基本に忠実に本質を伝える

2005/03/02(水)16:48

新聞、ぶんぶん、ぶんやさんは5W1H♪

国語(104)

私は国語と公民の教材に新聞を使います。何といっても新聞はほとんどのご家庭でとっておられますので、参考書代が「0円」ですし、情報が生きておりますので、時事にも強くなります。  それに、我々が履修した公民は残念ながら、近現代史の範疇になっており、彼らは全く違うものを公民として習っております。  さて、鈴の助さんは日々の努力にも関わらず、思うように成績が伸びないことを苦にしています。私なんかよりずっと努力していると思うのですが、伸び悩みの原因は「国語」にある、というのが暫定的な私の診断です。  (数々の過去の”誤診”経験を経て、つまづきポイントの早期発見、早期やり直しを心がけています。去年も発見が2ヶ月遅れて反省したのですけれど。)  そこで、ぶんやさんになった気持ちで5W1Hを抽出してみましょう、というのが鈴の助さんの当面の課題です。 ちと古いタイプの私は新聞社勤務の方のことを「ぶんやさん」と呼びます。色々なニュアンスがあるので、面と向かっては呼べませんけれどね。 さて、ぶんやさんたちが最初に訓練されるのは5W1Hをきちんと押さえた文章を書くことです。そのうちに社会面の小さい記事から紙面に載り始めます。社会面は書き方が決まっているので、お手本どおりに5W1Hのことがらだけ差し替えれば記事になるそうです。 ということは、社会面はあまり上手でない方が書いている可能性が高い、ということです。教材にするのなら、一面がいいでしょう。連載もいいですよ。文章を練って書いてくれますから。 鈴の助さんにはコラムの前に一面の右上にあるトップニュースを読むことを第一の課題として課しました。 その程度の力はある、だけど、コラムの要約にはまだ力不足とみなして選んだ課題です。コラムの記事はトップニュースを背景として書かれることが多いのですが、トップニュースを理解できないようではコラムを理解するのはさらに難しいと思われたからです。 新聞を読む習慣がついた時点で2番目の課題を課しました。 一面のニュースを一つ選んで、5W1Hを抜書きすること。 本当はトップニュースと言いたい所なのですが、トップニュースでは「株式会社とは何か」というあたりで引っかかってしまいました。まだ習ってないからね。なのに、来る日も来る日も「コクド、西武鉄道」、「ほりエモン VS フジテレビ」では厳しかったでしょう。面白いけどね。 やってみると分かるのですが、新聞の5W1Hは箱型構造になっています。 1、「あきらかに事実と思われることの5W1H(過去形)」→ 2、「事実から推測されることの5W1H(事件・事故の場合は過去形、政府計画は未来形)」 だから、単純に抜書きをすると1の「あきらかに事実と思われること」しか引っ張って来れないのです。 もう少し踏ん張って2の「事実から推測されること」まで読み取る必要があります。 そうそう、民家に現れた男が110番通報したのよね・・・でもそれだけじゃあ、新聞には載らないもんね。もう一息。 但し、1を端折るのは賢くない。新聞といえど伝聞を伝えているのであって事実かどうかは調査中である、ということはマスコミニケーションの情報を得るときの基本的態度です。テレビは演出が入るのと、情報速度が速い分、新聞より誤解されやすい媒体といえます。 無事鈴の助さんは1,2の両方の5W1Hを引っ張って来れました。約15分。これなら毎日の日課にできます。 ほ。 さてと、株式会社の解説も考えねば。 かしこ

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る