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2007年01月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
2007年が始まり、2週間ちょっとのホリデーを楽しんだ後、
今日から、立盲学校は後期の授業が始まりました。
相変わらず、前日までは、長い休みの後の登校に気が重い様子でした。

しかし、今朝は気持ちも軽やかそうに、
スクールバスに乗り込んで行きました。
この冬休みのゆとりの時間の中で、
娘も、またエネルギーと勇気の充電が出来たようです。

さて、今日は昨年の末に受けた、ハイドロジェル・ティシュー・エクスパンダー
の2度目の治療のご報告です。

夏の手術で、特に下まぶたに効果が見られたので、
再度、さらに大きなサイズのエクスパンダーをまぶたの中に入れ、
上まぶたと下まぶたの拡張を試みました。

夏の手術では1.5CCの半球のエクスパンダーを使いましたが、
今回は、このドイツ製のエクスパンダーのアメリカでの代理店をしている
IOP Incの社長さんにお願いして、
娘用にと2.0ccを特注してもらいました。
(ご参考までに、
この治療はアメリカでは認可を受けているので、
普通の手術同様、私達が使っている健康保険では
大半をカバーしてもらえます。)

2度目の手術でもあり、娘も私達も手術前・手術後の手順にも慣れ、
ドクターも、今回はすぐにエクスパンダーが飛び出さないようにと、
目じりを縫いつけた上から、
さらに、ボルスターという、細いストローのような
1.5cmぐらいのプラスチックを両方のまぶたのはじに乗せ、
その中を糸を通して、上まぶたと下まぶたを縫い合わせる
という手法をとってくれました。

手術は月曜日の朝だったので、
エクスパンダーがかなり膨張して痛む2日間は
学校を休み家で休養することにしました。
さて、人間の気持ちはこうもジェットコースターのように
あがりさがりするものかと思うほど、
手術の翌日から、私の心配・苦しみがまた、
始まったのです。

人間、頭では
「毎日、心を静かに、平和な気持ちで暮らしたいものだ。」
と思ってはいても、
実際に、自分や愛する者の身に災難がふりかかったり、
また、計画通りに事が運ばないと、
どうしても、心が乱れるものですね。

今回は、手術の翌日には、右目のボルスターを止めていた糸が、
きれいに解けて、びよ~んと垂れ下がっているではありませんか。
元々、こういう事態にあわてる性格の私は、
「長い準備をした末に、受けた手術。
大きなエクスパンダーを入れた事で、
まぶたがひっぱられすぎて、
すぐにエクスパンダーが出てきたら、元も子もないわ!」
と病院にすぐに電話をいれました。

こんな時素人の考える事は、、、
(こんなことを考えるのは、私ぐらいかもしれませんが、、)

「遠い病院までドライブしていくよりも、
いっそのこと、家にあるスーパーグルーで糸をプラスチックにくっつけてしまおうか、、。」

その事を正直に看護婦さんに相談すると、
「オー!ノー!そんなことしちゃ、だめよ。
他のドクターに見てもらえるから、明日の朝、いらっしゃい。」
とあっさりと否定されてしまいました。

素人目にはどうみても、結びなおす事など不可能としか思えない程の
ほどけた短い糸を見つめ、
「あ、、また、手術をして縫い直しなんていわれたら、どうしようか、、」と
娘の気持ちを考えると意気消沈、
翌朝、学校へ行くのを遅らせて、
渋滞の中、病院へとハイウェーを飛ばしました。

さて、病院に着くと、別なドクターがすぐに診てくれ、
「フム、フム、大丈夫、糸を結びなおしましょう。」と
手術用の先のとがった、ピンセットとはさみを取り出し、
短い糸を上手に操って、糸の結びなおしに取り掛かりました。

両方の糸を持って、普通に結ぶ事が不可能な短い糸です。
私はそのドクターの糸の結び方に、非常に感心しました。

まずは、長めの糸をピンセットでつかみ、
ピンセットを上手にこなして、輪をつくります。
これが、本当に2ミリぐらいしかない小さな輪。
次に、片方のピンセットでその輪をつかみ、
反対側の手で持った、別の細いピンセットをその輪の中をくぐらせて、
もう一方の短い糸をつかみ、ひっこぬき、
輪をくぐらせて、、、つまり、結べちゃうわけです。
最初に輪を作ってくぐらせる所が難関ですが、
その後は、いたって簡単に同じ事を
3度ぐらい繰り返し、
はい出来上がり。

と言っても、痛がってまぶたが動いてしまうミッシェルを相手に、
何度も何度もやり直して、
結ぶ作業は20分ぐらいかかりましたが、
スーパーグルーも使うことなく、
また、再手術をすることもなく、
糸は元通りに結ばれ、
やれやれ、ほっとしたのです。

こんな時、多くの親は、
「いいよ、いいよ、今日も学校やすんじゃえ。」というかもしれませんが、
休めば休むほど、宿題がたまり、
夜中の1時過ぎまで起きて宿題をこなす娘の姿を思うと、
「さあ、よかった、よかった。学校へ行こう!」
病院から学校へ向かいました。

こんな時、一番つらいのは、
遠くまでとライブする母の私では無く、
痛い治療を受けながらも、
「目が無いこと」を多少はうらみながらも、
あまり好きではない学校へ行き、
授業を受ける本人であります。
車の後ろの席に座る、その彼女の口から出る言葉は、愚痴ばかり、、、。

彼女の気持ちを考えながらも、
励ます方の私も、
なかなか止まらない愚痴に
だんだんとイライラしてくるのでした。

気がつくと、道の遥か前方を信号も無いのに
黒い人影が横断しようとしているのです。
ふと我に返り、
「あ、危ないわね、あの人、
信号でも無いのに、のろのろ歩いて渡ろうとして。
渡るなら走って渡って~。」

と思うや否や、、
一瞬にして、通り過ぎたスピード制限の標識と
自分が運転している車のスピードメーターに目をやると、
その人影が、
実は私の車を止めにかかる、
スピード違反を取り締まるポリスの姿であることに
気がついたのです。

時すでに遅し、、
私は道端に誘導され、おまわりさんから
しっかりとスピード違反のチケットを、
生まれて初めて、うけとる羽目になりました。
なにか、大きなミスをとがめられたようで、
いやなものでした。
それは、娘の心にいらついた私の心を
とがめられているようでもありました。

話はそれましたが、母親はついつい子供のことで
頭が一杯になり、注意散漫になるものです。
皆さんも、ハンドルを握っている時は、
くれぐれも、心配事に心をとらわれすぎないように、
ご注意ください。
私も事故にいたらずに、幸いでした。

続く。










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最終更新日  2007年01月27日 12時38分55秒
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