カテゴリ:理科
炭酸飲料とボールか洗面器を用意します。
経験上、一番いいのはコカ・コーラです。 口が細い500mlのペットボトルかびん入りがいいでしょう。 その中に紙片などにのせた重曹(ベーキングパウダー;炭酸水素ナトリウム)を一気に入れます。大さじ1杯くらいがいいようです。 そして軽くまぜると・・・ 噴水のように噴出します。 発生したガスを収集したい場合には、重曹を入れると同時に風船でふたをするとみるみる膨らみます。(^.^) 噴水のようになるとこぼれてべたべたになるので、安全のためにボールか洗面器で受けましょう(^_^;) 参考図書は Solids,liquids,and gases ISBN1-55074-195-0 の balloon blow-up です。 日本語の参考書はちょっと忘れましたが、ちゃんと日本語の本もあります。理科好き!英語嫌い!という生徒さん向けに英語の参考書を使っただけですので・・・ 重曹は炭酸水素ナトリウムっていう名前がついているだけあって、 炭酸ガス(二酸化炭素)のもとになるパーツが入っています。すっぱめ系のガスですが、うまいことえぐみ系のアルカリで中和されて大人しい格好になってます。 それを炭酸飲料に入れてやると・・・ 一気に炭酸ガス(二酸化炭素)が発生して、噴水みたいになるわけです。 本当は酢を入れろと書いてありますが、その方がうまく行くというだけで、酢が無くてもコカ・コーラならうまく行きます。 なぜなら、コカ・コーラはすごく甘いので気がつきませんが、 とても酸っぱいからです。(つまり酸性なんです) 2NaHCO3→ Na2CO3+H2O+CO2 この反応を起こすのに、酢、H+が必要なわけです。 このように、固体からガスを発生させる時には少量のものがとても大きく膨らみます。この反応の場合にはさじ一杯で約1リットルのガスが発生します。 だから、こういう実験のときにはふたをすると破裂して危ないから絶対だめよん。すごーく膨らむのだから。 ドライアイスを水に溶かして炭酸飲料を作ろうなんていう実験が流行りましたが、私などから見ますと、冷や汗がでます。通常のペットボトルで2気圧、炭酸飲料用の丈夫なもので4気圧までしか耐えません。しかも、新品で傷がなく、日に当たったりしていないものに限り、です。プラスティックは日に当たると劣化します。私は臆病なのでその実験はしないと思います。 ゴム風船のいいところは、圧力が余分にかかると簡単にはずれるか、割れることですね。そこから余分なガスが逃げますから比較的安全です。でも、本当は演出のためなんでゴム風船もしたくないですね。 「わーいい!噴いた!噴いた!\(◎o◎)/!」 「ねーねー、このコーラ飲んでもいい? (@_@)」 「すんごいまずいけどそれでも飲みたければ飲んでもいいよ。毒じゃないから。」 舐めたくて舐めたくて仕方がなくて重曹をたっぷり舐めた生徒さん以外は皆ちびちびと飲んでいました。 気が抜けて、しょっぱくて、あまい、不思議な味だそうですぜ。一杯いかがっすか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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