いつでもどこでもできるコミュニケーション。
お題を作る方も、短歌を作る方も頭を使う。
朝日新聞のbeの記事をふと眺めた
お題
教室を生き抜くための短歌をください。
返歌
違いとは間違いじゃない窓ひとつひとつに別の青空がある
※引用 「あなたのための短歌集」 木下龍也
もやっとした気持をすくい、晴れ晴れしたところにもっていってくれる。
短歌の基本構成は上の句と下の句の2部構成で、「57577の三十一文字」を基本とする。
三十一文字「みそひともじ」と読み、表現技法や字余り、字足らずを見つけて強調や整調を示すことは学んでいると思います。
日常短歌を創作し、納得できる言葉にたどり着く感覚はつかんでほしい。
それを読み手がどう感じたかも話し合ってみてほしい。
意見交換により感性は磨かれます。
自分はどう思ったか。
相手にはどう伝わったか。
いわゆる受験国語ができる子は、問題作成者の欲しい問いをほぼ正確に答えることができている。
短歌の創作は普段とは違う方法で自分を見つめ直すことができるし、「自分と向き合う時間」になると木下さんは語っています。
入試問題を解くうえで、短歌の鑑賞ができているかどうか、正岡子規は?百人一首は?等、時代とともにこめられた思いを知覚できるようになる。その時点で理解できる範囲で学ぶことです。あとは問題作成者の問いに答えましょう。
鳥取砂丘を広めた有島武郎は鳥取砂丘を見て
浜坂の 遠き砂丘の中にして 寂しき我を 見いでけるかも
と詠みました。この短歌は、有島武郎が鳥取砂丘を訪れた際の感情を詠んだものです。浜坂という地名から始まり、広大な砂丘の中で孤独を感じる自分自身を見つめる情景が描かれています。広がる砂丘の中に立ち、自分の存在の小ささや孤独を感じ取る瞬間を詩的に表現しています。この短歌を通じて、自然の中で感じる感情の深さや、孤独という普遍的なテーマが浮かび上がります。鳥取砂丘の美しさと、その中での内省的な体験を詠んだものです。鳥取砂丘を訪れる際には、この短歌の風景を思い浮かべながら、その魅力を堪能してみてください。ちなみに、彼はこの1か月後、自殺したということで、鳥取砂丘が一躍有名になりました。
砂丘と砂漠の違い、鳥取砂丘はこれ以上大きくならないに興味がある方は
→コチラのブログに詳しく書いてあります。
■オススメ本
・本日紹介する歌集
あなたのための短歌集 [ 木下龍也 ]
・ベストセラー
サラダ記念日 (河出文庫) [ 俵 万智 ]
・子育て歌集
たんぽぽの日々 俵万智の子育て歌集 [ 俵 万智 ]
ちょっと息抜きに読んでみてはいかがでしょうか?
頑張れ!受験生!