2013/03/16(土)10:00
言っておいて良かったと思ったこと、間に合わなかったこと
1、欠席なしはそれだけで高い評価になる
2、先生に媚び売るより成績重視
3、部活は大事
1、欠席なしはそれだけで高い評価になる
クラス担任になっちまったのですが、一学期の最初に「とにかく学校に来なさい。他のことは後で考えるから。」と言い続けました。
推薦入試や就職では第一に「出席状況」が重視されます。担当してすぐに学校推薦基準と一年次からの出欠状況をつかみ、ギリギリラインの生徒さんに警告を出しました。幸い大部分の生徒さんは理解してくれて、出席状況は劇的に改善。(ほかのことは改善の努力を後回し)
やんちゃなクラスなので「学校に来い」としか指導しないクラス担任(私だ σ^-^);;)にはそこいら中から躾がなっていないと苦情が来ましたが、出席最優先の方針は今になって良かったと分かりました。
本当はほかのこともきちんと指導しないといけないし、大部分の先生はできるんですが。私はペーペーなので一つしか頑張れなかったということです。
服装や成績は後からでも改善が可能ですが(難しいけど)、記録に残っている欠席だけはごまかしようがない。休んでしまった結果は積算されていきます。取り返しがつきにくい。どうしても休んでしまった場合には進学して次の校種で頑張るしかない。
中学校で休んでしまったら、高校で頑張る。高校で休んでしまったら大学で頑張る。そうすれば多少の不登校傾向はチャラにできます。私は高校勤務なので、大学進学しない生徒さんには”今”頑張ってもらうしかないのです。
これ、娘にも同じことを言い続けたんですが、間に合いませんでした。現時点で出席状況はあまり芳しくない、もう風邪もひけないところまで追いつめられてしまっています。しまったなあ。できれば踏みとどまって高校で頑張ってほしい。
2、先生に媚び売るより成績重視
書く側になって気づきました。調査書で最初に書くのは成績・出席です。行動の記録など性格や意欲を書く欄もありますが。
しばしば「推薦だから先生のご機嫌をとっておこう」という態度が見られます。で、これを言うと困ることは承知ですが、行動の記録よりも成績・出席が優先されます。
なぜなら、行動の記録はいかようにでも書けるので客観性に欠けるからです。また教員の文章力の影響も大きい。受け入れる側も分かりやすくて客観的な指標で評価していい生徒を取りたい。不確定要因が多い行動の記録は優先順位がやや下がります。複数の候補者が同じ成績で横一列に並び、選ぶのに困ったときに初めて見る項目だろうと思います。
まあ・・・皆勤で、成績優秀で、性格が最悪で授業をぶち壊すという稀な生徒さんにはまだ会ったことがありません。いれば珍しすぎて印象に残るかもしれません。
ちょっと休んじゃった、もう少し成績頑張れ、性格はとてもいいよという生徒さんは結構います。そういう生徒さんだらけです。心をこめて行動の記録を書きますが、せめて学校に来てくれれば何とかできるのにと心配しながら書きます。
3、部活は大事
勉強は苦手だけど得意なものはあるよ、という生徒が欲しい!という学校さん・企業さんもいます。特技も公の記録に残る客観的な評価が必要です。
具体的には県大会、またはそれに準じる大会へ出場。権威ある賞を受賞など。そうすると実績が書きやすいのは運動部か吹奏楽部です。部活動を減らしている学校が真っ先に文化部を切るのは理由があるのですよ・・・・。
部活動以外で特技を書くのは難しい。組織の力は大きいのです。部活動を三年間真面目に続けた生徒さんは勉強が苦手でも、かなり、相当、もにょもにょ・・・苦手でも希望の進路の扉をこじあけはった。
これも間に合わなかったこと。娘は真面目に部活動に参加していますが、実績を書きようがない文化部です。まあせめてさぼらず楽しく頑張って欲しいと思っています。
これから中学校・高校に入る方。迷ったら、運動部か吹奏楽部に入ってください。経験なんかなくてもいいです。運動苦手ならば相撲とか空手とか陸上の投てきとか、個人種目で、競技人口が少なくて、インターハイに出られる部活動が狙い目です。