まさしく!
先日「何でも鑑定団」を見ていたら、非常に高額な古い切手が出てきました。なんでも借金のかたに渡されたとか・・・。こんな時、大体はあまり価値のない物だったりするのだけど、今回は驚くほどの高値でビックリしました。鑑定士の方は、「世界で3組しか見つかっていません。そのうち二つは博物館にあり、あとの一つがこれです」と言われ、「欲しいという人が二人いれば、もっと高値で競り落とされる可能性はあります。でも、お金持ちで余っているお金を何か骨董・美術品を買おうかと言うとき切手は買わない物なんです。持っていても飾ったりして人に自慢できませんから・・・。本当に欲しいと言うコレクター・マニアが買うんです。食べる物も削って集める人のなれのはてなんです。」!!!まさに私の事だわ・・・・!!!と心で納得・同調。私はHPに載せている銀器を使って優雅に過ごしている身分の者ではなく、それこそ食べる物や着る物をけずって無理して集めてきたのですよぉ~。バリバリ、根っからの銀器好きマニアと言った所でしょうか・・・。コレクターと言うにはまだまだ知識も物も持っていません。でも、「これは!」と言う銀器に巡り会い、心臓の鼓動がドキドキと高鳴るのを感じるとき。また、押さえきれない感銘と衝撃を感じた途端に「どうやって手に入れよう?」と頭の中でくるくると算段してしまうのです。おたくですね(笑)それにしてもメディアや教室の影響は凄いと感じます。本やテレビ、教室で紹介され、マダム達の憧れとなった銀器はとても人気があって、どこでも大人気ですぐ売り切れてしまいます。色んなHPで、私も、家もとこぞって同じアイテムを買ってたり、優雅なインテリアを揃えてそれをHPで紹介したり・・・。不況はどこ吹く風でしょうか?それが悪いとは言いませんけど、なんだか注目を浴びる銀器が偏ってきているような気がしてしまいます。私は影響を受けるのが怖くて、銀器に興味が出て買い始めたときに、あえてそう言う本のたぐいは国内・国外問わず見ないことにしていました。最低半年以上は我慢していたと思います。純粋に自分が感動し、自分の心の琴線に触れるものだけを信じて集めてきました。それは本を参考資料にするようになった今も変わりません。最初に周りに影響されなかったのがとても良かったと思っています。それから、スプーン一本から小さな物、それから最終目標がティーサービスと言われている様ですが、私は出来ればその逆の方が本当は良いのでは?と感じています。ティーサービスは非常に高価です。なかなかすぐには買えませんし、決断もしにくいと思います。でも、ティーサービスが決まれば、おのずとあとのティーキャディー、ティーキャディースプーン、ストレーナーなどが選びやすくなるんです。ティーサービスと同じテイストや時代、デザイン、雰囲気を合わせていけば良いのですから・・・。好きな物を散発的に買っていくと、トータル的に見たときに会わないと言うことにもなりかねません。沢山買う財力のある人はそんな必要が無いのかもしれませんが、それが一番無駄なく数少なく銀器を揃えて集めていく近道だと思いました。私が最初に買ったのが、小さなポット。それからコーヒーポット、そしてティーサービスだったので。それでも私は最初こそアフタヌーンティーの為の銀器をと思って集めて行くつもりでしたが、だんだんマニア魂に火がついて、そんなことは二の次で買ってしまった物も少なくありません。ただ、英国銀器に絞ると言う制約だけは出来るだけ守るようにしてきました。なぜなら、そうしないとキリが無くなってしまうからです。果てなく良い物を求めてしまう・・・でもそんなに沢山買う財力も無い・・・。それなら英国銀器に絞って、それも極力紅茶の為の銀器に絞って買うようにしようと決めた訳です。その中で、ジョージフォックスなどの素晴らしいシルバースミスとの出会いや、無名であっても目を見張る様な仕事をしている銀器に何度も何度も出会ってきました。これからもそんな心高鳴る、心の琴線に響く銀器だけをコツコツと集めて行きたいと改めて思ってしまいました。どうぞ、ゆっくりとこんな私におつき合い下さいませ。