2011/02/16(水)08:01
鳥インフルエンザが紀伊半島にもやってきた。
空を飛ぶ鳥に国境はない。
何処にでも自由に飛んでいける鳥が運ぶ鳥インフルエンザ。鳥から鳥へのインフルエンザの感染防止は簡単ではない。地球規模の予防の知恵が必要なような、とりインフルエンザの拡大は、飛べぬ鳥、鶏の大量処分へとつながる。
今更分かりきったことを、だらだら書くわけは、近くまでと鳥インフルエンザがやってきたからだ。紀伊半島にも鳥インフルエンザがやってきた。海岸に遊ぶ鳥たち、山裾を舞う鳥たち、そして、川の中の由の枯れ枝の中で春を待つ小鳥たちにさえ、鳥インフルエンザの疑いを持つ。
和歌山県の養鶏場で鳥インフルエンザが確認され、12万羽を殺処分されると報道された。隣町の三重県紀宝町でも、鶏の大量死があり、鳥インフルエンザと確認されたという。愛知県まで来ていた鳥インフルエンザが、紀伊半島に下ってきた。
そんな報道を見るが、どこかともなく聞える鶏の声さえ、鳥インフルエンザイにかかった鳥の鳴声のような気がする。ガアガアと、疎ましい鳴声のカラスは、鳥インフルエンザを意識的に媒介する悪鳥のイメージだ。
家畜の伝染病は、全て殺処分で解決するから厄介だ。予防法はあるにはあっても、一旦発生すると感染力に獣医学が対処不能となる。予防薬はあるにはあっても、感染力を抑えることは出来ない。
そんな分かりきったことを、だらだら書くのは、
近くまで鳥インフルエンザがやってきたからだ。
毎朝、何処からともなく、時を告げる鶏の声さえ、
鳥インフルエンザの為に聞えなくなりそうな不安に、
ガアガアと、耳障りな鳴声のカラスは、
鳥インフルエンザを運ぶ悪鳥のイメージが付いて回る。
口蹄疫の牛も、インフルエンザの鳥も、大量の、いや、感染可能な地域全ての殺処分で対処するしかない。悲劇としか言いようがない対処方法しかないのが現在の獣医学であり、現在の人間の力である。そんな分かりきったことをだらだら書くのは、鳥インフルエンザの恐怖が近くに迫ってきたと感じるからだ。
大量の殺処分。
解決法がそれしかないと、
分かってはいても、
殺処分は恐怖の言葉であり、
悲劇の言葉である。