの美しさ、製作は1930年代から1950年代のもの、昭和の初期から戦後間もないころの時代。 ページを進める。 昭和の着物姿の数々。 矢絣や縞など、銘仙やお召しが、いい味のレトロな雰囲気をいっぱい醸し出しています。 夢二のイラストの世界とはまた違った、息遣いの聞こえるリアリティーのある着こなし。 男性も当たり前に着物を着ていた時代の映像。 映画の作り物の空間、セットとはいえ、生活に着物が合った時代の光景を垣間見れる、なかなか味のあるグラビア特集です。

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