フロリダより、愛を込めて! 全盲の娘の子育て日記。

2005年アイキャン・ミーティング(4)

2005年4月2日投稿、アイキャン・ミーティングへ行って来ました。

さて、おしゃべりに花が咲いた昼食もあっという間に終り、
皆の緊張も一気にほぐれ、
カフェインの入ったコーラを片手に、午後のセッションの始まりです。

午後の一番バッターはフィラデルフィア子供病院の眼科の、カトウィッズ先生です。 先生には96年アメリカに引っ越した当時、ミッシェルも一度診察を受け、その時は、でん部の脂肪を目の中に移植して、骨を刺激してスペースを広げる手術をすすめられました。 (ミッシェルはこの手術は受けていません。)

8年前に診察室でお会いした難しい表情のカトウィッズ先生の印象とは違って、
ステージに立った、背広姿の体格の良いカトウィッズ先生は、
親たちを前に、終始笑顔を絶やさず、とても優しい印象を受けました。

以下、カトウィッズ先生の説明で私の印象に残った事を、書きたいと思います。
先生の講演のノートを入手した訳では無いし、
私は医学用語の翻訳者でもないので、
かなりあいまいな表現もありますが、
アメリカではこのような事が行われていると言う一例として、読んでいただけたらと思い、あえて書く事にしました。

カトウィッズ先生の説明によると、
義眼を入れるため、又、より自然な目にする為の方法は、
瞼の幅や瞼自体を広げる処置と、回りの骨を刺激して骨の成長を促し、、そのスペースを広げると共に、顔全体をバランス良く、つまり目の位置だけ顔の幅が狭くなったり、目がくぼんだようにないようにする処置と言う、
両面をカバーした治療が大切だとのお話でした。 

瞼を広げる方法は、義眼師の先生の話でも、
コンフォーマーを使う方法が主流のようで、
この他に最新技術のハイドロジェル・ソケット・エクスパンダーを使う方法があるそうです。

又、眼球があるところのスペースを広げるとともに、骨の発育を促する方法には、
コンフォーマーの他、
でん部の脂肪を移植する方法、
プラスチックやサンゴを加工した材料などで作ったボールを埋め込む方法、
先述の、ハイドロジェル・オービット・エクスパンダーと言うものを埋め込む方法、
その他、があると話していました。

先生が現在一番画期的な方法として注目しているのが、このハイドロジェルと言う素材を使ったエクスパンダーだそうです。

これは、ドイツのルドルフ先生が開発された方法で、簡単に説明すると、
ハイドロジェルで出来たコンフォーマーをある期間、目の中に埋め込むと、その素材が体液を吸収して、目の中で膨張し、スペースを広げてくれるというものだそうです。

カトウィッズ先生は3-4年前にドイツで開かれた会議に参加した時に、このルドルフ先生とハイドロジェル・エクスパンダーに出合い、この方法に注目し、ルドルフ先生から学んで、現在はアメリカの無眼球・小眼球の子供の治療を施しているそうです。 

アメリカでは2003年の秋に、政府の認可が降りたばかりの新しい技術で、
まだ、国内のドクターの間でもそれ程は広がってはいない様子です。
しかし、この方法によると、埋め込んで1週間もするとはっきりとした効果が見られ、実際に、この治療を1年ほど受けている2歳になる小眼球のお子さんの場合、眼球のある2歳児の子供と同じぐらいの目の幅が出来たとの事例もあるようです。

この方法の画期的な点は、短い期間で目のスペースを広げられる事の他に、球状のエクスパンダーhttp://www.iopinc.com/surgeons_and_medical_professionals/osmed/tech_data_orbit.asp
を入れることで、骨の発育を促し目のスペースを作ると同時に、その上に半球型のエクスパンダー http://www.iopinc.com/surgeons_and_medical_professionals/osmed をおいて瞼を縫い付けておく事で、瞼や目の幅を広げる両方の治療が可能な点だそうです。

カトウィッズ先生の説明の中では、将来的に子供が成長した時に瞼の機能などに問題が起こるかどうかといった点は、ふれていませんでしたが、実証例を聞く限りでは、無眼球・小眼球の子供にとっては、将に奇跡のような効果的な治療方法だという印象をうけました。

カトウィッズ先生の講演の後は、
視覚障害児用のいくつかのワークショップが開かれ、
それぞれ、親たちは、自分の子供の年齢の応じて、
興味深いワークショップに参加していました。

5時になり、
興味深い話題で一杯のワークショップも終了。
それぞれ、ホテルの部屋に戻り、
夕方7時からの夕食会の前に、
ちょっと一休みです。

続く、、、。


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