休日になったら

休日になったら

パチンカーは、休日になると衝動にかられます。
もちろん、パチンコに行きたくなる衝動です。
行ってはいけないのは、わかっています。
でも、パチンコに行かなかったら暇なのです。
別に予定がないわけではありません。
しかし、その予定はパチンコに比べると暇なのです。
そう、パチンカーは刺激がほしいのです。
アドレナリンを求めているのです。
なので、家にいてもウズウズしてきます。
開店前に外に出てしまえば、たいていアウトです。
さわやかな日差しの下、気分ハツラツと自転車をこぎ始めます。
頭の中ではサイクリングと思っていながらも、なぜか方向はパチンコ店へ向かっています。
偵察、偵察、これはあくまでも偵察なのだよ
いいわけが頭をめぐります。
しかし、その日が新台入れ替えの日でなんかしたら、もう偵察ではすまされません。
鉄は熱いうちに打て！勝てるときに勝っておくべきだ！
もう頭の中は戦闘モードです。
こうなってしまってはもう、後戻りはできません。
パチンカーは、パチンコ屋の半径100メートル以内に入ると戦闘モードになります。
具体的には、パチンコ屋が見えてくると戦闘モードになります。
このテリトリーに入ってしまった時点で、禁パチすることは不可能なのです。
そもそも、偵察と考えている時点で、頭からパチンコが抜けきっていないのです。
そして店に着くと、日常生活に戻ります。
まず、いつものメンバーと顔をあわせます。
どの台を打つのか。
最近の調子はどうなのか。
前日は出ているのか。
綿密な戦略会が始まります。
たまに、パチンコと関係ない話もします。
話題は、政治、仕事、家族のことなどさまざまです。
この雑談会はパチンカーにとって精神的安心感を与えてくれます。
そして、いつもどおりの開店が訪れます。

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