基本に忠実に本質を伝える

2006/10/15(日)23:46

美しい日本語の対極はlazy,easy Japanese

国語(104)

 せっかくいいものがあるのに、なぜ日本の若者はlazy,easy Japaneseを使うの?と聞かれて答えに窮しました。  先日globishの話をしましたが、実は日本語の標準語は日本語版のbasic Japaneseです。発音体系が全く異なる複数の方言をもっともらしい標準語に切り貼りしてまとめたものですから、表現をするのにかなり無理があることはあるのです。  分かりやすく、簡素に書こう。そう思います。しかし、そこにこだわり続けると歯が抜けるように日本語の語彙数も落ちていきます。きちんと分かりやすい日本語か。だらしない日本語になっていないか。簡素でありながら品がある文章にするためにはどうしたらいいか。  やはり典雅な文章に触れて国語の語彙数を地道に増やす必要があるのではないかと思います。  しかし、今から論語の素読をやる根性はないなあ。子供を出しにして子供とやろうかな。  なぜ現在使われていない古典や日本語ではない漢文をやらなくてはいけないの?と聞かれたら、1000回に一回しか使わないかもしれないけれど、その言葉でしか言い表せないぴりりとした表現を学ぶためとお答えします。外国に出られるか、外国と交流する可能性があるなら、素養として必要だからとお答えします。  そして、古典や漢文を十分に学ばなかったことを後悔している凡人一人。この後悔は年を経ないと形にならないようです。

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