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2025.01.24
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「ダージリンは死を招く」(ローラ・チャイルズ 作、東野さやか 訳)

コージー・ミステリーと言うのだそうだ、こういうジャンル。
すなわち、小さなコミュニティを舞台とし、そこで暮らす素人が探偵となって事件の真相を解明していく形式を持つのが基本的な特徴で、かつ、過激な表現、例えば暴力や性的な描写は極力避ける、ハート・ウォーミングな推理小説。
アメリカはチャールストンでティーショップを営むセオドシアを主人公にしたこの小説も、ストーリーといい、登場人物のキャラといい、立派にそれに値するだろう。

(あらすじ)
アラサーのセオドシアは、歴史的にも価値ある街並みが残るアメリカ南部にあるまち、チャールストンで、美味しいお茶とスイーツを提供する店を営んでいる。
ある日、店も参加しているまちの伝統協会の企画「ランプライター・ツァー」(店で茶葉のテイスティングの講習を受けた後、チャールストンの古い建造物を見物しながら、セオドシアたちが出張して振る舞うお茶やお菓子を楽しむ)で、殺人事件がおこり、被害者と最後に接したセオドシアの店の従業員、ベサミーに疑いがかかる。
「あの子を助けなきゃ」
と、姉御肌のセオドシアは、自ら事件の真っ只中に飛び込んでいく、、、。

最後は、意外な結末。
「えっ、こんな人がこんなことで?」
と拍子抜けしてしまうくらい。
ぶっちゃけ、ミステリー要素は低い。

ただ、ストーリー展開と共に、珍しいお茶の数々と美味しく淹れるコツ、さらにお茶に合うお菓子までもが紹介されるので、お茶や甘いものに目がない人はとても面白く読めると思う。





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最終更新日  2025.01.24 08:55:45
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