カテゴリ:お仕事
教師のためのコミュニケーションスキル
―毎日のストレスを減らしましょう 田中 和代 (著) 単行本: 153 p ; サイズ(cm): 21 出版社: 黎明書房 ; ISBN: 4654017534 ; (2005/06) と言う本があります。 学校の先生は本当にお忙しいのですね。知人でも神経を痛めて休んでしまう人がいますし、業種横断で調査したところ、精神神経疾患で休職するのは教員が圧倒的らしいです。 この本のスタンスは「忙しい学校の先生、精神的に潰れない様にしましょう!」という感じです。そのために使える心理ツールを浅く広く紹介しています。忙しい教員の方でもさらりと読めるように工夫してあります。私は1時間半くらいで読めましたので、どちらかといえば軽い本の類になるでしょう。 私が特に使っているのはアサーティブコミュニケーションと自律訓練法です。構成的エンカウンターとエゴグラムは、心理職の手助けが必要な部分だと思っています。こういったものを自己流でやるのは危ない面もありますので、アサーティブコミュニケーションと自律訓練法も実は臨床心理士の訓練を受けた後で私は実践しています。 アサーティブコミュニケーションはストレスを元から断つのにいい方法だと思います。相手の事情を一応オウム返しでもいいので復唱し、自分の事情をはっきりと説明し、落としどころをずばりと言う。 元来は思うように意思を表明できず、ストレスをためる女性のために、「自分が思っていることをはっきりといいましょう」と言うものだったようです。しかし、それだけでは無用な軋轢が生じてしまうので、相手にも「受け入れられた」と感じられる双方向コミュニケーションをとるために、賛否はおいておいて、まず相手の言葉を復唱します。 生徒さんとの会話でも、うっかり相手の言葉を否定してしまうと、生徒さんの側に立たなければならない家庭教師ではなく、親御さんの言葉の代弁者になってしまいますので、「そのまんま復唱」は重宝な方法です。 元は学校の先生向けですが、思春期のお子さんをお持ちの親御さんなど、お子さんとのコミュニケーションで困っておられる方にもお勧めかもしれません。とても分かりやすく書かれています。 ・・・生徒さんが読まれたら? その手には乗らないぜってばれちゃうかも。 基本は誤解を招かない技術とでも思ってください。上手に嘘をつく方法ではありません。何と言っても嘘はストレスがたまりますので。 かしこ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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