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カテゴリ:中学受験
国語が苦手な子どもの成績向上について、具体的な方法や、家庭でできるサポートを紹介します。どれか一つでも当てはまるものがあれば、子どもと相談する形で行動解決していくとよいでしょう。 1.読書習慣の確立成績が伸び悩む子どもには、まず読書習慣を確立させることが重要です。読書は語彙力や読解力を向上させる基本となります。子どもの興味を引く本を選び、毎日一定時間読むように指導します。親子で読書の時間を共有することで、読書の楽しさを伝えることも効果的です。また、読んだ内容について感想を話し合うことで、表現力や考察力も養われます。特に、中学受験では論理的な思考や深い理解が求められるため、日常的な読書は欠かせません。 好きな本を時間を決めて読ませましょう。5分くらいで読める本をトイレに置いておくという方法もあります。 2.読解問題の解き方の指導読解問題を解く際には、ただ問題を解くだけでなく、解き方のプロセスを理解させることが大切です。文章を読む際にポイントとなる部分、例えば筆者の主張やキーワードを見つける方法を教えます。また、設問に対してどのように文章から根拠を探し出すかを具体的に示します。解答の根拠を自分の言葉で説明させることで、理解の深さを確認します。間違えた問題については、どこで誤解が生じたのかを一緒に振り返り、同じ間違いを繰り返さないようにすることが重要です。 スランプという場合もあるでしょう。専門家に相談するのが一番です。漢字・語句、選択肢、書き抜き、記述等の設問ごとに問題作成者の問いに答えられているかを見てもらいましょう。 3.漢字・語彙力の強化漢字や語彙力の不足は、国語全般の成績に大きな影響を与えます。定期的に漢字の練習や語彙の確認テストを行い、弱点を補強します。漢字はただ暗記するだけでなく、その成り立ちや使い方、関連する言葉を一緒に学ぶことで、記憶に定着しやすくなります。語彙についても、意味や使い方を例文とともに理解させ、日常的に使えるようにします。 家庭での何気ない会話やLINEやメールでの作文の中でも新しい言葉を使わせることで、自然と語彙力を高めていきます。 4.文作力の向上制限字数と時間との向き合い方作文は多くの子どもが苦手とする分野ですが、練習を重ねることで確実に上達します。まずは短い文章から始め、段階的に長い文章に挑戦させます。テーマを与えて自由に書かせるだけでなく、具体的な構成や表現方法を指導します。例えば、起承転結の使い方や、具体的なエピソードを交えて書く方法などを教えます。また、書いた作文に対してフィードバックを行い、良かった点や改善点を具体的に伝えることが大切です。家庭でも日記や感想文を書く習慣をつけると効果的です。 文字で説明するアウトプットですので、記述問題や作文などでは型を必要とします。読書感想文はコンクールの優秀作品の文章を読むといいでしょう。(その作品を読むことが前提です) 5.問題解決能力の育成国語の成績向上には、問題解決能力も重要です。読解問題では、文章全体の構造を把握し、設問の意図を正確に理解することが求められます。これを身につけるために、まず文章を段落ごとに分け、要点を整理する練習や場面ごとにわけ、心情変化や主題をとらえる練習を行います。(主に文章に線を引く)その後、設問に対してどの部分が回答の根拠となるかを探し出し、論理的に説明する力を養います。また、問題集や過去問を繰り返し解くことで、様々なパターンの問題に対応できる柔軟な思考力を身につけます。 模擬試験や過去問題演習は恰好の題材です。合格するためのモチベーションになりますが、プレッシャーにならないようにするのがコツです。解きなおしはプロに診てもらうのが親子の「時間効率」がよいです。 6.モチベーションの維持と向上成績が伸び悩む子どもには、モチベーションの維持と向上が不可欠です。子どもが目標を持てるようにし、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。例えば、改めて毎日の学習計画を立て、それを達成することで達成感を味わわせます。また、成果が見える形でフィードバックを行い、努力が報われることを実感させます。親や教師などの第三者が励ましの言葉をかけることも重要です。さらに、友達やクラスメイトとの競争心を刺激し、お互いに切磋琢磨する環境を整えると、子ども自身のやる気も高まります。(逆に競争心んついては何もしない方が良い場合もあります) 7.学習環境の整備集中して勉強できる環境を整えることも、成績向上には欠かせません。静かで整頓された場所で学習することで、集中力が高まり、効率的に学習を進めることができます。また、学習道具や参考書を整理し、必要なものをすぐに取り出せるようにしておくと、無駄な時間を減らすことができます。家庭での学習環境だけでなく、塾や図書館などの利用も検討し、子どもに合った学習場所を見つけることが重要です。 文房具は書きなれたものを使わせ続けましょう。指の一部くらいの感覚です。気分転換にシャープペンを買い換えるという場面をよく見かけますが、今使っているものと同じ種類以外は慣れるまでに書くときに集中力をそぐため、お勧めしません。 8.定期的な振り返りと目標設定定期的に学習の進捗を振り返り、次の目標を設定することで、計画的に学習を進めることができます。学習の振り返りは、テストの結果や日々の学習記録を基に行い、うまくいった点や改善が必要な点を具体的に確認します。そして、次の目標を設定し、その達成に向けて具体的な計画を立てます。目標は短期的なものと長期的なものの両方を設定し、達成感を味わいながら次のステップに進むことが大切です。 例えば、「漢字は無限ループ」と子どもが嫌がるならば、家では朝起きて「同音異義語と同訓異義語の練習を10分間9月はやる。」10月の模試結果で判断しようなどでも構いません。10分間を3つほどつくるとやりきれるのでお勧めです。朝起きた時、学校から帰ってきたとき、夜寝る時の10分を個人的には勧めています。全部でいなくても1日のどの時間でやるかの行動が大切です。
以上のポイントを実践することで、成績が伸び悩む子どもでも効果的に国語の力を向上させることができます。継続的なサポートと適切な指導を行うことで、自信を持って学習に取り組む姿勢を育てることが重要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.18 07:30:04
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