Koizumi Tomato

2007/08/30(木)09:22

2007年の夏休み

都内のこんな場所(37)

7年半勤めた仕事を6月いっぱいで辞め、学生以上の長い長い夏休みを過ごしました。 たっぷりの時間のなか、家の仕事以外せず賃金を貰わない生活は本当に久し振りでしたが(下手するとここまで収入が無いのはバイトが出来なかった中学生以来)、これまで「忙しい」を理由に会えなかった友人との再会や実家の家族への孝行が実現した夏でした。 お盆の前半には祖母(83歳)を連れて東京タワーに上りました。首都圏に長年住んでいながらなかなか行く気にならなかった東京タワーです。幼い頃連れて行ってもらったそうですが記憶全く無し。「のぼりたい」というばあさんの熱烈な要望に応えて息子である父と孫の私、私の夫が同行しました。 駐車場に車を入れるにも、展望階までのチケットを買うにも、エレベーターに乗るのにも全て並ばなければいけませんでしたが、祖母は文句ひとつ言わずじっと順番を待っていました。歩き出せばサッサと、私たちよりも早くどこかへ行ってしまうし年齢からするとその健脚ぶりは驚異でした。さすがに階段で上るのは無理ですけどね。それは私も駄目です。 高い所から東京を見渡していると「凄いなぁ」の一言でした。眺望も素晴らしいのですが、そこから見える全ての大小の建物に電気、ガス、水道が通り営みがあることと、今自分がいるこんなに高いタワーを人間が建てたことで「どうやって?すげぇ」と感慨に耽ってしまいました。 そして今は元気だけど、高齢である祖母と観光に出られるのも限られた時間しか残されていないと、下を覗き込むばあさんの後姿をながめてグッときて、「今日ここに来て良かった」と、私だけでなく父も感じていたに違いありません。 連日夜中じゅうセミが鳴く暑い夏でした。でも道端にひっくり返る彼らの死骸を頻繁に目にすると「もう終わりなのかな」と寂しくなります。 余裕ある毎日を過ごし、気持ちも脂肪も蓄えが出来ました。脂肪は余計なのですが。 だから短時間だけど今日から働きに出ます。 新しい環境と人間関係がはじまる新学期です。

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