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2025.01.15
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カテゴリ:仕事と人間心理


映画にもなった、フランスの作家マルグリット・デュラスの自伝的小説「愛人」の中に、次のようなくだりが出てくる。


「女を美しく見せたり、見せなかったりするのは服ではない。念入りなお化粧でもなく、珍しく高価な装身具でもないことを、わたしは知っている」(清水徹 訳)


では、その、女を美しく見せたり見せなかったりするのは何か? 
持って生まれた美貌? 肉体美? それともコケティッシュな表情や立ち居振る舞い?


それらもあろうが、私は、1番の要素は
「自分に自信があるかないか」
だと思う。


遠い昔、知人の1人が私に言ったものだ。
「美しさとは自信である」。


具体例の1つとして、アメリカの第43代大統領ジョージ・ブッシュ時代に活躍したコンドリーザ・ライス元国務長官(写真。Public の、ありし日の一連の動画をあらためて見ると、それがよくわかる。


ライス元国務長官。失礼ながら、オカオだけ取り上げたなら、いわゆる一般的な美人の範疇には入らないと思う(あくまで個人的感想)。


ところが、スタイルやファッション・センスや立ち居振る舞いも含めた全体像はどうか。
圧倒的に美しいと感じる人がほとんどのはず。


特に、脚の見事さといったら!
長く、細く、膝から下の形など、芸術品である。
そして、恐らくは彼女もそのことを自覚していたからこそ、各国の首脳との会見では一通りの挨拶儀礼が済んでややリラックスしたところで、いつもながら脚を組んで、さらに美しく魅せたのだ。


こんな行為をさりげなくやってのける彼女は、強い自己肯定感(=自信)を持っているのではないか。
ホンマ、美人と呼ばれたかったら、化粧や整形の前に、まずは自己肯定やわ。
これはイケメン志願の男性も同じ。


とは言え、この自己肯定、なかなか難しいことではあるんだな。特に日本には「謙遜」なる「美徳」(?)があって自分の家族ですら他人に「愚妻」だの「愚息」だのとあらわすことがあるからねえ、、、。


私自身の体験に限って述べるなら、まずは小さな成功体験を積み重ねることから自己肯定感アップはスタートするんだけれど、、、まあ、そこは人それぞれだ。


ちなみに、マルグリット・デュラスは映画化された自作の「愛人」を観て、激怒したと言う。
原作を読めば、わかる気がする。
「愛人」と表題がついているけれど、あれは、実は家族関係、特に母親との関係をテーマにした小説だからだ。


映画は、そこのところの配慮が足りなかったね。





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最終更新日  2025.01.15 22:21:27
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