素浪人ブログ

2007/02/22(木)15:00

ハリケーンがやってきた

風の詩(447)

アメリカからハリケーンがやったって来た。 「不都合な真実は」の絶対的真実を背景に来たのは元副大統領ゴア氏、 横田めぐみさんへ捧げる歌を両親にプレゼントしたのは、  ピーター・ポール&マリーの、ポール・スキートさんだ。  最後にやってきたのはネオコンの立役者チェイニー副大統領。  日本の近代史はアメリカとの不平等条約から始まった。  不平等を平等にするかの必死の歴史でもあった。  京都議定書を無視し、環境問題を無視してきたアメリカの元副大統領の突きつけた地球温暖化のもたらす「不都合な真実」に日本の総理大臣も如何にも感動したようなコメントであった。  20万人以上の人参加したワシントン大行進で「私には夢がある」とマルチン・ルーサ・キング牧師が演説した。バックグランドのように流れていたのは、ボブ・デイラン作曲でピータ・ポール&マリーの歌う「風に吹かれて」だった。そのピーター・ポール&マリーの一人、ポール・スケートさんが横田めぐみさんの為に作った曲を、両親に贈る為にやってきた。  影の大統領と言われるアメリカのチェイニー副大統領もやってきた。ユダヤ人実業家でネオコン最高の実力者チェイニー副大統領はイラク戦争の牽引車である。内外に吹き荒れるイラク戦争批判を交わし、更なる増兵を目論み、米軍再編を推進するチェイニー副大統領は、総理大臣はじめ何人もの閣僚と会談した。肝心の久間防衛大臣と会わない。アメリカのイラク戦争は間違っていた、とアメリカを批判した現役の防衛大事は、自衛隊から昇格した防衛省初の大臣である。数々の発言は物議を醸し、大臣としての資質も問われ続けてきた久間防衛大臣が、国際デビューする舞台はチェイニー副大統領が作った。同盟国の現役の大臣の堂々の批判はアメリカ合衆国に、隷属するだけの日本ではないと教えたかもしれない。防衛大臣として適切な発言であったかどうかは別にして、日米安保の枠の中で、ひたすら日米安保を唱えてきた日本政府が、始めてアメリカに間違いと言ったことになる。久間大臣の最大の偉業となるかもしれない。  アメリカである。  神と悪魔が常に共存する国である。  アメリカがやってきた。何時でもアメリカがやってくる。

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