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テーマ:心のままに独り言(9038)
カテゴリ:事件簿
「栃木県さくら市(旧喜連川町)で03年1月、事務所が全焼した放火事件で、非現住建造物等放火の疑いで逮捕された同市早乙女、自動車修理販売業、小林広容疑者(58)の妻(当時41歳)が今年2月、自宅で首をロープでつった状態で死亡しているのが発見された際、頸(けい)部にロープ以外の絞めた跡があったことが分かった。
小林容疑者は次男(当時7歳)と妻(当時41歳)にそれぞれ約8000万円と約9000万円の多額の生命保険を掛けていた。また、妻の死因に不自然な点があるほか、小林容疑者が04年2月に転落死したとされる次男にかけられた保険金を受け取っていたという。このため、県警は放火事件を追及するとともに、次男と妻の死についても小林容疑者から事情を聴く方針。【山下俊輔】」 「東京都足立区の民家で女性の切断遺体が見つかった事件で、同居していた元夫のNHK委託営業スタッフ、志賀耕二容疑者(47)が「捨てるか隠すかしようと思って遺体を切断したが、不安になったので自首した」と供述していることが分かった。共犯として逮捕された内縁の妻は、志賀容疑者と女性が住む家に4月に転居したばかりだった。警視庁竹の塚署は3人の同居が事件のきっかけになった可能性があるとみている。 調べでは、志賀容疑者と内縁の妻の人見朋子容疑者(34)はのこぎりなどを使って元妻の志賀美穂さん(40)の遺体を6カ所で切断。遺体は別々にビニール袋に包まれ、まとめてスポーツバッグに詰められていた。(毎日) 残虐な二つの殺人事件は、 身近な者をを殺すという共通性があるが、 事件そのものに関連性はない。 栃木県さくら市の事件は保険金をかけての妻子殺しで、 残虐性においては数ある殺人事件の中でも群を抜いている。 妻の自殺の不自然さは当然保険金も支払われるはずはないが、男児にかけられた保険金は受け取っている。 保険金殺人事件はいくつもあるが、そんな保険金殺人事件とは違う残虐性を感じる。元気に遊ぶ自分の息子を殺すことの残忍さはなんだろうと思う。 保険金殺人事件は大分県での車の転落事故による母娘3人の水死事件が始まりだという。その事件は物議を醸し、逮捕された同乗の容疑者は犯行を否認したまま死刑の判決を受け、控訴し却下され、さらに最高裁へ上告し八王子の医療刑務所で死んだ。 水中の車から脱出する危険な実験なども行われたが、決定的な証拠とはならず、日本の刑法並びに憲法を否定する判決だと一人で戦っていた容疑者は長い拘置所生活の果てに死んだ。 事件の真相はほとんど検察側によって解明されたと思われながらも、決定的な証拠とはならず、容疑者が真実を抱いたまま死んでいった。 その事件の複雑さに比べても、 栃木の事件は単純な構図であり、 明確な事件性をはらんでいる。 二つの事件に共通するのは高額で不自然な保険金である。 報道される現場の状況などからの素人判断でも、 奥さんの自殺はあり得ないし、 凧揚げに夢中になっての転落とする息子の死も違和感がある。 NHK集金人の妻を切り刻んだ事件も不可解な事件だ。 ひとつ屋根の下に一人の男と二人の女が生活する。 そんな中での妻きり刻み事件である。 近年、死体の切り刻み事件は多くなっている。 そんなことができる精神性は理解しがたいが、それが猟奇事件である。自分の妻を切り刻むときの心模様はどうだろうと思う。恋人の切り刻みも同じであるが、その行動への精神的な葛藤はないのかもしれない。目の前の死体の処理だけが最大の関心事になり、自分が殺した妻であり恋人だという事実も意識から消えているかもしれない。 死体の処理以外の意識は消えて、無意識に近いしたい処理という強迫観念に左右されるのが、死体のきり刻みだろうと思う。 それにしても、奇妙な事件であるし、奇妙な生活様式である。 三人の関係は宗教的なものではと指摘する声もあるが、そうでもなさそうだ。 同居する元妻を内縁の妻と二人で切り刻む構図は想像を絶する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.15 09:43:23
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