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カテゴリ:鉄道
マヌ34は、暖房車です。暖房車は、蒸気暖房用の蒸気を発生させるためのボイラーを積んだ車両のことです。車両表記「ヌ」は、「ぬくめる」や「ぬくもり」が由来という説があります。 マヌ34は、1949年から1950年にかけて29両が制作され、東海道本線で使用されました。その後、中央本線や北陸本線に転属し、1972年(昭和47年)まで稼働していました。 蒸気機関車が牽引する列車の場合は、蒸気機関車が発生した蒸気の一部を配管を通じて客車に流すことが出来ましたので暖房車の必要はありませんでしたが、無煙化が進み、蒸気を発生する装置が付いていない電気機関車やディーゼル機関車の登場に伴い暖房車が必要となってきました。 当時日本を占領していた連合国軍最高司令官総司令部は、暖房車の新製を認めなかったので、改造名義で既存車の資材を流用して暖房車を作ることとなりました。 マヌ3413は、当時休車中だった2120形蒸気機関車の2171(1903年ノース・ブリティッシュ・ロコモティブ社グラスゴー工場製)のボイラーや無蓋車の台枠や連結器等を流用して1950年に制作されました。1971年に廃車となっています。 なお、暖房車は、燃料に石炭を使っていますので、電化路線でもトンネル通過の際に窓を開けていると、暖房車から出る煤が入ってくる事がありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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