096302 ランダム
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独り言ポツリ

独り言ポツリ

その4

私は高校の頃バイトをしていた。
また頭を下げ、何度も殴られ、何度も揉めた後だったけど。
父の知り合いの理・美容室だった。
一年くらい勤めただろうか。
私はくせっ毛。今は縮毛強制をかけているからストレートだけど、
その時はそういうことを許されなかったし、
お金もなかった。おこづかいがなかったから。
そこで一生懸命働いて、給料日には、
近くのスーパーで弟や妹のために、ジュースやお菓子、アイスなど。
親のために、果物類を毎月買って帰っていた。
給料は、バイトのない日にも、親のために使われてた。
「アイスかってこい」
「スイカをかってこい」
お金は、私。。

ある日、私のあまりの見た目に、
マスターが縮毛強制をすすめてくれた。
その時のバイト代3万弱?でかけてもらった。
サラサラになって、コンプレックスがひとつ減ったこと、
とてもうれしかった。
かえってすぐ父親に報告した。
何も言われなかった。
でも母が父に入れ知恵をしたのか、
その後、また暴力。
「ストレートでもパーマはパーマだろ!
 学校から呼び出されても行かないぞ!」などといいながら、
髪を引っ張り、引きずりまわされた。
その場で、バイト先に連絡された。
もうそこでは働かせないと。
残りのお金でケータイを払っていたので、
バイトの収入がなかったときは、親に借金をしていた。
毎月六千円。
少しの貯金をくずし、就職までなんとかのりきった。

そういえば、服を買うときだって、
何かと文句をつけ、暴力をふるわれていた。
親の選ぶ服。親の気に入る服でなければならなかった。
一番おしゃれをしたいときに、できなかった。
精一杯の反抗。ルーズソックス。細い眉。ミニスカート。
高3の最後は無断欠席もあったっけ。
もう狂いすぎていて覚えていないけれど。
服を買うために5000円とか3000円を握り締め、
どれが親に怒られなくてすむのか
ずーっと悩んで買った服を、いきなり帰ってから怒られたりした。
アジアンテイストなロンスカだっただけなのに。

父親は不倫をしていた。
スナックのフィリピン人。
毎日のように店にいっていた。
誕生日にもらったトレーナーを自慢げにしていた。
さすがに母親の前では着れないと判断したのか、
弟にあげていた。結局私がもらったんだけれどね。
クロムハーツっぽいトレーナーだったから。
いつもいつもフィリピーナと電話していた。
その人から電話がくると、父親はかたことになった。
すぐ分かった。
そして、いつもいつも
「あの子たちはえらい。お前らなんかよりえらい。
 親のために働いてるんだ」
けなしていた。自分の子を。

つーか、親のために働くなら、
夜の仕事じゃなくてもできるだろ!といつも思っていた。
比べられたほうはたまったもんじゃない。
ほかの女に鼻の下伸ばして、
自分の子には暴力ふるい、
お金もわたさず、スナックに使い、
どんな親だよ。まったく。
最低だな。DQN。


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