「わかる」と「できる」の違いをきちんと説明されている場合、テストの得点は「できる」証拠。再現性ができたということになります。インプットとアウトプットで説明する場合もあります。
しかし、「わかる」という状態にも実はいくつかのレベルがあります。
「わかる」レベルを知り、限られた受験勉強期間でわかるレベルを少しでもあげるべきか、最低限で押さえるか。全部を深いレベルで押さえようとするとパンクしてしまう場合もあります。この話は親として頭の片隅に置いて必要に応じて子どもの「わからない」に対してアドバイスいただければ幸いです。
基本は「全て」において深くわかる必要はありません。
子どもが新しい知識に向き合うときにわかるのレベルで以下のどれを目指すかということです。
①子どものある教科を想像特定してください。初めて塾やテキストに出てきた単元があるとします。
レベル4自分の右に出るものはいないくらい網羅し、深い知識を持っている(超わかる)
レベル3・学びはじめではあるが、自分の言葉である程度は説明ができる(わかる)
レベル2うろ覚えではあるが、似たような感覚や体験をしたことがある(知ってる)
レベル1にわか知識である(初めて見聞きした)
受験勉強では子どもの必要性に応じ、このレベルまで理解するという目標と行動を行うということです。すべての知識を深くできることは難しいですのである意味自分への謙虚さも必要です。目指すべきレベルを使い分けることをお勧めします。
・算数が苦手な子には大問3まで100%正答率を目指す。大きな意味でのレベル2
→言い続けていれば、成長に伴い、1.2個失点するくらいまでには必ずなります。
・国語が苦手な子には漢字と語句、文法の正答率を高める。
→文章の難度が大人向けに近づくほど、読み書きするスピードがあがります。
→漢字の読みは書きは80%に設定するといいです。70%くらい継続すれば過去問も得点できます。
※ただし、都道府県名は漢字で4年生のうちまで書かせてください。自信がつく武器をもたせることです。(もちろん、1.2個書けなかっとしても、それを責める必要はないです。小さな意味でのレベル4です)
②他者の事情や心理を「わかることはできない。」と認識すること。しかし、想像力を駆使してわかろうとする姿勢があること。
他者との関係を築くうえでも、問題作成者の問いに答えるでも同じことです。
・子どもがピンとこなかったら以下のように説明してあげてください。
例えば、他人の失恋や、死への悲しみに寄り添う場面に出くわします。安易に「わかるよ」と言っても言われた本人にとっては無神経です。だから、「あなたの本当の気持ちは理解できないけれども、想像することはできる」という姿勢で接してあげるようにしよう。
■オススメ本
・学生、新社会人に学んでほしい、チームで「目標」を達成するための方法論がわかる小説。
高校生たちのひと夏の挑戦を通して、学生・新社会人に伝えたい。目標を見える化し、チームで達成することの大切さがわかります。カレーが食べたくなる本ですので親子でカレーを作るのもいいですね。
夢を叶える イメージマップの創り方
・地理を学んだあとに読んで欲しい本。
毎日ずっと続くことは食べること。農業の面白さがわかります。畳も農作物で小4でたいていの子どもは学んでいますので読書として気軽に真面目に文字を追うことができます。
タガヤセ!日本 「農水省の白石さん」が農業の魅力教えます (14歳の世渡り術) [ 白石 優生 ]
・日本で飼われている犬やネコの数はおよそ2000万匹。多くの家庭にとって、大切な家族の一員です。もし大災害が起こったら、ペットたちはどうなるのでしょう?ペットの命を救いたい、飼い主の気もちを支えたいー。そんな思いを胸に、獣医師の船津敏弘先生たちが立ち上がりました。熊本地震で初めて出動した獣医師チームVMATの物語です。
災害にあったペットを救え [ 高橋うらら ]
ブログ記事、1:1オンライン指導(中学受験国語・社会指導、保護者向けオンライン相談)はホームページはコチラ→IN国語教育研究室
ちょっとでも保護者の心が軽くなれば幸いです。
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