素浪人ブログ

2009/03/07(土)11:57

高速道路値下げ始まる

風の詩(447)

 晴れている。すっきりと晴渡ってはいないが、晴れている。気温は明らかな春で、海岸部の防風林の中の遊歩道では、小鳥たちの囀りが耳朶に心地よく響きであった。梅の花と早咲きの桜が同じ色で可憐さを競うように咲き、更にボケの花が重なっている風景を見ると、春の盛りである。  晴れている。すっきりと晴渡ってはいないが、晴れている。薄霞を感じさせるのは明らかに花粉で、山肌には花粉が張り付いているようで目がむず痒くなってくる。暗さを感じさせる黒ずんだ感じの常録の山肌に若芽の模様が浮き上がり、これから始まる変化の階に、萌える春の盛りを感じる。  晴れている。すっきりと晴渡ってはいないが、晴れている。薄霞を感じさせる3月7日の空は花粉に満ちているようで、さらに黄砂も混じっているようで気が重くなる。定額給付金の支給も一部の地方で始まり、高速道路値下げが現実に動きし、景気対策の具体的な動きが始まったような3月7日だ。  何時になるのか景気対策、そんな思いの人は多いと思うが、定額給付金もどうにかこうにか決まリ、高速道路料金の引き下げも具体的に動き出したようだ。高速道路の完全無料化が最も望ましいに決まっている。しかし、そんな理想論にかまってはいられない。夢見る余裕などないのが現実である。民営化された実感もない高速道路の初めての値下げの試みである。当然のように条件の色々ある。それでも、一部分の料金引き下げに踏み切る。値下げの声が聞こえただけでも、儲けものと言った程度の値下げであるが、値下げには違いない。高速道路の値下げは、定額給付金と並ぶ麻生内閣の景気対策の目玉であった。発表した時の麻生総理大臣の世界最速の景気対策と力説した表情が思い出されるが、その後のスピードは遅かった。その、高速道路料金の引き下げが具体的に動き出した。今月の20日から部分的に実施される見通しとなった。  全高速道路の同時実施ではなく、一部の高速道路で始まり、休日は上限1000円で高速道路乗り放題と言うこになるのだ。本州四国連絡橋とアクアラインは20日から、阪神高速道路は28日から、首都高速道路は29日から、と実施開始日はまちまちだが、兎にも角にも始まった。ETC装着車が条件だから、ETCの普及は一気に進みそうだ。見事なまでに絶妙なETCの普及作戦である。更に、12日から新たな助成金がでる様になったと言う。自動車が5250円でオートバイが1万5750円の助成金だ。取扱店も大幅に増え全国一万以上の店で取り扱うと言う。  高速道路値下げのややこしい条件がなくなり、トラックなどの営業車も景気対策の恩恵に預かれるようにして欲しいものである。1000円上限の乗り放題は魅力がある。条件を把握しなかれば利用できないかも知れないが、それでも1000円が上限である。他には、高速道路会社の独自策で、インターを出て用事を済ませて、再度の同じインターから元の券で乗る事が可能な高速道路もあると言う。一旦、高速道路を降りても、同じ券が使えるわけである。 高速道路を走る事のない人には関係ない料金値下げだが、関係ない人はいないわけで、値下げは誰でも歓迎する。ややこしい条件のない、何パーセント値下げが望まれが、何はともあれ、値下げの声だけでも、何となく不況の風が遮られたような感じがしてくる。値下げは効果的な景気対策だ。  晴れている。すっきりと晴渡ってはいないが、晴れている。薄霞を感じさせる3月7日の空は花粉に満ちているようで、さらに黄砂も混じっているようで気が重くなる。気温は上がり花々の彩りに野も山も街も鮮やかな春の装いに変わり、小鳥の囀り負けじと地虫の声が足元から響いてくる春の盛りだ。  

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