フロリダより、愛を込めて! 全盲の娘の子育て日記。

16歳の夏の手術 3

切開はしなかったと言っても、
翌日にはハイドロジェル・エクスパンダーも水分を吸い取って大きくなったのでしょう、
両目は赤くパンパンに腫れています。
流石に痛いらしく、手術後の2-3日は、鎮痛剤を飲みながら
家でごろごろの生活でした。

3日目、4日目と日が発つごとに、痛みも薄くなり、
まぶたの膨れ具合も、心なしか広がりは止まったような、、。
このまま、エクスパンダーが4-6週間、飛び出さずに入っていてくれることを期待。
痛みが消えると、6日目にはかゆみが出てきました。
10日目ぐらいになるとかゆみもなくなり、
しかし、、、
あれあれ、、右目のまぶたを縫いつけている糸の
隙間が段々と広がって行き、
中のハイドロジェル・エクスパンダーも見えて始めました。
糸が切れたのかどうか、目の半分まで中が見え始め
あわててドクターに診てもらうことになりました。

解ってはいましたが、
ドクターとしても、縫い直す事も出来ず、
薬を塗る時もこすらないように、
刺激しないように、そっとして、なるべく長く入っているようにする。
そう言われて、帰って来ました。

そして、2週間目には
とうとうプリン!とエクスパンダーが飛び出してしまい、
半球のボタンの様に
目の中の粘膜に糸でくくりつけられた状態にでぶらさがっています。

ドクターから受けた指示の通り、
家のはさみを消毒して、
糸をチョキンと切ってボタンのように縫い付けてあったエクスパンダーを外し、
ついでにまぶたのふちに残ってぶら下がっている糸も
ピンセットで取り外し、、、
外すなり、ミッシェルは気を失いそうになって、
その場にしゃがみこんでしまいました。
痛くもなんでもなかったそうですが、
糸を切るときの感覚が、気持ち悪かったそうです。

左目は、気持ち膨らみが少なかったの為か、
または、糸がかなりしっかりと縫い付けてあった為か、
4週間程、中に納まっていました。

気になる結果ですが、手術後、特にしたまぶたが広がり、外に少し出てきたようです。
上まぶたに関しても、時折、二重になったりしています。
まだ、寝るときに目をつむるまでにはいきませんが、
ドクターも、効果がでたので、
時期を見て、さらに大きなサイズ(今回使ったサイズは0.5mlです)の
2.0mlをドイツの製造元に特注して試して見てはどうかと勧められ、
大掛かりな手術では無いし、体への負担も大したことは無いし、、
さらなる効果を願って、
もう一度だけ、11月上旬に治療を試みることになりました。

ドクターも、
次回は、まぶたを縫い付ける方法も
もう少し工夫して、別な方法を試みるとの事。
ドクターにとっても、16歳という大きな子供への
ハイドロジェル・エクスパンダーの治療は
初めての試みでした。
赤ちゃんにしても、長く収まっているケースもあれば、
すぐに飛び出てしまったケースもあるそうです。
こればかりは、やってみないと解らないようです。

治療中の注意としては、
こすらないこと。(これはミッシェルの場合、問題ありませんでしたが、
赤ちゃんなど、まだ良く理解できない年齢のお子さんの場合は、
こすらないようにする注意が結構、大変なようです。)
こすると糸が切れたり、縫い目が裂けたりなどの
問題があるそうです。
2週間は水泳などしないこと。などで、
1週間ほど、朝晩に抗生物質のクリームを
縫い目のところに塗るぐらいでした。

トラブルと言えば、、
ハイドロジェル・エクスパンダーが外れた後、
また、すぐに義眼を入れ始めたのですが、
1週間もすると、左目から出血。
中をみると粘膜はかなり赤く、
エクスパンダーを縫い付けてあったところに
ポツリと何か出来ているようなのです。

「痛くて義眼をいれられない、、。」と訴える娘を前に、
何も出来ない無力な私の気持ちは、
とても複雑でした。
何故ならば、良かれと思って娘に勧めた手術の結果、
目の中に傷が出来、
そして、目が腫れて義眼も入らず、
このまま、炎症がひどくなったら、
私は何と娘に詫びたらよいのやら、、。

そう考え始めると、抑えようと思っていても、
やはり不安の芽がにょきにょきと伸びてくるのです。
さらに1週間後に予約がとれ、
それまでは、以前にいただいた目薬をつけるようにと指示を受け、
どうか、大したことがありませんように、、と
祈る日々。

幸いにして、5日も義眼を外して目薬をしていると、
赤い腫れも消え、診察の頃には義眼も入るようになり
ほっとした次第です。
ドクターの診察では、勿論切開したわけではないから、
傷も見えないし、、、
多分、かさぶたか何か、、ちょっと跡が残っていたのでは、、
全く心配いりません。良くある症状です。
との説明でした。
幸いにして、現在も何も以上は無し。

やれやれ、やはりどんな治療でも、
体をいじるという事は、勇気のいることです。
でも、少しでも良い方法があればと試してやりたい、
思う気持ちも、親心ですよね。

次回の手術の様子は、結果が見えたら、
追ってお知らせしますね。





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