カテゴリ:理科
第一回の実験教室は「太陽と地球の大きさくらべ」です。
太陽系の図をマインドマップの中心に据え、お教室に直径1mのジャイアントバルーンを持ち込みました。 他に転がしてあるのはバスケットボール、テニスボール、ピンポン玉、パチンコ玉などです。 まずはジャイアントバルーンをみんなに触ってもらって、大きさを実感してもらいました。かなり大きいのですが、小学校高学年ともなると、無条件に喜ぶという反応はないようです。 「今日は太陽の大きさを実感してもらいます。もし太陽がこの風船くらいの大きさだったら、地球はどのくらいでしょう?このボールや玉から選んでみてね。」 みな思い思いに選んでいます。バスケットボールは「きっとこれは木星だな」といわれて外されました。ぬぬぬ、できるな。 最初から目をキラキラキラキラさせている男の子は迷わずパチンコ玉を選びました。 んー、と迷った感じの子達は散々迷った結果、テニスボールとピンポン玉を選びました。 そこで答えを発表。 じゃじゃーん。答えはパチンコ玉です。 「えー、じゃあ太陽は地球の何倍なの?」 ふふ。108倍だよ。 さあ、今見たことをスケッチブックに書いてみよう。そして思ったことを書いてごらん。どんなことでもいいんだよ。 ところが、ここが大いに引っかかるところでした。 この実験教室には「理科や実験が大好きな子」と「理科や実験が大の苦手で補習塾代わりに来た子」がいたのです。割合にして半々。 一回の授業料+実費が800円ということで、安い塾と思われたようでした。まあ、賢い方法だな。 ぽんぽんと思ったことの発表をして次々と進める予定がガタガタになりました。通常のクラスだと関心が高い子が引っ張り、普通くらいの子が普通くらいに大勢についていき、関心の薄い子が何とかついていく感じなのですが、ここまで小さい集団で、両極端しかいないとかなり厳しい。 好きな子にあわせるともう片方の子はあっさりとついていくのを諦めて宇宙ではなく宙をみている。もう片方の子のフォローを厚くすると、好きな子が苛立つ。 最初に宇宙を持ってきたのも、好きな子には苦にならずともそうでない子には遠すぎて関心が持ちにくい。 背中にだらだらと汗を流しながら、月の見え方をスポットライトと蛍光塗料を塗ったテニスボールで示し、月役と地球役と太陽役を交代しながら、どの位置から見ると満月になるか。半月か。三日月かを確認しました。 本当はここから金星の見え方にもっていく予定だったのですが、クラスの様子を見ていて、無理だと判断し、諦めました。 そこから地球に話題を転換し、(かなり無理やり) biosphareにあるものをどんどん挙げてもらって、一番興味があるものを次の実験テーマに決めることにしました。 水、生物、人間など次々に出てきて、 「一番大切なものは?それをテーマにしよう」というと、三つに割れました。 水が大事だという子。生物が大事だという子。そして意見を言わない子です。おうおう、黙っていると次のテーマは蛙の解剖になっちゃうよ。 たった6人しかいなくても。いやそんな小さな集団だからこそ、意見を言うことができないらしい。初対面だしね。 結局強引に水をテーマに推す子が引っ張って、次のテーマは「水」に決まりました。 初回は様子見だったので、あまり危険な実験をせずに反応をみてみました。その判断は正解だったと思いますが、授業としてはグダグダで、めちゃめちゃ凹みました。 反省会 ☆つまんなかった。もっと実験をやるべき ☆驚きがないと、続かない ☆いきなり宇宙とか身近でない ☆マインドマップにこだわりすぎ。 ☆書くことは見たことを最初にしないと、思ったことを書くのは難しい。 これを踏まえて、次回は「水の三態」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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