説明文・論説文、物語・小説、随筆、詩歌の4ジャンルには、それぞれの魅力があります。今回は、各ジャンルの楽しみ方や問題を解くコツ、説明文・論説文での情報理解、小説での物語の楽しみ方、随筆での著者との共感、詩歌での言葉の響きの味わい方をお勧め本も含め紹介します。読書をもっと楽しみたい方、中学受験を目指す方に役立つ情報として一助になれば幸いです。
読書は、新しい知識を得たり、想像力を広げたりする素晴らしい活動ですが、読む種類によって楽しみ方が少し変わります。それぞれの読み方、解き方のコツを紹介します。
説明文・論説文
読み方のコツ
- 目的を持つ: 「この文章で何を学べるのか」を意識して読む。
- 重要な部分を見つける: 見出しや太字、図表に注目する。
- 難しい言葉を理解する: 分からない言葉は調べる。
問題の解き方のコツ
- キーワードを探す: 質問に関連する言葉や数字を文章中で探す。
- 段落ごとに要約する: 問題文の内容がどの段落に対応するかを考えながら解く。
- 因果関係を意識: 「なぜ」や「どうして」の質問には、文章中で原因や結果を示す部分を見つける。
物語・小説
読み方のコツ
- 登場人物に注目: 人物の性格や行動、心情を理解する。
- 場面を想像する: 物語の情景を思い浮かべることで、没入感が高まる。
- 感情移入する: 登場人物の気持ちを自分の感覚で体験してみる。
問題の解き方のコツ
- 心情を読み取る: 登場人物のセリフや行動から気持ちを推測する。
- 指示語を確認: 「これ」「それ」が何を指しているのかを確認することで、正確な答えが導ける。
- 要約で整理: 話の展開を簡潔にまとめてから答える。
随筆
読み方のコツ
- 著者の考えを感じる: 書き手がどんなことを思いながら書いたのかに注目する。
- 共感と反発の両方を考える: 「自分ならどう感じるか」を考えながら読む。
- 自由な視点で読む: 堅苦しく考えず、気楽に楽しむ。
問題の解き方のコツ
- 筆者の主張を見抜く: 中心となる意見や考えを文章から探す。
- 具体例を拾う: 筆者が挙げた例や理由を問題に活かす。
- 自分の意見と比較する: 答えを探すときに、筆者の考えを自分の視点と結びつける。
詩歌(詩歌)
読み方のコツ
- 音を感じる: リズムや響きを楽しむために、声に出して読む。
- イメージを膨らませる: 言葉が少ないからこそ、頭の中で自由に想像してみる。
- 何度も味わう: 繰り返し読むことで、新しい発見を得る。
問題の解き方のコツ
- キーワードに注目: 詩の中で繰り返し使われる言葉や特徴的なフレーズを考える。
- 比喩表現を理解する: 隠された意味や象徴を考え、深読みする。
- 作者の意図を考える: 詩に込められた思いやテーマを理解することで、答えが見えてくる。
中学受験生におすすめの一冊
ジャンルごとに紹介します。それぞれの理由も添えていますので、よろしければ子どもに読ませてあげてください。
説明文・論説文
『ナマケモノは、なぜ怠けるのか? ―生き物の個性と進化のふしぎ』(稲垣栄洋)
この本は、生き物の進化や個性について分かりやすく説明しており、科学的な知識を楽しく学べます。中学受験で頻出するテーマ「生物」に関連しており、知識を深めるのに役立ちます。

ナマケモノは、なぜ怠けるのか? 生き物の個性と進化の不思議 (ちくまプリマー新書 425) [ 稲垣 栄洋 ]
物語・小説
『西の魔女が死んだ』(梨木香歩)
主人公の成長や家族の絆を描いた感動的な物語です。登場人物の心情を読み取る力を養うのに適しており、国語の読解力を高める助けになります。

西の魔女が死んだ (新潮文庫 新潮文庫) [ 梨木 香歩 ]
随筆
『しずかな日々』(梛月美智子)
著者の視点で描かれる日常の出来事や感情が、随筆文の特徴をよく表しています。自分の意見を考えながら読む練習にぴったりです。

しずかな日々 (講談社青い鳥文庫) [ 椰月 美智子 ]
詩歌(詩歌)
『詩のこころを読む』(茨木のり子)
詩の魅力や言葉の響きを楽しむ方法を教えてくれる一冊です。詩歌の読解力を養いながら、感性を豊かにするのに役立ちます。
これらの本を読むことで、各ジャンルの特徴を楽しみながら学ぶことができます。どれから挑戦してみたいですか?
詩のこころを読む (岩波ジュニア新書 9) [ 茨木 のり子 ]
まとめ
説明文、物語・小説、随筆、詩歌の各ジャンルには、それぞれの楽しみ方や解き方のコツがあります。説明文では情報をしっかり理解し、小説は物語に没入、随筆は著者の考えを感じ、詩歌は言葉の響きを味わいます。また、問題を解く際にはキーワードや主題、表現方法を意識することで、深い理解と的確な答えが得られます。このコツを活用しながら、読書と学びをもっと楽しんでみましょう!
頑張れ!受験生!