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カテゴリ:お天気
午後から菊間町の遍照院へ向かった。
途中、雪がちらちら降ってはいたが、主人と二人で色々な話しをしながらドライブを楽しんだ。 「去年は年明けからドカンと来たなぁ。お前も相当つらかっただろう?」 「そうねぇ、あの時は死にたくなっちゃったからね」 「でも、なんとか今日まで来た」 「ホントだ。苦労も年をとってからするのは勘弁して欲しいけど今ならまだ受けとめられそうね」 「ありがとう。離婚されても仕方ないと思ってたんだ」 「一人より二人の方が強くなれるでしょ?私そんなに薄情な女じゃないわよ」 それから主人は黙って運転していた。 遍照院へ着き、お参りをし、お守りを買い、その後、叔父の病院へ向かった。 高速道路は霙まじりの雨でフロントガラスはシャーベット状態になった。 「前が見えないよ」 主人はスピードを落としライトをつけて香川県へと車を転がす。 病院に着くと叔父は眠っていた。 叔母へのお土産に「山田屋のまんじゅう」を買っていった。 「痛み止めが切れると人が変わってしまうのよ。私もどうしていいか分からないくらいおろおろして・・・」 待合室で暫く話していたら叔父が目を覚ましたらしくスタッフが呼ばれていた。 「会っていって」 「いいかな?」 「喜ぶよ」 叔父は痩せていた。主人の顔色が変わったのが分かった。 叔父も気分が乗ったらしく政治の話、親戚の話、最近の情勢など話題は尽きない。 あっと言う間に1時間が過ぎた。 帰りの車中で主人が言った。 「叔父さん、痩せてたな」 「・・・」 「寂しいな」 また、霙が降りだした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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