なぜ正直者は得をするのか
なぜ正直者は得をするのか【内容情報】(「BOOK」データベースより)財布を拾っても交番に届けない人や、チップ式トイレでお金を払わない人が跡を絶たない。本書では、そんな利己主義者が損をして不幸になり、実は正直者が得をして幸せになることを科学的に実証!さらに、利己主義者が正直者のふりをしても簡単に見透かされる心のしくみを解き明かす。どんな性格の人が結果的に得をし、幸せになれるのか。生きる上で重要なヒントを与えてくれる画期的な論考。 タイトルに惹かれて買ってしまいましたが、なかなか含蓄のある本でした。「正直者は得をする」とはこれまで漠然と感じていたことですが、理論的に説明した本として、なかなか興味深かったです。「人間の幸せというものをどこに求めるか?金がすべてではない。」ということかも知れません。昨日のTV番組「“ニッポン人”の忘れもの」を見ていて家内と話をしたのですが、「日本は恥の文化。最近は文書化されていないもの・法律で規定されていないものは何をやってもいい、と思われているが、それは違うのではないか?西欧は宗教にその戒律を求めるが、日本はどこに求めるのか? 新渡戸稲造は「武士道」(*1)の中にそれを求めているが、よい解釈だと思う。」我々はもっと「日本人である」ことに誇りと自尊心を持つとともに、それを維持するためには、家庭の躾を含めて常に意識を高める必要がある、と感じました。(少し話が硬くなりました)(*1)「武士道」Wikipediaより新渡戸にとって武士は国際社会において日本人の倫理感の高さ、国民一人一人が社会全体への義務を負うように教育されていると説明するのに最適のモデルであったとするのが今日の一般的な見方である。