『眉山』

2007/05/13

カテゴリ：徒然に

　　

他人に対して苛立ちを感じた時は、
自分について知るいい機会である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カール・グスタフ・ユング）　　

夢は一人ひとり違うものです。
興味や才能もみんな違うのです。
それが個性というものです。
どうして「こうでなくてはいけない」と
決めつけるのでしょうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（黒柳徹子）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

５月８日　

入院していた時に読んださだまさしさんの小説「眉山」が映画となって公開されるそうです。
「夏解」も読みましたが一部の人たちからは言葉がたりないと悪評でした。
彼は日本の美しい言葉を知っているし、表現力もあると私は思うのですが。
主人公のお母さんが、彼女の陽子にこんなことを言う。
主人公隆之のそばにいてくれるのは本当にありがたいし感謝しているが、
あなたの将来のことを考えたら、これではいけないと告げる。
陽子はお母さんに「私、意地っ張りなんですよ」と答えた。
その言葉が陳腐だという人もいましたが、私には重く響きました。
お母さんを気遣いそして、愛する人と一緒にいたいという気持ちが伝わってきます。

むかし、人は自分と相手の間の間や空気や空間を感じ取り、
相手を思いやり気遣い、優しく暖かな言葉を掛けていたように思う。
生きていると意地っ張りになることってあると思います。
それは自分のためでなく相手を思うが故に。
「眉山」も切なく、そして直向きで、愛するが故に意地をはりとおした
そんな粋な生き方をする女性にがそこにいました。

わたしも日記にへこたれたことを書いていますが、
それは少しでもこんな障害があり、
辛い症状があることを伝えるためにあえて書いています。
本当は、私も意地っ張りなんです、あまり人には辛いと言いません。
患者さんも殆ど知らないと思います。
辛い時は、知らぬ顔して後ろ向きでコンピューターに向かっているので、
院長また遊んでいるなと思われているようです。
人のために意地っ張りになりたいし、粋に生きてみたいものです。

眉山


サントラ／映画「解夏」オリジナルサウンドトラック

解夏　スタンダード・エディション

リハビリも頑張っています。
出来る範囲で出来ることをコツコツと積み上げ行くしかないし、
あせってもしかたないですからね。
与えられた環境でいかに効率的にするしかないので、イライラせず
頑張ります。

　　　　　　公開されたら　「眉山」を見に行こう・・・・

　　　　　　　　　　　