その4私は高校の頃バイトをしていた。また頭を下げ、何度も殴られ、何度も揉めた後だったけど。 父の知り合いの理・美容室だった。 一年くらい勤めただろうか。 私はくせっ毛。今は縮毛強制をかけているからストレートだけど、 その時はそういうことを許されなかったし、 お金もなかった。おこづかいがなかったから。 そこで一生懸命働いて、給料日には、 近くのスーパーで弟や妹のために、ジュースやお菓子、アイスなど。 親のために、果物類を毎月買って帰っていた。 給料は、バイトのない日にも、親のために使われてた。 「アイスかってこい」 「スイカをかってこい」 お金は、私。。 ある日、私のあまりの見た目に、 マスターが縮毛強制をすすめてくれた。 その時のバイト代3万弱?でかけてもらった。 サラサラになって、コンプレックスがひとつ減ったこと、 とてもうれしかった。 かえってすぐ父親に報告した。 何も言われなかった。 でも母が父に入れ知恵をしたのか、 その後、また暴力。 「ストレートでもパーマはパーマだろ! 学校から呼び出されても行かないぞ!」などといいながら、 髪を引っ張り、引きずりまわされた。 その場で、バイト先に連絡された。 もうそこでは働かせないと。 残りのお金でケータイを払っていたので、 バイトの収入がなかったときは、親に借金をしていた。 毎月六千円。 少しの貯金をくずし、就職までなんとかのりきった。 そういえば、服を買うときだって、 何かと文句をつけ、暴力をふるわれていた。 親の選ぶ服。親の気に入る服でなければならなかった。 一番おしゃれをしたいときに、できなかった。 精一杯の反抗。ルーズソックス。細い眉。ミニスカート。 高3の最後は無断欠席もあったっけ。 もう狂いすぎていて覚えていないけれど。 服を買うために5000円とか3000円を握り締め、 どれが親に怒られなくてすむのか ずーっと悩んで買った服を、いきなり帰ってから怒られたりした。 アジアンテイストなロンスカだっただけなのに。 父親は不倫をしていた。 スナックのフィリピン人。 毎日のように店にいっていた。 誕生日にもらったトレーナーを自慢げにしていた。 さすがに母親の前では着れないと判断したのか、 弟にあげていた。結局私がもらったんだけれどね。 クロムハーツっぽいトレーナーだったから。 いつもいつもフィリピーナと電話していた。 その人から電話がくると、父親はかたことになった。 すぐ分かった。 そして、いつもいつも 「あの子たちはえらい。お前らなんかよりえらい。 親のために働いてるんだ」 けなしていた。自分の子を。 つーか、親のために働くなら、 夜の仕事じゃなくてもできるだろ!といつも思っていた。 比べられたほうはたまったもんじゃない。 ほかの女に鼻の下伸ばして、 自分の子には暴力ふるい、 お金もわたさず、スナックに使い、 どんな親だよ。まったく。 最低だな。DQN。 ジャンル別一覧
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