基本に忠実に本質を伝える

2004/11/26(金)14:15

ああ、ふさふさ!

理科(152)

先週、「卵にふさふさ」の結果を御報告しますと申し上げました。 いやー、本当に申し上げたくないんですが、 実は、6こ中4個も「ふさふさ」になってしまいました。 一つ目の十分に水をやる。これはもちろんふさふさと生えました。 二つ目のじゃぶじゃぶ種が溺れるくらい水をやる。 これが、なんとふさふさになってしまいました。 そして、三つ目の水をやらない。これはもちろん、種のままでした。 一瞬私が蒔いたのは大根でなく、稲なのかと思ってしまいました。 #イネは例外的に無酸素状態でも発芽、伸長できます。 じゃぶじゃぶ水をやると発芽まではします。水を加えたことで休眠状態がとけ、種自身が持っている栄養分を食って、ほんの少しの間だけは低酸素状態でも我慢できます。逆に、このストレスが「種」という安定な休眠状態を破るきっかけになっている植物もあるくらいです。 しかし、通常は、葉が伸びるほどには低酸素状態に耐えられず、死んでしまう、はずでした。 これがふさふさになったのには2つ理由があります。 一つ。勤労感謝の日を含めて、当該校が3連休だったので、じゃぶじゃぶのはずの水が少しばかり減ってしまいました。肝心の種から芽になっていくときに「ほどよい」水の量になってしまったようです。 もう一つ。大根というのがポイントです。大根には毒消しっけの酵素が沢山含まれておりまして、低酸素状態で死にそうなわずかな期間をそやつらを使ってしのいでしまったようなのです。 その分、じゃぶじゃぶ水をやった大根の芽は色も薄くひょろりと長かったようです。 むむむ。侮りがたし、大根。 この丈夫さが色んな発芽実験に使いやすい理由でもあるのですが、原本にあったとおりアルファルファなら良かったのかもしれません。 もしくは、月曜日に蒔いて、金曜日に結果を見る。 んんんー、ざんねん! 「ねね、先生。大根できるかな?(わくわく)」 「えっ!そうね、間引いて、薄めた液肥をやればもう少し育つかもね。」 「見て見て、十分に水をやる卵の底に水抜きの穴をあけたんだ。」 「ををを、素晴らしい。よく知ってるね。」 「ほうら (^^♪)」 そこからは一筋の大根の根がするりと伸びている・・・ 「ね、大根。作ってみようよ。」 どうやら末永く可愛がってもらえそうです。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る