テーマ:英語のお勉強日記(8032)
カテゴリ:英語
今月9月のnatureという科学雑誌に人類とチンパンジーの遺伝子解析結果の比較をした論文が載っていました。
原文はNature, vol. 437, no. 7055 September 1, 2005に掲載された"Initial sequence of the chimpanzee genome and comparison with the human genome " ですが、私はNatureを定期購読していないので、直接見ていません。ああ、残念。要約だけは読んでみました。既にニュースでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。 さらり、とその記事の紹介をしてくれたAmyに 「え! キリスト教徒でも進化論を教えてもらっているところがあるの?」と聞きましたら、 「私はキリスト教徒じゃないもの。」と言われました。 そこから発展して人生色々、キリスト教徒も色々というお話です。 +西洋人を見たらキリスト教徒だと思ってはいけない、というお話でもあります。 Christanitiesについて 問題はbible(聖書)のGenesis 1(創世記)と呼ばれる部分です。 エヴァンゲリオンというアニメが流行りましたが、evangelicalというのは福音主義者というキリスト教用語だったんですね。そこからきた造語のように思えます。キリスト教原理主義者はこの部分を厳密にきちんと受け止め信じています。つまり世界は7日間で創造されたという部分ですね。ただ、7日間というのは文学的修辞で、そこで言う一日は24時間じゃないかもしれないくらいには思っているみたいです。でもとても真剣に信じていて、『ここが嘘なら神と人との盟約も嘘になってしまう。だから、絶対本当。』と思っているらしいです。 リベラルなプロテスタントの人たちはビッグバンも進化論も科学的な事実として受け止めており、聖書の創世記はその比ゆ的記述か、神話として考えているそうです。 大部分のプロテスタントの方たちは「神は宇宙を作り、進化と言う手段を通じて生物を発展させた」と考えておられるようです。プロテスタントの方たちはその由来からして聖書を大切になさいますから。 ローマカソリックの方々はぐっとリアリストです。まあ聖書が書かれたのは数千年も前だから、科学的に未熟な部分もあったでしょう。他の聖書の部分を大切にしていればOKよ。そんな雰囲気らしいです。ヨハネ・パウロII世はかなり進歩的な方だったらしいのですが、「進化論は仮説ではなく、理論として認識しよう」「宗教は科学に干渉するべきではない」とおっしゃったそうです。ただ、わざわざこう宣言する必要があったということは、進化論を完全に認めたわけではないということの裏返しでもありますが。 では、神は何を創造したか。人間の魂だそうです。spiritual soulと原文にはあります。 総本山がそう言っているのですが、アメリカの南部にあるカソリック関係の学校では未だに「進化論はそういう仮説である」と教えるらしいですね。あんまり極端だからニュースになるのかもしれません。 だから、キリスト教徒が全て進化論を信じていないわけではありません。私の勉強不足です。むしろ信じている方々の方が主流です。 さて、私のさまよえる魂はいずこにや行かん。日本人にありがちなあいまいなる無宗教の私は賛美歌も歌ったことがあるし、主の祈りも、般若心経も唱えられるし、結婚式は祝詞を読んでもらっています。でもどの宗教もわかっていない。やれやれ。 かしこ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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