沼への距離
私は大まかな分類でいうと昔から文房具沼周辺の住人でした。沼に浸かってはいません。今は画材沼の周辺の住人に仕上がりつつあります。湿地を好む植物的なもの?数ヶ月前、いつもの画材屋さんでパステル色鉛筆を試し書きして、いけない物を使ってしまった…私はそう感じて、後ずさりして帰りました。とてもいい感じの描き心地だったんです。しばらくは何事もなく過ごしていました。フリマで見ては、ため息をつく程度で過ごしました。でも、結局、忘れられなくて、吟味したダーウェントの青を一本買ってしまいました。パステル色鉛筆はスタビロの方が有名で人気があるかも。パステルはDAISOでも多分、良いと思うのだけど。私は使いやすいのが欲しかった。沼の周辺住人が沼の淵を歩いていたら、足を滑らせたり、落とすことは良くあるはず…。こうやって空を塗るために便利だと思って買って、実際、すごく便利だったので、買って正解。パステル色鉛筆を寝かせて色を置いて、コットンかティッシュで伸ばす。背景塗りに便利かも。広がりすぎたら消しゴムで消せます。コットンかティッシュで伸ばすだけなら薄く色がつきます。紙の凹凸に色の粒子が入り込んだ分だけ残るのだと思います。空をふわっと塗る目標を叶えた私は夕日や夜空という口実を作って沼への距離を縮めるのでした。